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世界一のパティシエが創る、人生を賭けた和ショコラ
✴︎✴︎こちらの記事は平均4分で読めます。(1200字)
✴︎✴︎辻口博啓シェフのファンの方、美味しい和ショコラがお好きな方におすすめします。
今季、最も美しいショコラ。Made in Japan🇯🇵
辻口博啓シェフ謹製✨
あまおう苺🍓の贅沢な熟成生トリュフ。
ルビーチョコレートをベースにマスカルポーネチーズが使われています。
パッケージの美しさに息を呑み、しばしショーケースの前で動けない私。
白木の箱の蓋には金の箔押し、カバースリーブは和紙のかさねでモダンな色彩を表現しています。
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専用ショッパーまでもが、豪華な金一色
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パッケージの美しさに、こんなにも息を呑んだのは、見た目のデザインセンスのみならず、最近、読んだ辻口シェフの半生を綴った本の余韻に浸っていたせいもありますが……
お味は言わずもがなの、辻口印✨
生クリームではなく、マスカルポーネチーズを使い、熟成させることで、生ショコラにしては意外な弾力を感じる新鮮な食感です。
箱の中には、便利な黒文字付き。
手を汚さずに取り出せます。
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パッケージの豪華な金色使い、和とモダンの融合、晴れ晴れと和のイメージを盛り込んだデザインも伊達ではありません。
なぜ彼が〈和楽紅屋〉というブランド名で、このショコラを創ったのか。なぜ彼が日本に、世界に轟くスーパーパティシエになりえたか。
全ての答えがこの本にあります。
2006年のヤングアダルト向けのノンフィクションで、辻口シェフもまだ30代で道半ばですが、今読んでも古くはありません。むしろ今こそ読んで欲しい本です。
能登半島に生まれ育った少年ヒロ。多感な17歳の時、生家の和菓子屋〈紅屋〉が倒産し、父が失踪します。
ヒロは運命を乗り越え、世界一になるべくパティシエの世界チャンピオンを目指します。その半端ない努力に、フランスに乗り込んで行く冒険に、読みながらヒロと一緒にドキドキワクワク!
どんどんスーパーパティシエの名前を轟かせていき、テレビのインタビューを受けていたヒロを見かけた人が、もしやとテレビ局に連絡します。
その人は失踪し、名前を変えていた父の知人でした。
そして、ヒロと父との運命の再会が……
この本を読んだ直後、NHKのディレクターが辻口シェフに会いに来て、朝の連続ドラマの原案にしたいと申し出たエピソードにも納得です。
なぜ、このショコラがこんなにも美しいのか。
なぜ、このショコラに晴れやかな金箔を贅沢に使ったのか。
そしてなぜ、辻口シェフの創るお菓子が、美味しさ以上に人の心を捉えるのか。
どのページからも金言が溢れています。
伊達の金箔ではなく、ヒロのキラキラとした金色の一途な想いなのです。
さぁて、私もゆっくりこの本を読み直しながら、〈和楽紅屋〉として、父の和菓子屋を再興した少年ヒロの想いを味わいたいと思います。
◎熟成トリュフ あまおう苺
https://www.waraku-beniya.jp/items/71023180