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「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.27(2024年3月)

皆様、チャオです!

イースター休暇で訪れていたスペインのアリカンテから昨晩遅くに帰ってきまして、今日は日本からテレビ局のロケがやってきて、ボローニャの家庭で、日本の冷凍ボロネーゼを食べてもらうという、撮影アテンドのお仕事をしてきたところです。

3月はボローニャの家庭を9家庭訪ねて料理を聞いたり、週末は毎週ボローニャを離れ、旅先で新しい料理に出会ったり、動くと新しい発見がありますね。

今月も、食が、料理が人の生を豊かにする場面に沢山出会いました。

それでは、2024年3月のレポートをお送りします!

ボローニャ家庭料理の文化人類学

博士課程では、現代のボローニャの家庭料理の変化を研究しています。

文化人類学、歴史学、社会学、デジタル学を横断するようなアプローチで、具体的には、家庭を訪ねて実際の料理を食べながら話を聞くダイアローグと、SNSやインターネットレシピの利用など、デジタル面での彼らの料理の観察から、変化のダイナミズムを見ていきます。

まずはインタビューを重ねて沢山インプットを得ようと、今月は9つの家庭を訪ね、変わる料理、変わらない料理の仮説を立てることができました。

研究について詳細はこちら。

リミニへ

週末は2週連続、アレッサンドロ実家のリミニへ。

アレのパパのオープンカーを拝借して、海の町リミニをドライブしたり(真っ赤なオープンカーが開くあの瞬間、きゃーー!!って叫びたくなるくらいにはミーハーです笑)、マンマの絶品のお料理を満喫させて頂きました。

ヤギのチーズのラビオリに、蜂蜜のソースとピスタチオをかけたプリモや、
サルシッチャに豚肉を巻いて焼いて白ワインソースで仕上げたメイン料理。
これは実は、私の母の生姜焼きからインスピレーションを受けて、今回は生姜を入れたソースにしたとか。

それから、現代のイタリアの家庭には一家に一台あると言われる、家庭用ピッツァ窯で、マンマが前の日から仕込んでくれた生地が、400℃で直接焼き上げられるピッツァは、史上最高の美味しさでした。

伝統と革新。自分の母の伝統を知りつつ、冷蔵庫に始まり低温調理、インターネットまで、あらゆるテクノロジーや経済の変化の中で、料理も変化してきました。

でも、変わらないのは、家族の愛であり、食卓にはマンマが家族を思い、楽しませる心が詰まっていて、これは日本もイタリアも同じ、ユニバーサルに料理が家族を繋ぐのだなぁと思って、私はちょっとうるうるしていました。

リミニの桜は満開でした。

トスカーナ州シエナへ

シエナでは2日間、やや無骨で気取らない、典型的なトスカーナ料理を味わいました。

特に感動したのは、リコッタのニョッキ。材料はシンプルなのに、どこかホッとする美味しさを持つ、イタリア農民料理の奥深さを感じる一品。ぜひ次回のレッスンでも取り上げたいと思います。

帰り際、世界一美しい広場と言われるカンポ広場が夕焼けに染まるのを見ながら、「とても美しいモーメントだね」とポツリと言うアレッサンドロに、決して上手いとはいえないStand by youを歌うバーのライブ音楽に、涙がホロホロ。

本当に辛いことも沢山あったけど、こんなに美しく、幸せな瞬間が訪れるんだなぁと。人生って面白い。

アリカンテへ

イースター休暇はスペインのアリカンテへ!

海の幸が最高に美味。幸せなひとときでした。

ということで、4月もイベント尽くしです。

お楽しみに!

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