おうちで中華 - 菌菇土鶏火鍋(雲南式・キノコと鶏肉の火鍋)
今日の料理は、菌菇土鶏火鍋(キノコと鶏肉の煮込み鍋)。かつて雲南で出会い、あまりの旨さに呆然とした逸品だ。
雲南の野生のキノコと地鶏で作るやつが至上の旨さだけど、日本で買えるキノコと鶏肉で作ってもべらぼうに旨いので、ご紹介する。
菌菇土鶏火鍋 菌菇土鸡火锅
jūngū tǔjī huǒguō
溶け合う旨味。作り方はシンプル極まりない。要は、煮込むだけだ。それだけに、材料にはできる限りこだわりたい。
鶏肉は、いつものより良いものを買い求めよう。丸鶏が理想で、ぶつぎりを買うにしても骨付きが必須だ。
キノコは最低でも4、5種類は欲しい。スーパーで売ってるような栽培キノコだけでなく、通販で天然キノコを取り寄せれば、美味しさは層倍になる。
それらをじっくりと煮込む。葱や生姜といった薬味は入れない。味と香りが濁るからだ。やがてキノコの香りが部屋中に漂い、食欲をビシバシ刺激する。そろそろいいかなという頃合いになったら、味を付ける。
鍋からほとばしるご馳走感。まずはシンプルにスープだけを味わう。豊かな香り。ふくらむ旨味。天然きのこと鶏肉の豊かな旨味が純粋に溶け合ったスープは、香りだけで心が跳ね、ひと口で心がとろける。
お次は具。大鍋にキノコと鶏肉がギッシリ詰まっているわけだが、いくら食べても飽きない。ひと口ごとに食べるキノコを変え、様々な香りと食感を楽しむ。ホロホロの鶏肉は骨までしゃぶる。何かを食べるごとにスープもすする。思わず夢中。止まらない。
旨味はどんどん強まっていくが、しつこさは微塵もない。力強さと上品さを兼ね備えた味わいに、しみじみと心がゆるむ。
この鍋は、〆にも天国が約束されている。あらかた具を食べたところで青菜や米粉(ライスヌードル)を投入!つるりぷるんとした米粉に旨味が凝縮されたスープをまとわせて、ズビリ。
こういう澄んだ旨味ならどんなに豊かでも大歓迎。毎回、瞬殺を想定してたっぷり投入するが、それでもやっぱり瞬殺となる。
ふぁー!!旨い!!
これは幸せ。確かに幸せですよ。お試しください。
ここから先は
よろしければサポートをお願いします!頂いたサポートは食材と酒徒のやる気に姿を変え、新たなレシピとなって皆さまに還元される寸法です。