見出し画像

肝臓は初期にはほとんど症状がない「沈黙の臓器」と呼ばれる性質があり、気にしている人は多くないですよね。
医師がエコー検査を行うと、脂肪肝になりかけの人と、立派な脂肪肝の人がかなりの確率でいらっしゃいます。

「けっこうな脂肪肝になっとるぞ!」
「酒の方はどうだ?飲んでるのかぁ?」とエコーを当てながら聞く医師。
「減らしたんですけどね…。」と男性。
「今はどれくらいの量飲んでるんだ?」
「んーーー、3合くらいですかね。」
「さんごううぅぅ⁉ 3合飲んでいいなんて言ってないぞ。
 今日から1合にしろや。」
「ストレスもあって、好きだからやめられないんですよね…。
 楽しみがなくなっちゃいますよ。」
「やめろなんて言ってないやろ。1合はいいって言ってるやろ。」

私は体質的にお酒が飲めないので1合と3合の戦いはわかりませんが、単純に言って三分の一の量にするってことですが…。
きっと、楽しみであるお酒を減らすのは困難ですよね…。

脂肪肝の原因は過度の飲酒の、アルコール性脂肪肝だけではありません。
運動不足、肥満、糖尿病、高脂血症、ストレス、睡眠不足などの生活習慣による、非アルコール性脂肪肝があります。

これだけたくさんの原因があるということは、普段の生活習慣に密接な関わりがあり、改善方法も普段の生活改善を行うということになります。

*****************

【改善方法】
1. 食事の改善

- 1日3食規則正しく摂取
- カロリー制限(適正体重の維持)
- 糖質の過剰摂取を控える
- 野菜を多く摂取
- 良質なタンパク質を適度に摂取
- オメガ3脂肪酸を含む食品(青魚など)を取り入れる

2. 運動習慣
- 有酸素運動を週3-4回、30分以上
- ウォーキング、水泳、自転車などの軽い運動から始める
- 筋力トレーニングも適度に取り入れる

3. 生活習慣の改善
- 禁酒または適度な飲酒に制限
- 規則正しい睡眠(7-8時間)
- ストレス管理

4. 特に効果的な食材
- クルクミン(ウコン)
- 緑茶
- 玄米
- 大豆製品
- レバー
- 海藻類

5. 避けるべき食品
- 加工食品
- 甘い飲み物
- 脂肪分の多い食品
- アルコール
- 精製された炭水化物

継続的なモニタリング
- 定期的な健康診断の受診
- 体重管理
- 必要に応じて医師の指導を受ける

改善のポイント
- 急激な改善を目指すのではなく、持続可能な生活習慣の改善を心がける
- 3-6ヶ月程度の継続的な取り組みが必要
- 体重が多い場合は、まずは現在の体重の5-10%減量を目標にする

これらの改善策を組み合わせることで、脂肪肝の改善が期待できます。ただし、症状が重い場合や他の健康上の問題がある場合は、必ず医師に相談してから改善計画を立てることをお勧めします。

年齢を重ねると、基礎代謝量の低下、筋肉量の減少、ホルモンバランスの乱れ、活動量の低下により、体重が増えやすくなりますし、脂肪肝にも近づいていきます。
120歳まで現役で動ける身体を保つことは、容易ではないことを理解しながら、みんなで良い生活習慣を実行していきましょう!





いいなと思ったら応援しよう!