マガジンのカバー画像

芸術の部屋

87
芸術・創作に関してのまとめです。 有名作家の作品から無名の方々の作品まで、その実績に関わらず心に響いた作品&作家さんを集めてみました。 絵画も立体造形もハンドメイド作品も、あくま…
運営しているクリエイター

#創作活動

美容室からアートをお届け

美容室からアートをお届け

第1回 Amasアート展開催のおしらせ芸術の秋となりました。国立新美術館では11月26日まで
「日展」が開催されています。

ここ神奈川県平塚市では 新しいギャラリーで新たな公募展が開催される
運びとなりました。

美容と芸術を融合させた
湘南のアートシーンが活気づく場所でありたいと願うGallery Amasと
美術活動を通じ地域の文化振興と発展向上を願い広く
交流と親睦を深めたいと願う画材&ギ

もっとみる
キラキラと輝く水面と 底知れぬ深き知性の泉

キラキラと輝く水面と 底知れぬ深き知性の泉

こんこんと絶える事なく湧き続ける泉があります。
静かに静かにゆっくりと揺れながら長い年月を掛けて
地中から湧き出てきます。
清く澄んだ水は見る人の心をひきつけます。
泉の回りの草木を映すばかりか 
はるか彼方の宇宙をも映し取り
悠久の時を刻んでいます。
きれいなこの泉には小魚も住みついていて
雄大な空に遊ぶ未来の子供達の様です。
作者も何人かのお孫さんが居ます。
その子達への思いも重ねて
この絵を

もっとみる
自然が自然である様に・・・

自然が自然である様に・・・

大画面に挑戦する時は
誰もがワクワクドキドキすると思います。
この高揚感が創作の原動力になっているのかも知れません。
作者は マリンスポーツが好きで自宅からすぐの
湘南の海へ出かけてサーフィンをしたり
仕事柄 水難救助で出動したりと
海との関りを日常的に持っています。

作者が 海へ行くたびに強く思う事は
最近 特に海水の汚れや砂浜の浸蝕
それに漂着物など海洋汚染が進んでいると言う現実。

もっとみる
想像を絶する程の活力を 感じて・・・

想像を絶する程の活力を 感じて・・・

NHK朝の連続ドラマ「らんまん」が放送される様になって
作者は是非本物を見たいと 高知県の植物園に足を運びました。
植物園から帰って来たら その様子を絵にするつもりで
出掛けられました。
 
植物と対面した作者は 植物が持つ強いエネルギーを
あらためて認識することになりました。
何億年も生き続けるシダの生命力に圧倒されたようです。
岩場に生えたシダの長く伸びた根はどこまでも長く力強く
大地の養分を

もっとみる
天然海綿は 定かでない優しい柔らかな物を表現するのに最適です

天然海綿は 定かでない優しい柔らかな物を表現するのに最適です

水彩画やアクリル画で使用されるスポンジは
地中海産の天然海綿が使われています。
細目・中目・荒目の三種類があります。
筆では表現しにくいグラデーションなどには最適な画材です。

生徒作品1 掴み取ろうとして掴めない物 あるいは不確かな物を朦朧と
      した形で表現しています。

生徒作品2 月に掛かる群雲を曖昧な形で表しています。

生徒作品3・4 
遠景の白雲や作品4の夕焼け雲も同様で輪郭

もっとみる
眠らない工場 眠らない街・・・

眠らない工場 眠らない街・・・

その昔太陽が西の空に沈んでも
この街は眠らずにいました
家々には暖かな明りが灯り
新しい家電製品に囲まれて便利さを謳歌し
人々の暮らしは潤っていきました。
 
街は次第に大きくなり
それを維持する為に
工場は更に巨大化する事になりました。

遠浅の海を埋め立てて工場地帯を造りました。
遠方から人々がたくさん集まって
大きな町がいくつも出来ました。

いろんな国の言葉が飛びかい
異邦人達のコミュニテ

もっとみる
形を探し出す作業が面白い・・・

形を探し出す作業が面白い・・・

スタンピング技法とは

日本語では型押しと言われる技法です。
身近には様々な形をした物が有ります。
金属で出来た物、木材で出来た物、樹脂類で出来たり、紙で出来ている物等
たくさんの形が存在します。
それらの中には植物や動物又は人物の形の一部に見える物もあります。
その形を見つけ出す事で無機的な物から有機的な物が生まれて来る
かも知れません。
それを探し出す作業が、この技法の面白い所です。
かと言っ

もっとみる
何も無い歩道に突然現れた地上絵・・・

何も無い歩道に突然現れた地上絵・・・

大きな交差点の歩道に描かれた地上絵です。
 
実は水道工事の為に埋設する配管やバルブの
位置を示す図面が描かれています。
ナスカの地上絵を思わせる形をしていて
黒い部分は人物か動物の姿にも見えます。
その体の中の白線が体を支える骨の様に思えて
とても不思議なアートになっています。
 
「路面アート」と題したこの作品は
ドライブラシの技法を使って
小石まじりの砂利道感を演出しています。
 
まず 乾

もっとみる
没頭して作品を描く心地よさ

没頭して作品を描く心地よさ

S15号のパネルを4枚組み合わせ
S60号の大画面に仕上げています。
 
最初に4枚のパネル毎にブルー系3色を使い
「にじみ」の作業をしています。
乾燥後にグラフィックペンと定規で
各パネルに5㎜方眼を描いています。
その小さな5㎜桝の中を更に分解し
三角形や四角形を連続させ図柄を構成して
自分の思いを表現しています。
 
気の遠くなる様な作業ですが
作者本人は作品に没頭して心地良さそうです。

もっとみる
2000年の歴史もお洒落な感覚に生まれ変わります。

2000年の歴史もお洒落な感覚に生まれ変わります。

今回は、モザイクタイル画技法のご紹介です。
この技法は元来建物の壁や床に陶板や
その破片を貼り付けたり
あるいは貴石をはめ込んだりして
室内外を飾る事に用いられました。

遠くはイタリアのポンペイで
盛んに行われ約2000年の歴史が有ります。
このモザイクタイルを模して絵画で表現しています。

大・中・小の平筆とアクリル絵の具を用いて行います。

ワトソンボードに地塗りし
平筆の大きい順にタイルを

もっとみる
たまに休んで海水浴もしてみたいけど

たまに休んで海水浴もしてみたいけど

岬のはずれの
その又むこうに
白い燈台が建っています。

景色は最高だけど 風当たりは最悪です。
厳しい環境の中にひとり立ち
塩害で肌はザラザラ
その上日焼けもきついけど
それでも沖を航行する船の安全を守る為に
日夜立ち続けています・・・
 
たまに休んで海水浴をしたり
岬に寝ころんで海鳥とたわむれたり
夜には電気を消して
満天の星との語らいも
想像したりしていますが
叶わぬ夢だと思っています・・

もっとみる
描いたのは季節の移ろい

描いたのは季節の移ろい

公園の中央に立つイチョウの大木
その根元に敷き詰められたイチョウの葉
愛犬と一緒に散策した折に
出合った風景だと思います。
 
20センチ四方の小さな画面いっぱいに
黄緑色の葉が積み重なり 
やがて訪れる中秋や晩秋
更に その先に来る木枯らしの冬を
連想させてくれます。
 
作者はいつも対象物をじっくりと観察し
それを自己の内面にしっかりと取り込み
抽象化された型と自分自身の持つ色味を
画面に表出

もっとみる