〔7〕[時代遅れのビジネス習慣]を変えようと奮闘しても”ベテラン”と”お局”が足を引っ張ってくる!
「社長、それ古いですよ…」
なんて言われたこと、ありますか?
「当たり前」と思っていることが、
実は時代遅れとされる瞬間があります。
例えば、
社員に対して
「会議は顔を合わせて行うべきだ」
とか、
「メールより電話で確認する方が確実だろう?」
なんて言ったことありませんか?
『これの何が古いんだろう…?』
と思ったアナタ!
そろそろヤバいことに気づきましょう…
立派なおじさんです!!
こうしたギャップは、
時に企業の成長を妨げる原因にもなり得ます。
では、
なぜ、こうした習慣が古いとされるのか?
そして、それにどう対応すべきか?
今回は、
これからを担う若手社員から
「古いですよ…」
と言われる状況をどう乗り越え、
現代のビジネスに適応するかについて探っていきます。
セクション1: 時代遅れのビジネス慣習
その1:
フェイス・トゥ・フェイスの会議の重視→
※そもそも
フェイス・トゥ・フェイスが死語に
なりつつありますが笑
(死語という表現もすでに死語ですけど)
会議は対面で行うべきという考えは、
リモートワークが当たり前に
出来るようになった時代では非効率です。
それを超えるメリットが果たしてあるのか?
「わざわざ集まる意味あります?」と
言われてしまうのは当然です。
その2:長時間労働の美徳→
長時間働くことが美徳とされる文化は、
成果よりも時間を重視する時代遅れの価値観です。
おじさんの寝てない自慢なんて聞いてられません…
その3:すぐに電話をかけるのが正義だと思っている/
メールで済むのにいちいち電話をかけてくる社長は迷惑でしかない→
メールやチャットより電話を重視するのは、
即時性が求められる場面では便利ですが、
記録が残らないため効率的とは言えません。
言っている側は満足でしょうが、
かけられた方は作業を中断せざるを得ない。
加えてメモもとらなければならない。
結局、電話をかけている側の自己満で
相手に要件の半分も伝わっていない…
むしろ
「社長からまた電話だよー。
電話は勘弁してほしいだんけど」と
喫煙所の文句題材にされていることでしょう。
その4:年功序列の評価制度→
年齢や勤続年数が重視される年功序列は、
若手のモチベーションを下げる要因となります。
評価制度に限らず、
無能なのに勤続年数が
長いだけの人物の発言ばかり、
尊重する社長は人望をなくします。
その5:書類文化の固執→
いまだに紙の書類を重視する企業文化は、
デジタル化が進む中で業務効率を低下させます。
紙文化が中心だと引き継ぎ業務も捗りません。
その6:”出社”至上主義→
出社しないと仕事にならない!
という考え方をもった時代遅れの人は、
意外と多いですよね…
成果と出社が比例する場合のみ
適応されることであって、
出社している方が偉い!
というのは、
本当にそうなのか?
と自問自答した方が良いと思います。
※ただし!
サボりたがる奴に限って
リモートを尊重するというのも否めません。
反対に能力が高い奴もリモートを尊重します。
中途半端な兵隊体質の人は特に主張してきません。
ここが経営者として
判断が難しいところでもあります…
その7:ハンコ文化→
これは国や銀行が
未だに遅れているので仕方ない部分もありますが…
ハンコを押さないと
正式な書類として認められないという慣習は、
電子署名の普及に伴い、
時代遅れですよね。
その8:社員全員出社〜年末年始の大掃除
大掃除を年末年始に行うというのも、
忙しい時期に無理やり行う必要はなく、
年中適時に行う方が効率的です。
その9:飲みニケーションの重視
飲み会を通じて
コミュニケーションを図るという慣習も、
若手社員には負担となりがちです。
と最近の若手が苦手な風潮がありますが、
若手じゃなくても
時間外の飲み会が嫌いな人は
案外、多いです。
今まで言えなかっただけ…
という人も多いですし、
昭和で育った人は上司から
「飲みに行くか?」と
言われたら断らないことが
当たり前になっていただけで
心から行きたい!と思っている訳ではない
パターンも多いんです。
これを上の立場の人が理解しておかないと
ただの迷惑上司になります。
その10:朝礼での連絡事項→
毎朝の朝礼で全ての連絡事項を伝える文化は、
時間の無駄であり、
メールや社内チャットで
効率的に共有する方が効果的です。
アナタの会社はいくつ当てはまるでしょうか?
このように、
時代遅れのビジネス慣習は
企業にとって非効率であり、
適切に見直す必要があります。
セクション2: 時代遅れから脱却するためのステップ
1. 現状の分析:
まず、
自社のビジネス慣習がどれだけ時代遅れかを
正直に評価することが重要です。
アンケート調査や
社員からのフィードバックを活用し、
現状の問題点を洗い出しましょう。
これにより、
具体的な改善点が明確になります。
この時に、
社員達が正直な意見を言える空気
を作ることを忘れてはいけません。
正直な意見に対して
社長が不機嫌な態度をしめしていたら、
誰も本当のことを言えなくなります。
2. 新しい技術や方法の導入:
時代遅れの慣習を克服するためには、
新しい技術や方法を
積極的に取り入れる必要があります。
リモートワークのためのツールや、
ペーパーレス化を進めるための
デジタルシステムを導入し、
業務効率を向上させましょう。
何もいきなり
高額なツールを契約する必要はありません!
“チャットワーク”や“zoomの有料アカウント”
“グーグルアカウント”を取得するだけでも
大幅に業務効率は上がります。
※高額なツールを売り込んでくる
口の上手い営業マンに騙されないように
しましょうね!
3. 研修やトレーニングの実施:
社員が新しい技術や考え方に適応できるよう、
研修やトレーニングを定期的に実施します。
特にリーダー層には、
新しいマネジメント手法を
学ぶ機会を提供し、
時代に即したリーダーシップを
発揮できるように支援します。
昨今のハラスメント大国に
なりつつある日本で経営している訳ですから、
もちろん社長自ら学ばなければなりません。
4. 企業文化の見直し:
年功序列や長時間労働を
美徳とする文化を見直し、
成果主義や柔軟な働き方を
重視する企業文化へと移行します。
これは社長自らが率先して、
新しい企業文化を
発信していく必要があります。
これをしない限り、
若手社員のモチベーションを
向上させることは出来ません。
組織全体の生産性も下がり、
離職率は増えるばかりでしょう。
5. 持続的な改善の仕組み作り
一度導入した改善策が定着するよう、
持続的に改善を行う仕組みを構築します。
定期的に現場の意見を吸い上げながら、
組織全体が変化に対応できる体制を整えましょう。
セクション3: 時代遅れのビジネス習慣が残る原因と克服のためのアプローチ
時代遅れのビジネス習慣が根強く残る原因は、
単に慣習や伝統だけでなく、
組織全体の心理や構造的な問題が関与しています。
◆1. 慣れによる安心感:
長年続いている慣習は、
社員にとって安心感を与えるものです。
特にベテラン社員は、
新しい方法を導入することに
対して抵抗を感じることが多く、
「今までこれでうまくいってきた」
という思い込みが根付いています。
この安心感が変革を妨げる一因です。
◇アプローチ:
新しい取り組みがもたらすメリットを具体的に示し、
小さな変革から始めることで、
徐々に社員が新しい方法に慣れていくようサポートします。
導入後の成功例や改善効果を伝えて、
「君にも大きなメリットがあるよ」
ということをしっかりと伝えることで、
抵抗感を和らげます。
◆2. 上層部のリーダーシップの欠如:
時代遅れの慣習が残る原因の一つは、
上層部のリーダーシップが
変革に消極的であることです。
上層部が積極的に変革をリードしない限り、
組織全体に変化は浸透しません。
◇アプローチ:
経営層自らが変革の必要性を強調し、
模範を示すことで、
組織全体に変革の波を広げます。
具体的には、
社長やリーダーが
新しいツールや手法を率先して使い、
変革の先駆者となることで、
社員にもその必要性を理解させます。
◆3. 変化への恐れ:
新しいことに挑戦することに対して、
多くの人が不安や恐れを抱きます。
特に、
失敗するリスクが高いと感じると、
その恐れから変化に対して消極的になり、
現状維持を選びがちです。
◇アプローチ:
変化に対する恐れを取り除くために、
小規模なプロジェクトから始め、
成功体験を積み重ねることで、
自信を持たせます。
また、
失敗があってもそれを学びとして捉え、
次に活かすポジティブな文化を醸成します。
◆4. 組織の硬直性:
企業の規模が大きくなるほど、
組織の硬直性が増し、
変革が難しくなります。
特に古いビジネス慣習が
組織文化として根付いている場合、
組織全体で一斉に変革を推進することが
難しい状況が生まれます。
◇アプローチ:
組織の各部門ごとに変革を段階的に進め、
成功事例を他の部門に展開する方法を取ります。
可能であれば、
外部の専門家やコンサルタント、
研修講師を招き、
客観的な視点から組織を評価し、
必要な変革を提案してもらうことも有効です。
※外部の人間のいうことを鵜呑みにしろ!
という意味ではなく、
ルールが変わることを外部の人間のせいにして、
社長の尊厳を守りつつ、
抵抗勢力を納得させるために
コンサルタントを入れるのが
本来の正しい使い方です。
外部の人間の言うことを
全部、鵜呑みにするんだったら
経営者なんてやめてしまった方がいいです。
上場していたら話は別ですが、
創業社長であれば、
会社はアナタが創り上げるものであって、
タチの悪い口だけコンサルの言いなりに
なっている場合ではありません。
※現場の社員達は気づいていますよ。
◆5. 過去の成功体験の影響
過去に成功したビジネス慣習は、
なかなか捨て去ることができません。
成功体験があるからこそ、
「これでうまくいっている」
という思いが強くなり、
新しいアプローチを
試す必要性が感じられなくなります。
◇アプローチ:
成功体験に依存するのではなく、
市場や顧客のニーズが
変化していることを示すデータを共有し、
現在の慣習が将来の成功を
保証しないことを理解させます。
また、
新しい成功事例を紹介し、
それを模倣することで変革を促進します。
コンクルージョン
「社長、それ古いですよ…」
と若手社員に言われる瞬間、
それは単なる世代間のギャップだけでなく、
企業が時代に取り残されているサインかもしれません。
古いビジネス慣習に固執していると、
”優秀な若手人材の流出”や
”業務効率の低下”を招き、
結果的に競争力を失うリスクがあります。
現代のビジネス環境は急速に変化しており、
時代に即した新しいアプローチを
取り入れることが
企業の成長と存続には不可欠です。
今こそ、
過去の成功体験や慣れに囚われず、
柔軟な思考と変革の意識を
持つことが求められています。
今日の”COOエクスペリエンス”
で紹介したアプローチを実践し、
時代遅れのビジネス慣習から脱却することで、
企業を次のステージへと導きましょう。
時代に合った企業文化を築き、
持続的な成長を目指していきましょう!
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このnoteブログ
「COOエクスペリエンス」では、
現役のCOO であり、
次世代COOの育成〜社員教育研修、
コンサルティング等に従事している
実際の経験に基づいた内容になっています。
厄介なマネジメント問題に立ち向かうための
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