脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(前編)~
~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~
私はSBI大学院大学への入学を決意した。理由は3つ。
1つ目は、eラーニングとオンラインの授業が中心だったこと。弱った頭と身体にはありがたい。
2つ目は、人間学の授業があること。これはSBIグループ代表であり、前学長である北尾氏の教育方針であった。簡単に言ってしまうと、「どんなに専門的な知識を勉強しても、正しい心を持ってないと何の役にも立たないよね」ということ。
3つ目は、体験授業で受けた2名の先生に感銘を受けたこと。2年生の時に受ける先生のゼミは、この2名しか考えていなかった。
入学をする為には、小論文を2つ書かなければならなかった。内容は特に難しいことはなく、自分の経験と熱意を書けば良いだけ。1時間もせずに書けてしまった。ただ読み返してみると、とにかく酷い。読みづらいなんてもんじゃない。今も酷いが、こんなものではない。そういえば、論文なんて大学生以来だ。
しょうがないので、近所の主婦に添削をしてもらった。子供の宿題をよく添削しているらしい。修正だらけで返された。それを参考に書き直してみた。
更に他にも、そろえる書類が沢山あった。中でも厄介なのが、2名分の推薦状が必要だという。会社にも内緒の為、添削をして頂いた方と近所で大学院卒業生に書いて頂いた。
教育訓練給付金を申請する為に、最寄りのハローワークへ行った。申請には条件が少しあるが、それほど難しいものではない。これを申請するだけで、学費の半分近くが国から支給される。
申請で1点だけ面倒だったのが、ジョブ・カードだ。簡単にいうと、こういう学歴や職業歴で将来こんなことがしたいということをまとめ、専門家に承認してもらう。もしくは自分が働く会社の事業主に書いてもらう証明書でもよいらしい。
私が申請するのは、「経営管理研究科・アントレプレナー専攻」アントレプレナー=起業家。さすがに社長に、「将来辞める為に勉強しますので、ちゃちゃっとサインと印鑑押してください」というほどアホではない。もちろん会社に言うつもりもなかった。私はジョブ・カードを選択した。ただしそれをもらう為には、キャリアコンサルティングというものを受けなければならなかった。
※教育訓練給付金申請方法は当時のものとなります。現時点の申請方法は、ハローワークHP等でご確認下さい。
キャリアコンサルティングはハローワークで行われた。専門家の方とマンツーマンで60分程行われた。事前にキャリア・プランシートというものを書き、それに関して面談を行う。
今改めてキャリア・プランシートを見てみると、よくまぁこれで通ったと思う。簡単に要約してみる。
1、価値観、興味。関心事項等
社会の為になる仕事がしたい、世の中をよくするための仕事がしたい、独 立したい
2、強み
諦めない、真面目、展開の把握力、勤勉
3、弱み
客観的に捉えられない、指導下手、組織の曲がったルールに従えない
4、将来取り組みたい仕事や働き方等
高齢者のQOLの向上させるお手伝い、障がい者が活躍できる場所と機会を増やしたい
5これから取り組むこと等
経営知識の取得、客観的な視野取得、物事の先を見通す視野取得
と書いてある。完全に社会不適合者。子供が宇宙飛行士になりたいというレベル(笑)
この酷いシート内容に対し、専門家の方は暖かくフォローしてくれていた。コメント最後の一文だけ。「~従って、このキャリアプラン実現のために大学院への進学は妥当であり有益と考えます」ここでも私は守られていた。
教育訓練給付金の申請も終わり、後は合格発表を待つだけ。もし落ちたとしても、メールで通知が来るそうだ。
発表日、いくら待ってもメールが来ない。不合格でもメールを出すと言ったのに!17時近くなって事務局に電話をしてみると、すでにメール済みだという。いやいや来てないから。電話を切ると同時にメールが来た。合格していた。
ただ後から知ったのだが、この当時はまだ学校自体の人気もなく、定員割れしているケースもあった様だ。現在は倍率も高いらしく、私では絶対入学できないな(笑)
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