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#52:HYROXというレースに挑戦した

HYROXに参加

HYROXというレースがある。詳細は追って記載するが、簡単に言うと「ランニングと筋トレを組み合わせた屋内型フィットネスレース」だ。

僕はこの記事にも書いた通り、30歳目前で挑戦したスパルタンレースを機に運動を始め、なんだかんだ5年が経過した。今では運動は生活になくてはならないものとなった。そんな中でこのレースについて聞いたので、「参加してみよう」と思い、参加した。意外とフッ軽である。

このnoteでは、HYROXの雰囲気と今回の香港大会の概要、またHYROXの詳しい流れを記載している。かなり長くなっているが、1つの記事にまとめてしまった。ぜひがんばって読んでいただきたいです。


HYROXの雰囲気

細かい話に入る前にHYROXというレースの雰囲気を知ってもらうのが良いように思う。レースの簡単な解説も兼ねてしまっている動画だが、雰囲気が伝わる。

今のところ海外でしか開催されていないこともあってか、男性は上裸の方も多い。そしてアゲアゲな音楽がガンガンとかかっている。慣れていなければその陽キャな雰囲気にアワアワとしてしまうかもしれないが、根暗な僕でもいつの間にかスパルタンレースを通じてこういう雰囲気には慣れてしまった。

どこで開催されているのか

残念ながらまだ日本では開催されていないのだが、2025/8/9にパシフィコ横浜で開催されることが決まった㊗️。HYROXについては2023年時点で知っていたので日本への上陸には時間がかかったなという印象がある。色々な面倒な調整があったのだろうと想像でき、関係者の方々には頭が下がる思いだ。

HYROX香港へ

今回は香港の空港のすぐそば、Asia Expoで開催されたHYROXに出場してきた。Asia Championshipを兼ねていたこともあってか、6,500人以上が参加し、凄まじい盛り上がりを見せていた。

HYROX側のマーケティングか香港側の支援があったのだろうか(後者の可能性が高いと考える)、APAC国のほとんどの国を対象に、100人/国ほど「キャセイパシフィック航空の往復チケット」をプレゼントされるキャンペーンがあった。

日本からも50人か60人ほど参加していたようだが、おそらくはほとんどがこのキャンペーンで香港との往復チケットをプレゼントされたのではないだろうか(注:燃油サーチャージ代は別)。僕もこのキャンペーンを利用して香港へ向かった。

レースの内容

僕の激ショボな結果と共にレース内容を記載してみる。これを読めば、どんなレースなのかが分かり、またおまけとして、30から運動を始めた体力ミジンコ壮年男性であればどれぐらいのパフォーマンスを見せられるのか、という微妙過ぎる価値の情報も手に入る仕様だ。

総合成績

まず、僕の参加した「HYROX Men」の参加人数だが、HYROXのページで調べると1,140Results と出る。母数は1,140と見て良さそうだ。また、僕は35歳なので35-39のAgeグループにも属している。このグループは290名の参加だった。

サーチ画面より

総合成績 696/1,140(上から61%)
Age成績 186/290(上から64%)

分かるだろうか、この微妙さ。The「中の下」というコメントのしづらさ、「悪いねー!」と笑い飛ばせるほどの悪さでもなく、明らかに「良いじゃん!」と言えるほどでもない。こういう微妙感をついていけるのも僕の才能の1つだ。それではレースの内容と共に振り返っていく。

個別のワークアウトと分析

①Running 1
まずは1kmのランニングから始まる。ここでかっ飛ばしても後でへたるだけなので、気持ちの良いペースで5分7秒。

②1,000m SkiErg
SkiErgという機械を1,000m分やる。これは4分44秒かかっており、666位だった。SkiErgについて馴染みのない人が多いと思うので、どんなものか動画を貼っておく。

③Running 2
ワークアウト毎に1kmのランニングが挟まるのがHYROXのフォーマットだ。2つ目は5分20秒。次のワークアウトに備えて少し抑えめだった。

④Sled Push
部門によって重さは違うのだが、僕が出た部門では「152kgの重りを80m押す」。これは3分54秒かかり、933位。ワークアウト別に見て最も悪い成績を記録してしまった。

普段のトレーニングからも尻と裏ももの弱さはお墨付きな僕。鬼門だと思っているSled Pushはやはり弱点だった。

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⑤Running 3
Sled Pushで尻と裏ももがやられ、次のSled Pullも鬼門だったので抑えて5分50秒。もうこの時点で汗の量も凄まじかったことを覚えている。

⑥Sled Pull
これも部門によって重さは異なるが、僕の部門では「102kgの重りを80m引っ張る」。日本で少しHYROXの練習はしたものの、Sled Pullだけは練習できなかったので不安要素が強かった。案の定、重くてとても時間がかかった。7分43秒かかり、886位。

⑦Running 4
ここでパワー系は一段落し、ここからのワークアウトは少し負荷が軽くなるので気持ちギアをあげる。だけどSled Pullで腰をやられ、最初の400mぐらいは相当抑えめ、そのあと楽になり、この1kmは5分58秒。

⑧80m Burpee Broad Jump
胸をつけたバーピージャンプ+幅跳び、で80m進む。幅跳びしたらすぐに胸を付けて1呼吸、の戦略で淡々とやり、6分35秒、661位。

幅跳びしたら両手は足の横に付かないといけないのだが、焦った選手たちが多く、Judgeに指摘されている人がとても多かった印象。僕は一度も指摘されなかった。

ただ、ここでJudgeに指摘されるほど攻めた姿勢を見せられないのが僕、というのも厳然たる事実で、この闘争心の無さはある意味すごい弱点だなあ(仕事でもない)と常々感じているところだ。

⑨Running 5
バーピージャンプは辛いが、ランニングの速さに響く系ではない。5分46秒。

⑩1,000m Row
ローイングマシーンを1,000m。個人的には2分5秒/500mのペースでいきたかったが、相当疲弊しており2分10-15秒/500mあたりを刻んでいた記憶。4分59秒(足入れたり移動含む)となっていたので妥当なタイム。532位と、なにげに今回のHYROXで一番良い成績だった。

⑪Running 6
ローイングもランニングに響く系ではない。5分56秒。だいぶヘタっていることが分かる。

⑫200m Farmers Carry
僕の部門では「24kgの重りを片腕づつぶらさげ200m運搬する」。Sled Pullやローイングで握力も疲弊し、何度も置いてしまった。3分18秒で881位。この後は握力系のものはないのでもっと我慢できたなという感想。

⑬Running 7
ここまでとあまり変わらず5分59秒。ジワジワとタイムを下げている。

⑭100m Sandbag Lunges
後半の鬼門ワークアウト。20kgのサンドバッグを背負って100mランジウォークをする。なお、このサンドバッグは置いてはならず、一度目はペナルティ、二度目で失格となる(!)。

もともとランジウォークがとても苦手なので割と重点的に対策していたことが功を奏したのか、5分49秒で590位。2番目に良い成績だった。

⑮Running 8
ここでまさかの事態。ふくらはぎが痙攣し始めている(泣)。スピードを上げようとするとふくらはぎがビクビクビクッと脅しをかけてきて上げられず、また次のラスト種目も身体の使い方を誤ればふくらはぎに相当響いてしまう。攣るのは避けたい、とペースを上げられず7分30秒。このあたりはかなり悔しかった。

ランジウォークでふくらはぎを使ってしまっていたのかもしれない…。

⑯Wall Ball
僕の部門では「6kgのボールを持ってスクワットして、投げて的に当てる」を100回。ランニングでふくらはぎが痙攣し始めていたから、投げる時にふくらはぎを使ってしまうとすぐだめになる、と警戒心マックスで挑んだ。

相当体力を削られていることと元からWall Ballがとても苦手なことから、9分44秒で739位。相当改善の余地あり。

このほかに「ワークアウトとランニングのつなぎゾーン(Roxゾーンと呼ばれる)にいた時間」が全部で8分17秒。692位。

タイムの測定方法

どうしてこんなにワークアウト毎に細かくタイムが出るのか?と思われるだろうが、足首にセンサーを巻いてレースをし、それぞれのコーナーの通過タイムがリザルトに反映されるようになっているためである。レース前に「右足首にセンサーを巻いているか」はぜったいにチェックされる。

終わりに

結果として微妙ではあるものの、30まで運動したことのないデスクワーカーがこんなレースを1人で完走できるようになっている、ということがそもそも嬉しい、というのが本音だ。

4月の台湾大会も参加してみようかななんて思いはじめているし、8月の横浜は必ず行こうと思う。また面白いレースを見つけてしまった。

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