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アート関係を必死に理解しようとしてレビューするマガジン

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#美術館

アーティゾン美術館「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」

アーティゾン美術館「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン」

展覧会のタイトルにある「ジャム・セッション」とはなんだろうか、と考えていたのだが、おそらくは石橋財団のコレクションに対して、山口晃がアンサーを出すという行為をジャム・セッションと称しているのだと思う。
そして、それはアートに向かい合うとき、観客もアーティストに対して同じことをしているのだ。

「サンサンシオン」というのは、「感覚」を表すフランス語だそうだ。
ここで問われているのは、我々の感覚は、い

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デイヴィッド・ホックニー展

デイヴィッド・ホックニー展

これはすばらしかった。
デヴィッド・ホックニーという作家は、プールに飛び込んだ瞬間の絵が代表作なんでしょ、くらいでさほど好きでもなかった。ただ、こういう風に回顧展として作品に触れると、いろいろと見えてくるものがある。

ホックニーはイギリスのブラッドフォード出身のモダンアートの作家だ。若かりし頃にピカソの作品に出会い、大きな影響を受ける。
絵画を描くときの自由なスタンスというのを学んだのだと思う。

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大竹伸朗展

大竹伸朗展

大竹伸朗のことは村上隆のインタビューで名前だけ知っていた。
村上隆は学生時代に大竹の作品を見て、ずいぶんとインパクトを受けたようだ。

大竹の作品は「記憶の集積」なのだと思う。記憶は時折ふと思い出す過去のイメージだけでなく、スクラップブック、どこかで拾ってきたもの、記憶に残っている音、などなど。
記憶は堆積して、コラージュのように合体し、変形・変色する。それが大竹の作品だ。記憶は可視化できるのだ。

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ボストン美術館展  芸術×力

ボストン美術館展  芸術×力

なかなかよかった。

権力とアートの関係について、さまざまな切り口から紹介していた。
・権力者自身の姿を描いたアート
・所有することで権力を誇示するアート
・権力について描かれたアート
・神の姿を描くことで自らの権力を示すアート
・権力者が自ら所望して描かせたアート
・権力者自身が描いたアート
といったところ。
メディチ家あたりも出てきそうなトピックだけど、今回は出てこなかった。所有作品になかった

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ゲルハルト・リヒター展

ゲルハルト・リヒター展

「ゲルハルト・リヒター展」

なかなかおもしろかった。
情報は反復・模倣を繰り返すうちに劣化し、そこにこめられた感情は欠落していく。

とくによかったのは、今回の目玉である「ビルケナウ」。
アウシュビッツの隠し撮り写真を、リヒターが抽象画にしている。その向かい側の壁にその抽象画をプリントしたものが展示してある。それぞれの作品が展示してある横の壁は全面鏡になっている。つまり、0、現実のアウシュビッツ

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「ボテロ展 ふくよかな魔法」

「ボテロ展 ふくよかな魔法」

なかなかよかった。
根底にあるのは人間讃歌なのだと思う。

描かれているのは、おそらくはコロンビアの市井が中心なのだろう。もちろん、そのまま描かれているわけではない。ボテロが目にした世界は、彼の中に飲み込まれて、昇華される。聖俗混じりあい、すべてが肥大化して、哀愁と愛嬌、そしてどこか色気のある姿に変わっていく。

すべてが、ふくよかだ。それはエネルギーなのだという。エネルギーというわりには、描かれ

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