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"たたかう"ではなく"対話する"

最近気づいたことがある。

仕事で上司に対して、自分の意見を言うことを、
"たたかう"と捉えてしまっていることを。

パートで長年勤めている職場。
もちろん色々あるし色々思うこともあるけど、自分のことを理解してくれて、人に恵まれていると思う。感謝している。

元々"外"で頑張りすぎるタイプ。仕事だからそりゃそうなんだけど、つい周りの顔色を伺ったり、自分をよく見せようとしてしまうところがある。

そして家に帰ってきて、オンからオフに切り替わって、疲れをどっと感じる。




仕事の場面で、そもそも自分の意見を言うことが得意ではないんだと思う。

意見を言わない方がいい場面もあるし、何でも言えばいいってものでもない。


仕事の内容云々ではない部分の、自分の気持ちや意見を上司に伝える時に、ただ話せばいいだけなのに、構えてしまって、すごく緊張する。
"たたかう"という感覚になる。

たたかいと言っても、言い負かしたいとか相手を倒したいとも違う。

自分が自分の意見を言うことに対して、自分とたたかってる感じ。

色々な気持ちをまとめてうまく言えるかな、伝わるかな、分かってもらえるかな。そんな感じ。

ただ意見を言う イコール 物申す
というニュアンスになってしまってる気がする。

"言わない"
"言う"
"物申す"

の三段階の"言う"を飛び越えて、
"言わない"か、"物申す"かの二択になってる気がする。




でもそれはいかん。

"たたかう"ではなく、"対話する''

色々話を聞いてもらっている夫にそう言われて、そうだよな。と気づいた。



"たたかう"と思ってると、相手に対して意図せず敵意が滲み出てしまうかもしれない。

"話をする"、"コミュニケーション"だ。


自分の意見を言うことを恐れすぎるのも良くない。言い方でも変わる。





今までを振り返ると、特別、上司に対して失礼なことを言ってしまったわけではない。と思う。
お世辞ではなく本当に尊敬しているし。

でも心の中ではこんな感じだったから、長年私の話し方や表情で、何かが滲み出て、もしかしたら上司にも思うところがあったかもしれない。

上司に対して敵意があったわけではなくて、自分に余裕がなかっただけだ。




先日、いつものように緊張して、ちょっと構えて、上司にシフトの休み希望を伝えた時に、
上司が"あのさ〜"みたいな始まり方で話し始めた。

私は血圧がどっと上がったのを感じ、さらに構えた。

ボクシングで言うと、パンチを打つ前のあの構えみたいなイメージ。
すぐパンチは繰り出せそうなポーズ。
シュッシュ!ワンツー!
(ボクシングやったことない)

もちろん実際はただの直立で、手は高い位置にあげていない。


それも私的には、上司の言葉はこう続くのではと予想したからだ。

"さすがに休み取りすぎだから、周りのこと考えて休み取るの控えてくれる?"

こう言われたら、
"お言葉ですが、人手不足は重々承知していますが、それを私1人でカバーするのには限界が、、それに休みを取ることは、、、"
といった感じで、何とか良い感じにまとめて言い返すぞ。と心の中で想定し、構えのポーズをした。



そして、上司の"あのさ〜"に続く言葉はこうだった。

"休みを取るのは今後ももちろん全然良いし止めはしないけど、"休みます"ではなくて、"休みをとっていいですか?"という言い方にしてくれない?絶対結局"分かりました"って回答にはなるんだけど、形式的にね。休みます!と言われるとドーンと来る感じでちょっと気になった。"

と笑いながら言われた。


まさかそういう角度からのお言葉だとは思わなかったので拍子抜けした。

まず、休みを取ることに対して認めてくれたことの感謝を伝えた。でもそれは働く人の権利だからと感謝されるようなことでもないと言われた。

そして、言い方について、謝罪した。

上司はただでさえ忙しくて仕事が山積みなので、要点をわかりやすく簡潔に!との思いもあり、"〇〇日〇曜日、休みます"と伝えていた。

確かに言い切りスタイルだったなと自分の発言を振り返った。

実際のところ、忙しい人手不足の環境で、パートとという立場とはいえ、"休みを取りたいこと"を上司に伝えることは、"たたかい"そのものだった。

もちろん申し訳ない気持ちもあり、ただそれで自分の人生を優先しないで職場の人の顔色を伺って休まないのは違うと思うので、葛藤しつつ、心を鬼にして、自分の大事なものを守る!休みます!と、ある意味決意表明の場でもあった。

その"たたかう"感じが言葉と言い方に出てしまっていたのかもしれない。


確かに簡潔だけど、ストレートで、直球で、あちらに断る余地を全く与えていない言い方は良くなかった。

しかも緊張して構えているので、表情も言い方もガッチガチ。

長年関わっているとはいえ、きつい印象を与えたかもしれない。

でも、心の中では"休ませていただいてよろしいでしょうか?"のニュアンスでした。と最後に言い訳をした。

笑いながら、まあそうだろうなとは分かってたけどさ。と。


上司が考えていること思っていることを、私に言ってくれたことも良かった。それも笑いながら。

深刻に怒りながら言われたら、こちらももっと内容以上にショックだったかもしれない。


ずっと言わずにモヤモヤされているより、言ってくれて、今後は改善しようと気づけたので良かった。

そしてこうして自分の言い方や考え方の振り返りもできた。

なんだか勉強になった。学んだな〜。


言葉の選び方、言い方、タイミング、表情、ニュアンスの違い、
うーーん。恐るべし!


"たたかう"でなく、"対話する"

職場に限らず、人間関係全般において、これは意識したい。

恐れてすぐ"たたかい"にせず、もっと余裕のある、ドーンとしているおおらかな大人になるぞ。

30代。まだまだこれからだ。伸びしろ伸びしろ〜!

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