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進むべき道が見えてしまった

 3番目の体験者は須藤さん。須藤さんは現在復職をされている。コロナで在宅ワークが多い状況だった。今回はリハビリ動画を絞ることにした。さらに単純なのだが、報酬という考えも試させていただいた。ちょうどこの頃、走ると仮想通貨が貯まるゲームなどが出ており、取り入れたいと思っていた。NFTというやつ。ただ少し違和感があり、現在は保留中。細かいことは説明しないが、昔ドラクエってやったことあります?レベル上げって大変じゃないですか。金持ちの子供が小遣い渡して友達にレベル上げさせていた。原理は一緒。
 リハビリをすれば金銭的報酬を受けられる形は素晴らしい。モチベーションも上がるし。ただお金を出す側に工夫が必要かと思っている。なんかこうお金を出す側、もらう側という関係でなく、フラットな感じで出来ないものですかね?誰か考えて教えてください。
須藤さんがCOPAINのリハビリで望まれていたのは、自分に合った自主リハビリメニューの作成。
私達の強みはオーダーメイド。基本的にストックされた動画は使わない。患者さんを問診し、必要なリハビリメニューを立て、その方専用の自主トレ動画を作成する。手間がかかり過ぎてで普通はやらない。アホでしょ?でも結局これが正解だった。
田中医師からのアドバイスであった。個別性。皆さん、自分の麻痺手と逆の動画を見て、上手く自主トレできます?自分が動かせない部分を、動画内で動かしていたら?家に椅子がないのに、リハビリ動画内で椅子使っていたら?もう無限大に色々ある。
 須藤さんも頑張り屋。全てを真剣に取り組まれる。毎日頂く報告も適格。聞きたい箇所の自撮り動画を送って頂き、ありがたかった。確かに国費でリハビリを全て賄うのは、理に叶っていない。国家が、破綻する。でもね、それで片付けて良いのだろうか?須藤さんのように、真剣に対峙している方がいるのに。
 バッターボックスがないことが、私は問題だと思っている。考えてみて下さい。大谷翔平だって、バッターボックスに立てるから結果を出せる。ただそのバッターボックスに入る権利があまりにも金銭的に高額だと、そこには制限がかかる。
 私のビジネスは、お金の匂いがしない、採算が合わないとよくら言われる。正直、私自身良く分かっているのだ。でもね、何とかなると思っている。だって必要と言ってくれる人がいるのだから。私の人生、神風だらけ。そして病気をしてから、様々な人に恵まれた。小難しいこと考えている暇はないのだ。一つ一つを真剣に。
 須藤さんはリハビリ動画3本でスタートしていただいた。今までの方に比べるとだいぶ少ない。ただ毎日継続するにはこの程度が良いのかもしれないと思い、思い切って決断した。 
 理学療法士の藤井先生から、なおさん、内藤さんに対しても歩くことは強く推奨されていた。結局リハビリ動画はきっかけ。改善して活動して頂きたいのだ。別に動画の動きを、完全に究めてもらいたいわけではない。もちろんリハビリは続けていただくことが重要。ただそれに加えて歩くことが、とても重要だと今回理解した。みなさんもそうだと思うが、どうしてもコロナ化では在宅ワークが多くなる。私もそう。特に病気を発症されている場合、その割合は高くなるようだ。須藤さんもと当初は調子が思わしくなかった。ただ歩きだしてから、体調が少し改善していった。これがよく藤井先生が言う「少し無駄に歩く」の効果だと思う。
 第1回のWebリハビリで、須藤さんの動きに改善が見られた。もちろん2週間程度のリハビリで根本がよくなる訳がない。ただ使っていなかった筋肉を使うことは、とても有益なのだと思う。毎日の積み重ねがとても重要。ただやはりこれが一番難しい。その意味でも、藤井先生との毎日のチャットはとても有益なのだと思う。もちろん報告しなければならないというプレッシャーも強いが、何より一緒に寄り添ってくれる人がいることが大切なのだ。私のリハビリをコパン(亡き愛犬)が支えてくれたように。
 後半戦、須藤さんの動画は3本から4本にさせて頂いた。正直増やして良いのか、よく分からなかった。ただ色々試してみないと分からない。ご負担をかけるが、お許し願った。
 チャットも毎日活発で、数年来の知人のよう。それを引き出す藤井先生も凄かったが、それに応える須藤さんも凄かった。双方真剣なやり取りが飛び交う。共通の目的の中で、真剣なやり取りは人を前に進めてくれるのだと思う。
 1ヶ月に渡る試験が終了した。須藤さんの目標にも、少しだけ近づけたのかと思う。でもそれはご本人が頑張るから。決して手を抜かれなかった。藤井先生が言っていたことで印象的だったのが、調子が悪い時は出来る範囲で無理はせず、元気な時に頑張ればよい。それが長く続けるコツ。そうなのだと思った。確かに最短距離はある。ただ全ての人が最短距離で進めるわけではない。ウサギと亀。私は普段はウサギ。サボることばかり考えている。ただしリハビリに関しては亀だったと思う。ただその亀になることが難しい。
弊社は遠隔リハと歌っているが、それは手段。寄り添ってサポートすることが目的。

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