「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.12(2022年12月)
皆様、チャオです!
いよいよ年の瀬も迫ってまいりましたね。
私はクリスマスを過ごしていたプーリア州の第二の家族の元からボローニャに帰ってきたところです。
「Natale con i tuoi, capodanno con chi vuoi.(クリスマスは家族と、お正月は好きな人と)」という言い伝えに従ってみようと思った次第なのですが、今のボローニャは霧が激しくて、昨晩も飛行機が着陸できず、低空を上がったり下がったり耳が痛くなりながらようやく着陸しました。Ah, ボローニャ。
さて、あっという間に1年ですね。
1年の総決算、今月のレポートをお届けします!
今月のレポート:ラツィオ州ローマ
12州めはラツィオ州、永遠の都ローマへ!
ローマ生まれ育ちの友人のマンマを訪れることが出来ました!
私の第一印象は「自然体」。
なんというか、飾ることがないのですよ。こういうのを「生活」というのだなぁ、と。
いつも行く市場で今手に入る食材を買って、いつも家庭で作ってきた料理をして、今日食べたいもの食べる。
そんなマンマの料理は、イタリア野菜の奥深さに魅せられっぱなしでした。
カルチョーフィ、プンタネッラ、ブロコレッティ、カリフラワー、見たことある野菜、ない野菜、「へぇ、こんなふうに料理するんだ!」の連続でしたね。
日曜日のランチは、ローマ名物として有名な、アマトリチャーナとサルティンボッカ。クラシックな料理には「説得力」がありました。
クリスマスは私の第二の家族の元で
イタリアではクリスマスは1年で1番家族を大切にする日。
プーリア州の第二の家族の元で過ごしました。
24、25、26日はクリスマス三が日。おばあちゃんを筆頭に、マンマや叔母さん達が総出で力を込めて数々の伝統料理を作り、みんなで食卓を囲みます。
そんな1年の集大成のような豊かな時間に身を置いて、「あぁ、夢は叶うのだなぁ」と思うと同時に、新しい夢も見たくなりました。
24日は魚の日。エスプレッソの手打ちパスタにシャコとエビのソース。
25日は肉の日。こんな豪華な料理はじめてみました!
26日はブロード。おばあちゃんの小さなパスタに優しいブロードと肉団子。
卒論の研究で農民料理を
私は卒論で「イタリア農民料理のオーラルヒストリー」を研究しています。
内容詳細はこちら。
その一環で、今回アルタムーラ出身のおばあちゃんを訪ね、当時お母さんが作ってくれていた料理を作りながら、どんな生活をしていて、なぜこの料理なのか、思い出す当時の話を聞きました。
これが、本当に感動の瞬間で。心が動く瞬間でした。
「ムルジャ平原の野草のパスタ」
これが本当に美味しくて、一口食べた瞬間に文献で勉強してきた事、話に聞いてきた事が繋がって、全てが繋がる気がしました。
夏は朝4時に出て、家族5人全員で畑仕事をして、日が暮れると帰ってくる毎日。それでもパスタは買わずに、冷蔵庫はないので毎日マンマが手打ちパスタを打つのです。
「乾燥パスタは買えるのになんで手打ちパスタを?」という質問に即答で「美味しいから」という答えが返ってきて、これが「文化」なのだと。
食べて納得。全てがふっと腹落ちした瞬間でした。
1年間ありがとうございました
1年間、本当にありがとうございました。
今1番伝えたいことは、皆様への感謝です。
予想外のことも沢山起こり、生活は想像よりよっぽど大変で、決して楽な道ではありませんでしたが、手にした出会いと学び、達成できたことを振り返ると「迷ったら前」と決意したことは間違っていなかったと思います。
それも全て皆様の応援があったからできたことです。
「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」のクラファンでご支援いただいた皆様、心からありがとうございます。
皆様のおかげで、こうして12州も旅をすることが出来ました。
そしてマンスリーサポーターの「マンマの台所」の皆様、本当に本当にありがとうございます。
1つ1つの旅を1番に共有できる相手であり、感動も発見も困難も全て一緒に旅をして下さる皆様は、私のかけがえのない宝物です。
まずは20州達成まで残り8州、全力で駆け抜けます!
来年も、さらなる大きな夢を追いかけて、私らしく前に進みたいと思います。一緒についてきてください!
ボローニャより、愛を込めて。
Aoi
「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーサポーター
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イタリア庶民料理の研究
研究の内容はこちら。
今年勝負!力を入れて頑張ります。