涙と共にリセット!ヘビーな思いは一切合切「尾道映画祭」に置いてきた話
こんにちは!
今年で7回目となる
「尾道映画祭」に
行ってきました!
今回はその模様を
お伝えします。
昨年末、映画祭の
ポスターを見かけて
少し気になっていて
せっかくなので
行ってみることに。
でも、最終的には
やっぱり『母性』!
原作の湊かなえさんと
廣木監督のトークショー
も楽しみにしていました!
そして、迎えた当日!
ここに来たのは
哲代おばあちゃん
の講演会以来です。
なんだか懐かしい。
ここで『母性』の
キャストをざっと
ご紹介しましょう!
戸田さんと永野さんの
『ハコヅメ』コンビは
母と娘という役どころ。
※ここから先、
本編の内容に
深く触れます。
ネタバレ
したくない方は
ここでUターンを。
またのお越しを
お待ちしています!
さて、
母と娘という
双方の視点から
描かれている本作。
視点が変わると
同場面でも印象が
異なり面白かった!
まず、役者さんの
演技が素晴らしい。
戸田さん扮するルミ子の
顔に張り付いたような笑顔。
実母からもらった言葉を
ただリピートするだけで、
そこに体温が感じられない。
私には、ルミ子がだんだん
ロボットに見えてきました。
ルミ子の原動力は、
「他者に喜んでほしい」
という思いにあります。
特に、大すきな母に
喜んでもらえるなら
褒めてもらえるなら
なんだってできる。
とにかく、自分より
他者のために尽くす
奉仕の精神が強い人。
義母に罵倒されながらも
一切歯向かうことなく
ずっと我慢していたし
あれだけひどい
扱いを受けても、
義母のことを悪く言わず
家のことをこなしていて
すごいなと思いました。
(それは、裏を返せば
自分を大事にしていないと
いうことにもなるのだけど……)
義母に何も言わない代わりに、
その抑圧した怒りの矛先は
娘に向かってしまうので
悪循環が生まれていた。
ルミ子は「他人軸」で
行動基準は常に他者が
中心になっていました。
自分の思いよりも
他者がどう思うか?
常に他者の顔色を窺い
相手の機嫌を損ねないよう
上手く立ち回る癖があった。
その一方、
ルミ子の実母は
優しくて温かく
理想の母として
描かれています。
ルミ子の娘も
回想シーンで
祖母のことを
「無償の愛」を
くれる人だと
言っていたし、
特に問題は
なさそうに
思えました。
それなのに、
ルミ子はどうして
歪んでしまったのか?
娘のままでいたい、
母親になる準備が
できていない人が
娘を産んで「形だけ」
の母親になったから?
そこからこの悲劇は
始まった気がします。
印象に残ったのは、
「小鳥の刺繍」を
巡る三者のやりとり。
ルミ子の視点からは、
うっかり手が滑って
お弁当箱を落とした
ように見えましたが
娘の視点から見ると、
母が故意にお弁当箱を
床に叩きつけている
ように見えました。
そこに、ルミ子の怒りが
込められていたわけです。
また、そうすることで
意図的に二人の注意を
自分に向けたかった
のかもしれません。
ルミ子にとって
「小鳥の刺繍」は
特別なものだった。
実母が娘のために
心を込めて一生懸命
バッグに施したもの。
なのに、そんな母の
思いを踏みにじって
次のバッグには刺繍よりも
既製品 (キティちゃん) を望む
思いやりのない娘に対する怒り。
実はこれはルミ子の思い違い。
娘はそんな風に思っていた
わけではなかったんです。
娘は既製品のバッグを
望んだわけじゃなくて
「キティちゃんの刺繍」を
祖母にお願いしていただけ。
ですが、娘がそれを母に弁解
することはなかったでしょう。
娘と二人きりになった時の
ルミ子のあの有無を言わせない
無言のプレッシャーをかける感じ。
小さな子だったら
絶対に逆らえないし
空気を読むしかない。
あのシーンは
ゾッとしました。
怖いですねー!
同じ場面でも
違いすぎて
衝撃的でした。
あとは、鍵となる
嵐の夜のシーン。
大木が窓を突き破り
実母と娘が本棚?の
下敷きになる場面。
家も火事になって
一刻を争う状況。
その夜、実母と娘は
同じ部屋で寝ていて
ルミ子は別室にいた。
ドアの隙間から必死に
実母に声をかけます。
ルミ子はこのとき、
娘よりも母を助けたいと
思っていたんですよね……
(子どもならまた産めばいい
とまで言っていた気がする)
この言動に
実母はショックを
受けたことでしょう。
ルミ子に対して、
懸命に訴えます。
「母親なんだから
娘の命を救うことを
第一に考えなさい!」
ですが、実母の
決死の心の叫びも
ルミ子には届かない。
ここで、実母は
覚悟を決めます。
孫の命を救うために、
自分の命を犠牲にする
選択をしたんですね……
究極の自己犠牲。
だけど、おそらく
そこまでしなければ
ルミ子は実母の命を
諦めきれなかった
と思われます。
実母はそれを
悟ったからこそ、
そうせざるを
得なかった。
とても悲しい場面でした。
泣く予定じゃなかったのに
思いがけず涙が溢れました。
会場のあちこちからも
啜り泣きが聞こえてきて
ここでグッときたのは
どうやら、私だけじゃ
なかったみたいです。
母と娘の距離感って難しい。
どこの家でも大なり小なり
わだかまりはあるのでは
ないでしょうか?
もし、親 (子) と分かり合えない場合、
自分と親のホロスコープを見てみると
発見があると思うのでおすすめです!
ネイタルチャートで
10天体をエレメント別に
分け上位2つを見てみると
私は「水ー風」タイプで
母は「土ー水」タイプ。
小さい頃は月蠍座の
性質が強かったので
太陽蠍座の母とも
なんだかんだ上手く
やれていたのですが
成長するにつれ、
私が太陽 (双子座) で
生きていこうとすると
どうしても、
母の価値観との
ズレの大きさを
感じることになる……
私からすると母は
太陽 (蠍座) よりも
月 (乙女座) の方が
濃いように思う。
母は、6ハウス的で
「具体」タイプです。
6Hのナチュラルサインは乙女座。
有形のものに目がいきやすく得意。
私は、12ハウス的で
「抽象」タイプです。
12Hのナチュラルサインは魚座。
無形のものに目がいきやすく得意。
(対向ハウスはセットなので
バランスが大切だと思います)
そこに、近年の
アップデートに伴う
価値観の大転換も加わると
噛み合わないのも無理はない (笑)
自分のことは自分で認められると
気が楽ですし安定すると思います。
すきなところもあるし
きらいなところもある。
それでいいんですよね。
とはいえ、
願わくば
お互いにとって
ストレスの少ない
コミュニケーションが
とれたらいいなと思う。
JUJUの主題歌『花』も
歌詞とリンクしてて
よかったですねー!
上映終了後にはすぐ、
お二人のトークショーが
始まって空気が一変!(笑)
余韻に浸れませんでしたが
気持ちを切り替えられたので
それが逆によかったのかも。
いかがだったでしょうか?
ダークな世界観を
美しい背景が
和らげていて
ちょうどいい
バランスのとれた
映画だと思いました。
役者さんの演技に
引き込まれて映画に
没入できてよかった!
波動を軽くして
おきたかったので
エモーショナルで
心が重くなる映画は
避けていたのですが、
今、このタイミングに
出会えてよかったです!
傷ついたヘビーな思いは
涙と共に置いていこう。
きっと、元となる
原作が魅力的だから
素晴らしい映画が
できたに違いない。
この前日に買った
『母性』の原作は
映画を思い出しながら
味わって読むとしよう。
尾道映画祭を
開催してくれて
本当に感謝です!
また、来年の開催も
楽しみにしています!
Thank you for your time!
Have a lovely day!
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