【医療コラム】【子育てコラム】【48歳からのコラムニスト】子育て小児科医そして児童精神科医

現役小児科医そして児童精神科医として4人の我が子の子育てしながら総合病院勤務しておりま…

【医療コラム】【子育てコラム】【48歳からのコラムニスト】子育て小児科医そして児童精神科医

現役小児科医そして児童精神科医として4人の我が子の子育てしながら総合病院勤務しております。

最近の記事

【医師コラム】子どもの適切な睡眠時間とは?とくに幼稚園児の睡眠について

経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本は先進国の中で、睡眠時間が最も少ないことがわかっています。 さて、あなたのお子さんはきちんと眠れていますか? 睡眠はとても重要です。どんなにバランスのよい食事を用意して、子どもが運動や勉強をがんばってやっても、睡眠が適切にとれていなければ効力が半減してしまいます。 しかし、子どもがどれだけ寝ることが適切なのか、意外と知らないのではないでしょうか。 今回は、睡眠がどれだけ大切かと現在のとりまく睡眠の状況、医学的に正しい睡眠時

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    • 【医師コラム】日本の教育問題 「ギフテッド」を知っていますか?

      みなさんは「ギフテッド」という言葉をご存知ですか? ギフテッドとは「並外れた才能を持つ子どもたち」のことを言います。知的能力ばかりではなく特定の学問、芸術性、創造性、言語能力、リーダーシップなど、多岐にわたる分野で優れた才能を持つ子どもたちです。何の才能もないと感じている人からしたら羨ましいですよね。しかし、ギフテッドの才能は時に理解されず、適切な支援を受けられないどころか軽んじられることすらあります。 そこで、文部科学省も取り組みを始めたのがギフテッド教育です。しかし、

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      • 【医師コラム】放っておくととっても危険!飼い犬・飼い猫に噛まれたら

        犬や猫などのペットは日常を豊かにしてくれる大切な家族です。しかしいくら仲が良いペットでもふとした弾みに噛まれて怪我をしてしまうことはあるかもしれません。動物に噛まれることを動物咬傷といいます。動物咬傷の中では犬咬傷が約90%、猫咬傷は約10%程度です。この動物咬傷はただの怪我とは異なり放っておくと最悪の場合死に至ることもあります。いくら可愛い飼い犬・飼い猫でも噛まれてしまった時には病院を受診する必要があるのです。今回は犬や猫の動物咬傷はどのように危険なのか解説していきます。

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        • 【医師コラム】月経痛(生理痛)の重症度と食生活を始めとする生活習慣との関連性

           今回、順天堂大学の奈良岡佑南らは朝食の摂取および浴槽にしっかりとつかる入浴習慣、魚や肉に含まれる動物性タンパク質の摂取することやビタミンD、ビタミンB12を欠乏しないことが月経痛の緩和につながる可能性を報告しました。 Yuna Naraoka, Momo Hosokawa, Satomi Minato-Inokawa, Yuichi Sato. Severity of Menstrual Pain Is Associated with Nutritional Intake

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        【医師コラム】子どもの適切な睡眠時間とは?とくに幼稚園児の睡眠について

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        マガジン

        • 医療とお金
          2本

        記事

          【医師コラム】爆弾抱えていますか? 病院薬剤師との修羅場

          腹痛のお子さんが当直帯に来院され、処方したときのこと。 薬剤師から親御さんへの説明。 「ブスコパンもストロカインも小児では使用経験がなく、認められていません。ほら、ネットにも書いてあるでしょ?お子さんに飲ませるのは薬剤師としては勧めません。お守りがわりに持つだけで、私なら飲ませないなあ」 ブラク病院と言われる病院での一幕。 小児科は入院患者さんがいないのでこの病院薬剤師は処方経験もなかったのでしょう。こんなのトラブルになりますよね? 小児の薬のうち70%は用法用量が定め

          【医師クイズ】医療機器に関するトリビアクイズ

          1.医療機器は人体に与えるリスクに応じて3種類のクラス分けがされている。次のうち、クラス1の「一般医療機器」に含まれないものはどれか。

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          【医師エッセイ】鬱々 不衛生極まりない すかいらーくグループ バーミヤンでの悲しい出来事 みんなでいろいろ語りたいのに時間ドロボウ 子どもは行ってはダメ。小児科医が警告!

           12時に午前の外来が終わる奇跡。 1年でも1回あるかないかのラッキーな出来事。 12時前から天気のいい日だから外に食べに行くか? いや。さっさと済ませて論文でも読んでいるか。 あっ。ジョブチューンでバーミヤン特集していたな。 よし。テイクアウトで買って自分のデスクで食べるぞ。 12時10分に注文。医局の仕事が終わっていない同僚の分も買うか。 12時30分に受け取ってまだまだ時間があるぞ。 12時30分に店舗へ。 「あと・・15分はかかりますね」 駐車場は満車。仕方がない

          【医師エッセイ】鬱々 不衛生極まりない すかいらーくグループ バーミヤンでの悲しい出来事 みんなでいろいろ語りたいのに時間ドロボウ 子どもは行ってはダメ。小児科医が警告!

          【医師コラム】サッカーのポジションと性格の関連性 最新の論文2つご紹介

           サッカーは、フィールドを縦横無尽に駆け巡る選手たちの技術や戦術だけでなく、それぞれの個性がぶつかり合う人間ドラマでもあります。 ピッチ上の各ポジションには、求められる役割やプレースタイルがあり、そこには選手の性格が色濃く反映されていそうです。 例えば、常にゴールを狙い、チームを勝利に導くフォワードは、自信に満ち溢れ、強い野心とリーダーシップを持つ選手が多いかもしれません。一方、ゴールマウスを守り、最後の砦としてチームを支えるゴールキーパーは、冷静沈着で責任感が強く、プレ

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          【医師コラム】サッカーのポジションと性格の関連性 最新の論文2つご紹介

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          【医師コラム】大人は「モーニングコーヒーでうつ病リスクが低下」子どもはコップ1杯のお茶でカフェイン中毒の可能性

          カフェインは現代社会のエネルギー源ともいえる存在です。 やる気が出ない時。もうひと踏ん張りしたい時。眠気を抑えたい時。 誰しも一度はカフェインに頼ったことはあるでしょう。 最新の論文では、「モーニングコーヒーでうつ病リスクが低下」するといった報告もあるほどです。 このような傾向は、子どもにとっても同じです。 たくさんの習い事、たくさんのテスト、そして受験。 多くの「がんばらないといけないシーン」に合わせて、コーヒーではなくても、エナジードリンクやタブレット、カフェイン入り

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          【医師コラム】大人は「モーニングコーヒーでうつ病リスクが低下」子どもはコップ1杯のお茶でカフェイン中毒の可能性

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          【医師コラム】薬剤師の働き方による「年収の違い」平均年収1560万円も

          薬のスペシャリストである薬剤師。みなさんが一番関わり合いが深いのは「病院の薬剤師さん」や「ドラッグストアでの薬剤師」さんでしょう。 しかし実は薬剤師という働き方は非常に多種多様であり、職業によって「年収」も「キャリアパス」も変わってくるのです。そして、キャリアパスによって年収が変わってくるからこそ「薬剤師の偏在化」が起きています。 いま、薬剤師で問題になっている偏在化について、キャリアパスによる違いから説明していきましょう。 ■多様な働き方ができる「薬剤師」

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          【医師コラム】薬剤師の働き方による「年収の違い」平均年収1560万円も

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          【医師コラム】6歳未満のトランポリンは危険アメリカでは1年間で7000件がトランポリンによる負傷で救急医療

          高くジャンプすることができ、楽しいレクリエーション体験をすることができるトランポリン。子どもたちにも人気があります。近年人気が高まっていてレジャー施設でもトランポリンを置く場所が増えており、多くの人に親しまれています。しかし、小さな子どもがトランポリンで遊ぶことには危険も潜んでいます。 例えばアメリカの整形外科学会は2017年に保護者に対して、「6歳未満の子どもは危険なのでトランポリンで遊ばせないように」と警告しています。 フランス小児科学会でのある報告では2016年6月か

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          【医師コラム】6歳未満のトランポリンは危険アメリカでは1年間で7000件がトランポリンによる負傷で救急医療

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          【医師コラム】子どもがスポーツに取り組む心理的なメリットとは?

          むかしから「健全な精神は健全な肉体に宿る」なんていう言葉があるように、青少年の育成とスポーツは強い関係があると考えられています。教育現場である学校でも体育の授業でスポーツが取り入れられています。また我が国の部活動は学校生活を構成する要素の中でも一際存在感が大きく、学生時代の部活がのちの人生にも大きく関わっています。このように我が国においてスポーツは子どもの人生に大きな影響を与えるものとなっています。 しかし一方で部活動などスポーツの場でのいき過ぎた指導や、オーバーワークによ

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          【医師コラム】子どもがスポーツに取り組む心理的なメリットとは?

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          【医師コラム】怒るときは上手に怒り、ときには怒らないスキル アンガーマネジメント    6秒ルールだけでは不十分です。 

          職場や教育の場などで、価値観の違う多くの人と関わるとき、時には自分の持っている価値観と合わない人がいたり、自分のことを批判してくる人がいたりと、他の人との関係性に悩むことがあります。当然そのような時には、相手に対して怒りを覚えることもあります。そんな時に怒りをコントロールできないと多くの人と協調して行動することが求められるような職場や学校での立場が危うくなったり、排除されることになりかねません。最悪の場合には犯罪と見做されることもあります。 人と関わって生きていく以上怒りを

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          【医師コラム】怒るときは上手に怒り、ときには怒らないスキル アンガーマネジメント    6秒ルールだけでは不十分です。 

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          【医師コラム】性暴力・性犯罪から子どもを守る「生命(いのち)の安全教育」

          突然ですが、みなさんは「生命(いのち)の安全教育」について知っていますか? 生命の安全教育とは、子どもたちに健全な成長を願い性暴力や性被害から守るため、文部科学省が推進している特別な教育のことです。 実は最近、10代を中心とした性被害や性暴力の被害が急増しています。そして子どもたちがそれを「性暴力」と認識しないまま被害にあっていることもわかっています。 今はSNSなどを通じて子どもたちが十分教育を受けないまま「大人の世界」に足を踏み入れ、知らず知らずのうちにネットに自分

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          【医師コラム】性暴力・性犯罪から子どもを守る「生命(いのち)の安全教育」

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          【医師コラム】マスク着用義務が解除されている今 マスク着用についてもう一度考える

          新型コロナウイルス感染症COVID-19が流行してから長く着用が義務付けられていたマスクですが、2023年3月に厚生労働省は「屋内・屋外を問わず着用するかは個人の判断が基本となる」としました。それから1年以上が経ち、マスクを着用している人は減少しています。  多くの人がマスクなしで外出できる状況は歓迎されるべきですが、COIVD-19の流行の前からマスクは存在し、感染予防に大きな効果をもたらしています。今後は普段はマスクから解放されつつ、必要な時にはうまくマスクを利用して感染

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          【医師コラム】マスク着用義務が解除されている今 マスク着用についてもう一度考える

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          【医師コラム】救急車の適正利用とは

          今回、救急車の適正利用について、現状の再確認とともに、概説していきたいと思います。 【救急搬送についての現状の把握】 救急出動件数及び搬送人員数は、継続して増加傾向にあり、令和2年・3年で一時的に減少したが、令和4年では再度増加しています。実際、10年前の平成23年では600万件弱の救急搬送件数だったのが、令和4年には700万件強となっています。つまり10年間で100万件も増えているということになります。

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