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イタリア庶民料理の研究〜歴史上’声なき’人々の料理を紡ぎたい〜マンスリーレポートVol.22(2024年10月)

皆様、チャオです!

ボローニャ大学博士課程で、イタリア料理の文化人類学を研究しております、中小路葵です。

研究を応援して下さる皆様に向け、活動報告としてマンスリーレポートをお届けします。

研究の進捗

ポルトガルにてFood Studies国際学会に参加

今月は、ポルトガルにて、Food Studiesの国際学会に参加して来ました。

なんと、私は1人で45分、1番大きな教室でプレゼン。

緊張しましたが、プレゼンは成功。
質問がひっきりなしで、時間があっという間に過ぎました。

素晴らしい視点とフィードバックをもらえて、これからの研究に生かせそうです。

そして、学会、最高に好きだと気付きました。

5大陸から集まる仲間。みんなそれぞれ面白いテーマがあって、情熱を持って研究していて、刺激し合える仲間と出会えて、とても励みになります。

これからも研究頑張るぞ!!

デジタル・エスノグラフィー

インタビューが一段落してきたので、デジタル・エスノグラフィーによる研究を始めました。

デジタルで人がどうインターネットを使っているのか、食文化の形成にどんな影響を与えているのか、ということを検証します。

具体的には、Facebookグループ「Ricette Bolognesi」を対象に、20万人の非常に活発なグループの中で、ボローニャの家庭料理の伝統と革新を定量的・定性的に研究しています。

論文研究

読み進めている論文の要約は、こちらのマガジンにまとめています。

Reading listに本や論文が溜まってきているので、とりあえずしっかりと先行研究を勉強しながら、自分の研究のテーマに活かしたいと思います。

特に、今は、食の分野におけるデジタル・エスノグラフィ関連の論文を読み進めています。

進級決定!1月からボローニャ大学博士課程2年生です!

進級審査会で、1年間の研究内容をイタリア語でプレゼン。

イタリア人50人の中で紅一点なので、「イタリア語が上手すぎる」「自分たちよりイタリア料理に詳しい」と驚かれ、学術的な内容は良しとして、「人間としてすごい」で終わりました。笑

自分としては、アプローチの鋭さとか、インタビューの分析の詰めとかがまだまだ甘いと思っているので、2年目の課題は山積です。次は論文寄稿も目標!

というわけで、2024年11月、以下やりたいこと。
・「Ricette Bolognesi」の定性分析
・上記に関するペーパー書く
・インタビュー:目標10件+質問し直し
・関連の研究を勉強:Reading list読み進める
・章立て
知見はまた研究会でもシェアさせて頂きたいと思います。

研究のサポート

研究のサポートメンバーを募集しています!

人文社会学の博士課程は、奨学金や有給ポストも少なく、厳しい面も多いですが、社会を、皆様の生を豊かにする学問です。

研究の知見は皆様に共有していきます。

詳細・応援頂ける方、こちらよりどうぞ宜しくお願い致します!

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ボローニャ大学歴史文化学部博士課程「Cultural Heritage in Digital Ecosystem」の学生が、研究内容を共有…

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