「ひとり広報」の私が書籍の制作に関わったら、広報という仕事の魅力を再発見できた話【『ひとり広報の戦略書』発売記念記事】
こんにちは。クロスメディアグループの濱中です。
「ひとり広報」として、とても嬉しいご報告があります。(ずっと皆さんにお伝えしたくて、待ちきれずにいました)
この度、クロスメディア・パブリッシングから『ひとり広報の戦略書』という書籍が11/18に発売されます。
私は企業広報なので、普段は書籍づくりに関与することはないのですが、この本の企画と編集のプロセスには「ひとり広報」として関わらせていただきました。
ですので今回は、クロスメディア・パブリッシングの広報としてではなく、ベンチャー企業の「ひとり広報」として、この本のオススメポイントをお話できればと思います。
本の企画のきっかけは、私?!
編集担当・石井さんによると、本書の企画のきっかけは私。編集部と同じフロアで活動している私をみて本のニーズを感じてくださったそうです。
「あれやこれやと色々試行錯誤してやっている。先輩もいないし、仕事の経験とスキルがないぶん、手がまわらず大変そう。濱中さんみたいな『ひとり広報』さんに向けた本はニーズがありそうだな。」
そんな風に思って、企画してくださったのだと思います。(もしくは、非効率な私の仕事ぶりをみて、何とかしなければ、と思ってくださったのかもしれません(笑)。)
ひとり広報の私にとって広報のノウハウ本の存在は大きいです。社内に先輩がいないぶん、欲しい情報がギュッと一冊につまった、いわゆる「広報の教科書」といわれる本は片っ端から読んできました。事あるごとに見返している本もあります。
一方で、私のようなベンチャー企業(中小企業)のひとり広報の場合、自社に合うスタイルで広報活動をすることが求められるため、必ずしも世間一般の大企業の広報部やPRエージェントで行われていることが自社の広報活動として活かせるとは限りません。時と場合に応じてカスタマイズしなければならないことの方が多く、「広報の教科書」に書いてあることをそっくりそのまま活かせたということはありませんでした。
「結局、広報のスタイルは自分で見つけるしかないんだ…」
「広報の教科書」といわれる本を読むたび、かえって孤独を感じていました。
自分で試行錯誤しながら、やれることはやっている。だけど、なかなか目に見える成果にならない。
そんな悔しい思いと「本当にこれで良いのだろうか」という疑問と不安がつきまとっていました。
もちろん、広報という仕事は好きだし、自分のパッションが活かせる仕事だと思っていましたが、ふとした瞬間に不安になったり、孤独を感じることが多々ありました。
そんなある日、編集部の石井さんからこんな話があったのです。
「実は、濱中さんみたいなひとり広報さんに向けた本をつくることになって、今日、著者さんと打ち合わせするんだけど、同席してくれないかな?」
私の悩みや課題がそのまま書籍の内容になるというのです。広報担当としてこれほどラッキーなことはないと思いました。ちょうど、孤独の中で悶々と活動しているときだったので、本の企画の話をきいて光が差したような気がしました。
悩める「ひとり広報」の代表として著者に相談
私の悩みや課題に思っていることが、本になるなんて…
私にとってこれほどのチャンスはないと思いました。私と同じように悩みながらも、孤独にがんばっているひとり広報さんたちの役に立ちたい。その一心で、普段は打ち明けることがなかった課題や悩みを、小野さんと石井さんに打ち明けました。
私の場合、やる気充分。情熱充分。そのぶん「あれもこれもやってみたい」「きっとこれをすれば皆喜んでくれる」そんな思いから、アイデアはたくさん出てくるのですが、全部が大事に思えてしまい、なかなか優先順位が立てられず、結局どれも中途半端で未達成に終わる。そんなことが多々ありました。
なので、「優先順位の立てる(方法を知る)ことで、タイムマネジメントをしっかりできるようになりたい」と話しました。できるだけルーティン化させる方が効率的なので、小野さんはどのようなルーティンワークをこなしているのか知りたい、ということも伝えました。一日のスケジュールも差し支えない程度にぜひ公開していただきたい、とお願いしました。
また、広報として情報収集スキルは向上させたいと常に思っていました。収集する情報に偏りが出てしまうこともありましたし、効率的に集める方法も知りませんでした。なので、世の中の動きや会社の動きを万遍なく、確実にキャッチアップできる方法を教えていただきたいと伝えました。
このように色々な角度からひとり広報として課題に思っていることを伝えました。
私の話をもとに、石井さんが悩みの原因が「5つの不足」として集約してくれたときは、「すごい!」と思いました。なぜなら、確かに私は「知識」「情報」「話題」「時間」「繋がり」が不足しており、悩みがその5つに集約されていたからです。私と同じように、「あ!そうか!確かにこれが足りていないから、この問題が起きているんだ」と気づいてくださる方も多くいらっしゃると思っています。
「ひとりだからできること」。広報の魅力を再認識できた
ひとりで広報をしていると、「会社の認知度が低いのは自分の頑張りが足りていないからだ」「自分は広報に向いていないのではないか」「本当に自分のやっていることに意味があるのかな」そんなネガティブな声がきこえてきて、苦しくなることがあります。
ひとり広報は「ひとり」というだけで、できることが限られている、影響力に乏しい、など、どうしても「できないこと」に目がいきがちです。「ひとり」を言い訳にしてしまうこともあります。
しかし、この本には「ひとりだけどできること」「ひとりだからこそできること」をたくさん教えてくれます。「ひとり広報」が本来発揮すべき力や活動の幅の広さに気づくことができます。私自身、広報という仕事の魅力を再認識することができました。
また、小野さんご自身の経験を通して、行動を起こし続ける勇気をいただくことができました。
現状でうまくいっていないことはしっかり認めた上で、少しずつ改善していく努力をすること。
とにかく粗削りでもいいから、行動をやめないこと。
必ず道はひらけていく。
そう信じられるようになりました。
一生懸命、日々、広報活動に向き合っておられる「ひとり広報」の方々にとって、本書が励ましやエールになればと思っています。
カバーデザインも素敵で、存在感があり、個人的に紙の本として手元にもっていただきたいなと思っています。デスクに置くと、とても良いモチベーションになりますので、ぜひ一冊お手元に置いていただけると嬉しいです。
今回もお読みいただきありがとうございました!次回もどうぞお楽しみに。
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