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(112)食材の陰陽バランス①

「ほうじ茶」「三年番茶」「番茶」の違い

父と母は戦前生まれ。昭和一桁。戦時中は食べるものが無くて成長期にお味噌汁、ご飯、梅干し、たくあんしかなかったとよく言っていた。

父は身長167センチ。母は153センチ。亡くなる前はだんだん小さくなって父は163センチ、母は150センチなかった。二人とも決して大きくはないが成長期に「いいもの」を食べているので「土台の骨」はしっかりとしていた。納骨するとき、両親二人とも骨つぼに収まらないため、棒のようなもので「砕いてもよろしいですか?」と言われたぐらいだ。母の身長は150センチないのに、あの大きな骨つぼに骨が入りきらない!!

母は子どもの頃、いかに貧しかったかを豪語していたが今にして思えば最高の食事。まず全て自然栽培。農薬なし。発酵食品の手作り味噌に、家で梅干し漬けて、大根干してたくあんにして。化学調味料も一切なし。

(マクロビオテック指導家)故田中愛子先生の体のリセット食は、玄米、味噌汁、たくあん、胡麻塩を10日間食べるというもの。まさしく母が食べていた食事そのもの。

父も母も晩年は添加物満載のコンビニのものを食べていたけれど、成長期に作られた「骨」の質が高いため「骨」は丈夫だったようだ。きっと今の子供たちの方が骨はもろいに違いない。

父は「ほうじ茶」しか飲まない人だった。母がお煎茶を淹れても父は「ほうじ茶にしてくれる?」と言って飲まなかった。
私が現在飲んでいるのは「三年番茶」。「三年番茶」は体を温める「陽」。「煎茶・コーヒー・紅茶・烏龍茶」は「陰」なので飲めば飲むほど体が冷える。

ところで「ほうじ茶」と「三年番茶」の違いをご存知ですか?

★「ほうじ茶」と「三年番茶」はとても似ていますが、どこが違うのでしょう。

「三年番茶」も焙じているので「ほうじ茶」に分類されますが、刈り取る時期、使用する場所、熟成期間などが違います。 
「三年番茶」は葉よりも茎の割合を多くし、新芽ではなく十分育った秋以降に刈り取ったものを蒸して、揉んで、乾燥させて、寝かせ、焙じます。(「葉」は「陰」が強い)

「ほうじ茶」は「煎茶」「茎茶」「番茶」を焙じたもの。父はほうじ茶がないとストーブの上で煎茶を炒ってほうじ茶にしていた。

★では「ほうじ茶」と通常の「番茶」の違いは分かりますか?

*「ほうじ茶」は煎茶、茎茶、番茶を強火で焙じたもの。

*「番茶」は「柔らかい新芽」ではなく、成長した「硬い葉」(秋から冬)を使用。普段使いの「下級煎茶」と言われるものですが「生活習慣病に良い」のは「煎茶」より「番茶」。理由は、
・カテキン多い
・カフェイン少ない
・脂肪の蓄積を抑える
・コレステロールを低下
・血糖値を下げる(水出しの方が尚良い)
など。

私は完全なるマクロビではありませんが、マクロビの陰陽表は熟知しています。


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