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【公式】智秀館塾(日本の古典文学塾)
2024年5月14日 00:21
伊勢谷武「アマテラスの暗号」(2024)宝島社この小説は、次の一文から始まります。そう、この小説は単なるフィクションではなく、一面の真実をもとに描かれている物語なのです。「アマテラス」とは、古事記(こじき)や日本書紀(にほんしょき)に出てくる神話の神の名前です。現在では三重県の伊勢神宮に祀られていることで知られています。この「アマテラス」を取り巻く伝説や記述をもとに、主人公の父の殺害事
2024年5月10日 01:56
海猫沢めろん(訳)「BL古典セレクション② 古事記」左右社「BL古典セレクション」とある通り、いわゆる古典作品をBL風にリメイクした作品なのですが、非常に興味深い作品になっています。そもそも、古事記(こじき)に登場する神々には、性別が明示されていないことも多いのです。特に上巻の登場する神々の性別は、さまざまに解釈することができます。この本の中では、一般的に女性として解釈されるイザナミ、アマ