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【ハムレットは、あんまりだ】オフィーリアの本音が聞いてみたい🎤詩を2作🌹花言葉も掲載

シェイクスピア四大悲劇の一つ、「ハムレット」。

オフィーリアは、ハムレットの美しい婚約者。
ですが、彼の偽りの乱心に戸惑い、そうこうしているうちに父親をハムレットに殺され、ついに狂気に捕らわれてしまいます。

結局、狂ったまま、小川に落ちて溺死。自殺か事故かは、不明。

ひどいなあ。
男に翻弄され、死に追いやられる儚い乙女。
そそられるモチーフだったのでしょう。色んな画家が「オフィーリア」を描いています。

有名なミレイの「オフィーリア」⬇️

Sir John Everett Millais Ophelia 1851/1852


ちょっとマイナーですが、オディロン・ルドンの「オフィーリア」⬇️

Odilon Redon    ophelia 1900/1905

ルドンの描いたオフィーリアは、どこか抽象画のようです。
目を閉じた顔は、お人形みたい。

ルドンは、「オフィーリア」という一人の女性を描くつもりはなかった。
心に抱いている「美しい理想の女性像」というイメージを表したのでは。
だとしたら、こうなるよな。
という詩を二作書きました。

side Aは、by レイアティーズ(オフィーリアの兄・シスコン)
side Bは、by オフィーリア本人(激白)

ちなみに、ミレイの画に描かれている花には、それぞれ意味が込められています。sideAの元ネタは、そちらから。

きんぽうげ……可愛い子、子供らしさ、無邪気さ、富、栄誉、栄光、幸福
ひなぎく……無邪気、美人、純潔、希望、平和
芥子……死、忘却、眠り、想像力
わすれなぐさ……私を忘れないで
いらくさ……後悔、痛み、中傷、悪意、残酷、悪口、根拠のない噂
バラ……愛、美
柳……見捨てられた愛、愛の悲しみ
ヒヤシンス……悲しみを超えた愛
スミレ……純潔、貞節、若い死、誠実、謙虚、小さな幸せ
野ばら……孤独、喜び、苦悩、素朴な愛、上品な美しさ
パンジー……もの思い、かなわぬ愛、無駄な愛、私を想って
ミソハギ(紫蘭・シラン)……愛の悲しみ、純真な愛情、慈悲、慈愛、切ないほどの愛


ふ~……だいたい愛だな、花言葉って。

現代の感覚で古典を論じてはいけない。
名作といえども、当然その時代の価値観が反映されている。
それは分かっているのですが、ハムレット、ひどくないですか?
悩む背中に蹴りを一発お見舞いしてやりたくなります。
「お前が尼寺に行け!」

オフィーリアだって、「もう、こいつらと話したくないわ。話すだけ無駄」って、狂った心の奥底で思ってたのではないでしょうか。

彼女の、お別れの言葉。
Good night, ladies; good night, sweet ladies;
だから「ladies(ご婦人の皆さま)」だったんじゃないかなあ……。


記事ヘッダーのイラストは、イトウタカオ様よりお借りしました。
ありがとうございました!

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