おうちで中華 - 雪菜毛豆(高菜漬けと枝豆の炒めもの)
今回は、江南地方の超定番家庭料理・雪菜毛豆(高菜漬けと枝豆の炒めもの)をご紹介しよう。僕にとっては、上海在住時に数え切れないほど食べた懐かしの味だ。
雪菜が入手できない人は高菜漬けでも作れるので、気軽にお試しあれ。
雪菜毛豆
xuěcài máodòu
刻んだ雪菜(≒高菜漬け)と枝豆を少しの醤油や砂糖で炒め煮にするだけだが、漬物の塩気と旨味を舞台に、枝豆の食感と甘味が小気味よく踊り出す。
これをちびちびつまみながら、紹興酒をすする愉しさといったらない。地味ながらも果てしなく酒が進む佳肴だ。或いは、ごはんにのせてガバリとやるのも最高だ。誰もがお代わりすること請け合いである。
見た目は地味でも食べればうまい。いわば「地味旨」の最高峰とでも言うべき料理だ。
出来立て熱々も美味しいが、冷めても一層美味しいところが、この料理の真骨頂。むしろ中国のレストランのメニューでは、頼めばすぐ出る一品として涼菜(前菜)の欄に載っていることが多い。
要は作り置きが効くということなので、家庭料理として人気を博しているのも当然と言える。たっぷり作って、翌日のお弁当にも入れるなんて楽しみ方もいいかもしれない。
尚、雪菜を使う料理では毎回書いていることだが、雪菜は缶詰入りのものが通販や中華物産展で買える。或いは、高菜漬けで代用することも可能だ。気軽に作ろう。
因みに、これまで紹介した枝豆料理同様、今回も正版(正規版)と懶人版(簡易版)の2パターンのレシピがある。まずは簡易版を試し、美味しかったら正規版をどうぞ。どっちも旨いけど、正規版はかけた手間の分だけもう一段旨いのだ。
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