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【医療コラム】 メンタルが弱くなっているとき    自動車部品会社のずさんの荷物管理と警察の不誠実な対応に悩む


■メンタルが弱くなっているとき


医師人生を歩んでいても、プライベートが充実していないとこうもダメなのか?

恋愛体質の友人がフラれて、医師の仕事がダメダメになってるときは、話を聞いたり、励ましたりしています。そして浮氣がバレてうろたえている友人を見て、医師の仕事がダメダメになってるときは陰で笑っていました。おそらくどちらも、自分とは関係ないと思っていたからでしょう。

メンタル弱いなぁ。第一仕事とプライベート分けなきゃダメじゃないか、と。

ところが私はある日、高速道路で前方にいたトラックが積み荷をしっかりと固定していなかったため、荷台から荷物が落下。私の前方の車は急ハンドルで回避したのですが、私の車はものの見事に衝突してしまいました。

高速道路のカーブが連続するところだったので、みんな車はスピードを落としています。おかげで2次災害はなかったのですが、落下したものは工業製品の金型で2トンのものでした。私の車の左前方はひしゃげ、エアバックが開いたので火薬の匂いがします。そして、オイルが漏れていました。

■事故で車がダメになったとき


トラックの運転手に怒りをぶつけても仕方がありません。しかし、「全損だぞ! この野郎」とだけ言いました。何しろ私は、これから他の病院に当直バイトに行くところでしたので、ほかの先生に迷惑をかけるわけにはいかず焦っていたからです。

三角板を立てて、警察に電話だ、それからJAFに電話して、当直病院に電話だ。

そこまではうまくいきました。なかなかピンチに強いじゃないか。これまでも、ここまでではないのですが、事故は経験したことがあったので、少しだけ余裕があったのも功をなしました。

JAFが1時間以内に来ると言っていたから、全損とはいえ、ディーラーに車を運んで預けたら、そのまま当直病院に行くぞ。
そんな風に考えていました。

しかしJAFは、レッカー移動できる車両はすぐにはいけないという連絡があり、落下した2トンの工業製品は首都高管理会社がクレーンを使いたくともトンネルの天井にあたるといけないという話になり、結局、首都高速は閉鎖されました。

JAFはサイレンを鳴らせる車ではなかったので、到着は3時間後。何もかもが計画倒れです。

勤務を替わってくれといってくれる人はいたのですが、6時間遅れで当直に入りです。そうすると、私は今回のことを思い返して、本当に自分の行動は最善だったのかと考え続けました。結局、1週間まともに寝られませんでしたし、食事もできませんでした。

保険会社、相手の保険会社、次の車の購入。へこんだ状態のまま、色々決断するのは正直きつかったです。

■自分を追い詰めているといい考えは浮かばない


私は何でこんなダメなのだ。勤務していても、話を聞き逃したり、言ってはいけないことを言ってしまったり、ましてや食事や睡眠もできていないのだから余計に頭は回っていない状態で、ダメダメです。まさしく医師人生最悪の日。

心を閉ざしたかったので、朝に職場に行きたくなかったのですが、そんな姿を人に見られたくないので必死で平静を装っていました。結局、同僚や家族が話を聞いてくれたり、気遣ったりしてくれて、そのうち通常モードに戻ることができました。

1か月が過ぎ、新しい車が来る頃、ちょうど気持ちも戻りました。私の車には480万円の車両保険がかかっていたので、ディーラーの見積もりで480万円を超えないと、それ以上は出ません。390万円でした。加えて、前の車がよけられたのだと、前方不注意ではないかと弁護士同士の話し合いで、1対9の支払いでした。最初は2対8とまで言われていたので、頑張った方だと思います。

葛藤は自分をすり減らします。そんな時は、やっぱり人は支えが必要です。乗り越えて私は強くなったと思いますが、人は弱いものですね。児童精神科医研修のときの上司が、人はコップにぎりぎりまで満たされた状態で頑張っている。あと1滴であふれちゃうのさと言っていたことが身に沁みしみました。



■被害者を軽視し加害者を擁護する道路交通法と警察


 2023年10月6日都心環状線内回りで自動車部品の研究・開発(設計・実験)・製造を行なう工業株式会社が積み荷の管理がずさんであったため、積み荷が落下し、後続車の私の車が積み荷に衝突する事故にあいました。神奈川県大和市の本社から栃木県栃木市の支社まで輸送する間ですからみなさまが事故にあってもおかしくありません。
 積載物を落下させることは路法第43条及び道路交通法第75条の10違反となります。ましてや私は頸椎ねんざのため2023年12月31日の時点で後遺症に際悩まされています。
 ドライブレコーダーが日新の車には搭載されておらず、私の車はドライブレコーダー搭載側が全壊したため、画像の修復が不可能でした。するとそれを知った工業株式会社と損保は私が故意に積荷に衝突した。「車線をまたいでぶつかりにいっていた」とまで虚偽の発言をしたのでした。大きな日新と損保は大手でしたのでそのようなことが起こると思っていなかったので、驚きでした。結局、ドライブレコーダーの会社が修復は無償でしてくれるということでしたが、SDカードを送付することが躊躇われましたので、出張費を負担し出張修理していただきました。すると私の主張が弁護士によって認められました。
 しかし、結局のところ、工業株式会社からは謝罪もありませんでした。
警察に行政処分を求めたところ、「道路交通法であなたに過失がゼロとは証明できない可能性があります」とのことでした。ここでも聞く、密室での「あなたに過失がある」という繰り返される言葉。
 被害者を軽視し、加害者を擁護する警察すなわち警視庁高速道路交通警察隊はここにもあるのでした。日新は車に関わる会社でありながら謝罪すらありません。損保にいたっては安田として唯一の行政処分を受けたような会社でした。
 
 みなさまはこのような経験ありませんか? 
あなたもしくはあなたの身近な人が性被害ないしは犯罪に巻き込まれたときにあなたは法律に任せますか? 



前車が減速しながらポールのある路側帯に寄りました。外に膨れる可能性がカーブであるのでそのような運転と判断します。


ドライブレコーダーは助手席側にありますので運転席側からは急に路上障害物が確認できます。


路上障害物に衝突しました。この間、0.2秒です。


高速道路には周りに車もいますので車線変更もできません。積載物落下の危険性も認識できない会社は犯罪の意識もなく、処罰もないため再犯の可能性が高い。

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