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買ってよかったもの

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文字どおり「買ってよかったもの」について綴るシリーズです。
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#雑記

ぷらーんとさせたい

ぷらーんとさせたい

何気なくSNSを見ていて、ほんの少しショックな動画や投稿に出会うことがある。傷つくほどではないのに、歯のすき間に胡麻が詰まったときのような気分になるもの。

華奢なピアスは古くさく見えるとか、存在感がありすぎるジュエリーは「おば見え」だとか、その手の文面に出くわすと、ちょっとだけ気落ちしてしまう。

投稿によって主張が真逆なこともあるので、「どっちやねん」とツッコみたい気にもなる。しかし、やはり心

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籠城はレモン&ローズマリーの香り

籠城はレモン&ローズマリーの香り

少し前、城ごもりした。

仕事には関係のない事柄についてじっくり考えたくて、ある日わたしは家族の前で宣言した。

「ママちょっと部屋にこもるから!」

6畳とコンパクトではあるものの、自室は誰にも邪魔されないわたしの城だ。そこに約2時間の籠城である。

おかげで集中できたけれど、なんとなく寂しさを感じた。そうだ、わたしの部屋には香りがない。娘たちを出産して以来、我が家には香りを発するものがなにもな

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革小物たちの誘惑

革小物たちの誘惑

買ってよかったものシリーズ、革小物編。

以前、革のブックカバーに目がないという記事を書いた。

今回は、ここ半年くらいで買った革小物のうち、「買ってよかった!」と思える二つをピックアップした。

Boosters 新書判ブックカバー

一つめは、上の記事の延長線上にある。今回は、探し続けていた新書判ブックカバーを手に入れた。

文庫本サイズのブックカバーはよく見かけるのだけれど、新書判となるとぐ

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QOLポットと名づけよう/KINTO◆UNITEA ワンタッチティーポット

QOLポットと名づけよう/KINTO◆UNITEA ワンタッチティーポット

思い出した頃に書く「買ってよかったもの」シリーズ。

シリーズ化したつもりはなかったのだけれど、買ってよかったものに関するいくつか記事がたまったので、シリーズとすることにした。たった今。

今回は、KINTOの「UNITEA ワンタッチティーポット(720ml)」。

仕事中、ルイボスティーやカモミールティーをがぶがぶ飲む(紙の資料を扱っているときなどは除く)。それらをマグカップになみなみと注いで

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500円で手に入る、本まわりのしあわせ

500円で手に入る、本まわりのしあわせ

本を読むのが好きだ。

昨日までは片桐はいりさんの『わたしのマトカ』を読んでいた。各所で絶賛されていたので思わずぽちっとネット購入したのだけれど、噂に違わぬ素晴らしいエッセイ集だった。

映画撮影のためフィンランドで過ごした日々を綴ったもので、片桐さんならではのユーモアと茶目っ気が詰まっている。フィンランドに住む人々のあたたかな表情までも見えるように感じられる作品。

演技だけでなく、エッセイの才

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蓋つきばんざい! ideaco チューブラー キッチンフラップ

蓋つきばんざい! ideaco チューブラー キッチンフラップ

キッチンのゴミ箱を新調した。先代のゴミ箱はなんと、私が初めて一人暮らしをしたときに購入したものだから、15年以上前から使っていた。変なところでケチケチで、物持ちがいいのである。

ブリキ缶をモチーフにしたアイボリー色のゴミ箱は、白を基調にした我が家のキッチンにはよく合っていた。

しかし、15年も使ったからか、ペダルが重くなり、踏むとギギッと変な音を立てるようになってしまっていた。

そこで購入し

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好きなものには、よいべべ着せて

好きなものには、よいべべ着せて

私は本が好きだ。子どもの頃から好きだった。小学生の頃、お昼休みに教室で本を読んでいたら、担任の先生に叱られた。

「ちょっとは校庭で遊んできなさい!」

そう言って、私を教室から追い出した先生。ひどい。コンサバなミッションスクールでそこまで怒られるからには、私はよっぽど教室にこもりきりだったのだろうと思う。

そのとき読んでいたのは、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』だ。クリスマスにサンタさん

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