リソグラフって何? - 杉並区荻窪の中野活版印刷店に聞いてみた
「これ、面白いな」という本は、けっこう全国で流通しているのよりも、特注の印刷だとか製本をしているものだった。小規模精鋭。この前、買った本の奥付を見て知った中野活版印刷店は、リソグラフ(シルクスクリーン印刷)や活版印刷サービスを扱っているらしい。「名刺」「ショップカード」「コースター」「マッチ」など小ロットでの印刷物もろもろ。早速、訪ねてみる。
土曜日の昼下がり、京王線と中央線を乗り継いで荻窪まで。目の前まで行ったらシャッターがしまっていた。事前に連絡した時、お昼休みに一時的に閉めることがあるというのは聞いていたけど、少し不安がよぎる。その直後、昼ごはんから帰って来たらしいお店の人が扉を開いた。この時間の流れ方、なんだか懐かしい感じがする。
活版印刷は以前にも広島で、絵本原画展「らいおんのうた -Lion's Song- 」のフライヤーを刷った時に利用したことがあるけど、リソグラフについてはほとんど知らない。つい1ヶ月ほど前、シカゴにいる友達が中古のリソグラフをスタジオ用に購入し使っているというのを聞いて、興味は持っていた。
店主の中野さんがAからZまでリソグラフのこと、印刷全般についてデザインから用紙選びまで丁寧に教えてくれる。「初めてだとわからないことだらけ。やっているうちに質問が出てくると思うんで、何でも聞いてください」とのこと。非常に心強い。お店が過去に手がけた本を参考に見せてくれ、そのうち何冊かは美篶堂、製本のもの。10年前に実験的な手製本を繰り返していた時期、いつか絵本を出版するときはこの製本会社でと考えていた。夢は広がる。
まずはハガキサイズのポストカードを印刷したみたいと思っていたけど、サンプルを見せてもらうと、大きさもデザインも様々。リソグラフを使ってどんなカードにするか、また悩ましくもわくわくする日々が続きそう。
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