短歌 すべて音符に
食塩を振ると甘さの増すスイカ(そういうことか)種を飲み込む
若いうち苦労は買ってでもせよと言われてたからもう買いません
海風が踊り狂って白球を追うものすべて音符に変える
7-2
この数字が何を表すか、おわかりだろうか。そう、これは昨日のプロ野球セ・パ交流戦最終戦の千葉ロッテマリーンズ×中日ドラゴンズの結果である。
行ってきました、ZOZOマリンスタジアム! この日に合わせてチケットを用意しているあたり、さすがのパートナーでございます。位置は、1塁側の4階席でした。
私は千葉ロッテ、夫は中日ドラゴンズのファン。セ・パでリーグが分かれているため、普段はぶつかりません。そのため、逆に交流戦の時期は我が家に(非常に)不穏な空気が流れます。
いつか観に行けたらね〜なんて話していたのですが、ガチめでチケットを差し出された食卓で、「わー……まじか……」と緊張をゴクリと飲み干した日曜日の朝。
嬉しい! という気持ちが、幕張は遠い! という悩みに克ちました。JR中央線でひたすら東京駅を目指して、そこから京葉線に乗り換えればあら不思議。あっという間にスタジアムに到着♪ ……とはならず、お約束の「東京駅の乗り換えの距離がえぐいやつ」にどハマりし、「動く歩道」のことを夫が何度も「歩く歩道」というので、すっかりへとへとでした。
でも、いざスタジアムに着くとそんな疲労は一気に吹っ飛びました。熱気がとにかくすごくて、みんなが「好きなチームを応援する!」というエネルギーに満ちていて、圧倒されました。
私も、その雰囲気からパワーを借りて、声を振り絞って応援しました。「大声で楽しく叫ぶ」という行為自体が、なんだかとても体に良いことのように感じられました。
試合が始まってすぐ、一回表に中日が先制しました。きいぃ悔しい! と喚く私の隣で、冷静を装っている夫の目元が、明らかにニヤついていました。
……見てろよ……(物騒)。
その後の試合展開は、スポーツニュースなどをご覧ください。
帰りの駅のホームで、勝利に酔って上機嫌で鼻唄まで歌う私に対し、夫が
「楽しかった?」
ときいてきたので、全力の笑顔で「もちろーん!」と答えたところ、「よかった」とぽつり。
はしゃいでた自分がちょっと恥ずいじゃんか……と痛感しつつも、ちゃんと言いたいと思ったので、
「ありがとうね」
と伝えました。
幕張まで足を運んだのは久しぶりでしたが、やはりそこは千葉。我がこころの故郷は、海風が頬に心地よく。とんぼ返りはとても惜しかったのですが、翌日から仕事という現実が待っていたため、ほのぼのと心地よい疲れを伴って、東京の西の隅っこへと帰宅したのでした。
気がつけば夏も目の前、もう少ししたら高校野球も始まるし、もうほんと倒れてる場合じゃないんだよ。