Yasuhiro matsumoto

人生楽しくてしょうがない!それが今の私。 私は41歳の時に、小脳梗塞という病気になりました。身体が上手く動かなくなり、半年間のリハビリを経験。 愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業をした人の話。 よろしくお願いします!

Yasuhiro matsumoto

人生楽しくてしょうがない!それが今の私。 私は41歳の時に、小脳梗塞という病気になりました。身体が上手く動かなくなり、半年間のリハビリを経験。 愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業をした人の話。 よろしくお願いします!

最近の記事

第2部エピローグ

 私はこの病になって、人生が一変した。もし病気になっていなかったら、どうだったのだろう?多分今も毎晩飲み歩いて、愚痴を吐くだけの人生だったのかもしれない。もちろん病気なんてならない方がいい。ただならないと気づかないことも沢山あった。  この6年間、私にとってはとても濃い人生だった。歯磨きすらきちんと出来なくなった。本を読めば吐いてしまう。昨日できていたことが、全くできない地獄の日々。もう二度と戻りたくはない。そんな私を亡き愛犬コパンや家族が救い、様々な方が私に手を指し伸ばして

    • 距離の壁を消してしまった

       最終体験者は茶太郎さん。最初の体験者、なおさんからのご紹介だった。実はこのテスト、3名で終了予定であった。ただ茶太郎さんのお話を聞いて、これは是非体験してもらわなければならないと思った。  茶太郎さんは北海道にお住まい。病院に行くのも、車でかなりの距離を走らなければならない。介護保険も当時は打ち切られ、いわゆるリハビリ難民状態であった。自費リハも近所にはなく、冬場は降雪が厳しい地域。回復期病院卒業時に渡されたリハビリメニューを、今も真面目に行われていた。  何ともまぁ不思議

      • 進むべき道が見えてしまった

         3番目の体験者は須藤さん。須藤さんは現在復職をされている。コロナで在宅ワークが多い状況だった。今回はリハビリ動画を絞ることにした。さらに単純なのだが、報酬という考えも試させていただいた。ちょうどこの頃、走ると仮想通貨が貯まるゲームなどが出ており、取り入れたいと思っていた。NFTというやつ。ただ少し違和感があり、現在は保留中。細かいことは説明しないが、昔ドラクエってやったことあります?レベル上げって大変じゃないですか。金持ちの子供が小遣い渡して友達にレベル上げさせていた。原理

        • 苦悶の日々に落ちてしまった

           2人目は内藤さん。当時は復職を目指し、就労支援施設に通われていた。ちなみに現在は病気前の職場へ復職されている。コロナ化で会社側との面談、運転免許の復活などが難しいなかでの復職だった。私の運転手にしてくれと言っていたのに、見事に裏切った(笑)  当社のリハビリはスタート前に必ず「問診票」と「評価一覧(自身の身体の動きを自己チェックするもの)」を提出していただいている。正直利用者様にご負担なのは分かっている。ただ私達の目指しているのは、利用者様の目標に寄り添うこと。そのためには

          ピンチがチェンスになってしまった

          41歳で小脳梗塞になって、リハビリに困って、しょうがないから自分で遠隔リハビリをつくった人の話  日本中にいる患者様にリハビリを提供する為には、遠隔が必須となった。  実は私、1度だけオンラインでリハビリを受けたことがある。先生はとても苦労していた。私も苦労した。この時オンラインで、新しいことを教える難しさを実感した。  そこで今回、新しいことを教えることはやめてしまった。だってそうじゃないですか?例えばヨガの授業を受けるとします。先生がいきなり画面越しに「わしのポーズ」を

          ピンチがチェンスになってしまった

          第2部 どん底まで落ちてしまった

           私は大学院でMBA取得後も、起業ができずにいた。ただし仕事をしながら、ずっと起業の準備は続けていた。自分が悩んだリハビリ問題を解決したい。ずっと気持ちだけは変わらなかった。  2021年夏におこなった概念実証(PoC)は大失敗に終わった。通院患者の身体的状況に合わせてカスタマイズ動画を作成し、お渡しするというものであった。リハビリの足らず分を自主トレーニングでカバーしてもらおうと思ったのだ。  概念実証は熊本にある武蔵ヶ丘病院でおこなっていただいた。本医院の田中先生とは、少

          第2部 どん底まで落ちてしまった

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~エピローグ~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  私は家族に恵まれず育ってきた。だから人付き合いが下手だと思う。助けてくれた家族や妻にも、失礼なことはしているのは理解している。ただ上手く生きられないし、変えられないと思う。感謝はしているのですよ。本当に。  結局私は色々なかたに助けていただいている。感謝はしているのですよ。本当に。ただ上手く表現できない。もう性格を変えられる程、残念ながら私も若くはない(笑)諦めてください。  病気を抱えたか

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~エピローグ~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~番外編1:脳フェスに参加してしまった~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  脳卒中フェスティバル。通称、脳フェス。脳卒中患者の中では、とても有名な団体。他の患者会って、ずばり患者会なのですよ(笑)患者は守られる存在。家族が主役。だから私は孤独の中でも、絶対に入会しなかった。  私が脳フェスを知ったとき、正直びっくりした。患者が主役。療法士と患者が中心の団体だが、全てがフラット。患者も一緒にこき使われている(笑)自分が好きなことを行うために。  当初ここに入会したかっ

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~番外編1:脳フェスに参加してしまった~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~番外編1:オープンチャットをつくってしまった~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  SBI大学在学中、私は他の患者の心を理解するためZoomのお茶会とLINEのオープンチャット(匿名で参加できるグループLINE)を立ち上げてみた。Zoomのお茶会はすぐ終わってしまったが、オープンチャットは現在も続いている。患者やその家族が、日々の悩みや楽しみを、チャット上でお話している。  もう正直最初は大変!夜中に家族が救急車で運ばれたがどうすればよいかなど、趣旨と外れたものばかり。寝る

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~番外編1:オープンチャットをつくってしまった~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(後編)~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~ 講義中にゼミの吉田先生から、衝撃的な話が出た。脳梗塞など死んだ細胞を改善する治療があるという。再生医療。私はそんなものはないと回答した。だってそんなことが起きたら、私の今までの苦労が報われない。普通そう思うでしょう?  先生は今度、その会社の社長を紹介してくれるという。再生医療など良く知らない私は、半信半疑でお願いをした。 2021年3月吉田先生に、再生医療を行うExoEarth社の西平社長

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(後編)~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(中編下)~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  2年生となり、ゼミを選択することとなった。修士論文など他の選択もあったが、起業しか考えていない私は「事業計画演習」を選択。さらに私が入学を決意した、2名の先生が担当するゼミ以外入る気はなかった。「吉田・太齋ゼミ」。担任の吉田先生は、代表取締役として有名企業を上場させている。それ以外にも華々しい経歴をお持ちで、起業家支援なども行なっている。太齋先生は信用金庫出身で、金融のプロ中のプロ。SBIで

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(中編下)~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(中編上)~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  しばらくすると、大学事務局から連絡が入った。入学式で入学生代表の答辞を行ってほしいという。元々人前で話すことは嫌いだったが、受けることにした。  入学式当日はかなり緊張していた。本学はだけでなく世界中に生徒がいる為、オンラインでも繋がっていた。   副学長(現学長)、生徒会長からの祝辞があり、私の番になった。壇上に上がり5分程お話をし、自席に戻った。まぁ無難に終わったと思っていた。  翌日事

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(中編上)~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(前編)~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  私はSBI大学院大学への入学を決意した。理由は3つ。  1つ目は、eラーニングとオンラインの授業が中心だったこと。弱った頭と身体にはありがたい。  2つ目は、人間学の授業があること。これはSBIグループ代表であり、前学長である北尾氏の教育方針であった。簡単に言ってしまうと、「どんなに専門的な知識を勉強しても、正しい心を持ってないと何の役にも立たないよね」ということ。  3つ目は、体験授業で受

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(前編)~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~心に穴があいてしまった~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  少しだけ時間を戻させていただく。  コパン(愛犬)は2005年8月4日に生まれ。生まれて3ヵ月で、我が家へやってきた。8月4日は私の母の命日でもある。子供のいない私達夫婦にとって、彼はいつも主役だった。小さな頃から身体がとても弱く、病院にばかり通っていた。いったい何回死にかけたのだろう。  色々な病院にかかったが、最後は名医にも恵まれた。私が入院中には、癌からも救ってくれた。その前もその後も

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~心に穴があいてしまった~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~妄想野郎になってしまった(後編)~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  もう何だか分からなくなったが、勉強はしたのだから独立しよう。私は本を読んで作った、「自称・事業計画書」で起業をすることにした。内容は、加盟店が電子割引クーポン券を発行すると、近所を歩く高齢者のスマホに届く。高齢者はそのクーポンで、割安で商品やサービスを購入できるというもの。  ちなみに、加盟店がどう集まるのかは聞かないでください。どんな仕組みで、高齢者のスマホにチケットが届くのかは聞かないで

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~妄想野郎になってしまった(後編)~

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~妄想野郎になってしまった(前編)~

          ~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~  私はまず、高齢者の生活を守りたいと考えた。鬼の様に経営に関する本を読みあさった。発症から2年がたち、本を読むことは苦でなくなっていた。   高齢者や障がい者の為になる事業を行おう。それこそ自分が行うべきことなのだ。ただお金がない。家でも売るか。妻とコパン(愛犬)が困る。借りるしかない。  何と銀行からお金を借りるには、事業計画書なるものがなければならないという。とりあえず本を読んで書いてみた

          脳卒中になって、人生面白くなってきた~妄想野郎になってしまった(前編)~