見出し画像

新年をことほぐ和三盆|京都

家事や仕事にホッと一息
心の栄養3時の“おやつ”

新たな年の始まりには、おめでたい感じで。

今日のおやつは、
京都で創業約220年の京菓子の老舗・亀屋良長さんのお干菓子です。
お抹茶と一緒に。


本店は、京都市下京区四条通油小路西入
阪急「四条大宮駅」から徒歩5分の場所にあります。

亀屋良長本店
(写真:公式HPから)

初代が名水「醒ヶ井水」が湧き出る現在地にお店を構えられたのが始まりだそうで、創業時より続く餡玉「烏羽玉うばたま」が有名です。
黒糖で炊かれたこし餡に寒天がかけられたつるんとした食感で、あん好きの私も大好きなお菓子です。

銘菓・烏羽玉
(写真:公式HPから)

そのほか、食パンに載せてトーストしたらあんバターパンになる「スライスようかん」や、現ご当主の病気をきっかけに始まった健康志向の和菓子「吉村和菓子店」などユニークな商品にも挑戦されています。


そんな亀屋良長さん、お干菓子にもちょっとした遊び心が。

1センチぐらいの可愛らしい大きさ。
和三盆を使って、打出の小槌、金嚢、巻物、隠れ蓑、米俵、小判、七宝などの宝物と、小梅、くす玉が型取られ、“おめでたい”がぎっしりと詰まっています。

小さいけど、職人技が伝わる細かいお仕事

このお干菓子は、女将さんが婚礼の際に、お父様が作られた引き菓子を元にしたものなんだそうです。何だか愛情まで伝わってくるような、見るだけでホッコリするお菓子です。

食べたらほんのりと口に広がる和三盆の甘みと深い味わい。
お抹茶の美味しさもグッと引き立てます。

遊び心はパッケージにも。

お菓子が入っている可愛いぽち袋は、京都発のテキスタイルブランドSOU・SOUさんがデザインしたもの。
オシャレでカッコいい和風小物を作られているSOU・SOUさんは、私も好きで足袋などを愛用しています。

可愛い外袋と、お菓子の下に敷かれている木製の台

見ても食べても楽しいお干菓子。
お土産にも最適ですね。


子どもの頃、お正月には実家のすぐ近くにあった祖父母宅に親族が集まるのが我が家の“年中行事”でした。

仕出し料理の家に育った祖母は、茶道(裏千家)の先生もしていて、手作りの茶懐石と、初釜と称し家族にお茶を点てて振舞ってくれました。
当時の私は、そんな上品な“味わい”を感じることもなく、ただただお茶菓子を楽しみにしていただけですが(笑)

祖母の御点前はお正月にしか接することはありませんでした。
でも「門前の小僧習わぬ経を読む」の言葉のとおり、見様見真似ではありますが、祖母のお道具類とともに引き継いでいきたいと思っています。

お茶を点てて、心もスッと整う。

お正月らしさを満喫できました。
何か良いことがありそうな予感がします(笑)

亀屋良長さんのお店は、本店のほか、京都駅のジェイアール京都伊勢丹や、大丸京都店、京都高島屋にもあります。ぜひお立ち寄りください。

いいなと思ったら応援しよう!