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おうちで中華 - 豉汁蒸排骨(豚スペアリブの豆鼓蒸し)

前にも書いたが、排骨(豚の骨付きスペアリブ)を蒸す料理は、我が家の定番だ。下味を付けて蒸すだけだから楽だし、その割に豪華感があるし、下味次第で様々な料理に展開できるので便利なのだ。

今回は、これまで紹介した蒜香蒸排骨(豚スペアリブのニンニク蒸し)腐乳蒸排骨(豚スペアリブの腐乳蒸し)に加えて、豉汁蒸排骨(豚スペアリブの豆鼓蒸し)を推したい。


豉汁蒸排骨
chǐzhī zhēng páigǔ

豉汁蒸排骨(豚スペアリブの豆鼓蒸し)


豆豉(トウチ)とは、大豆の発酵調味料だ。豆を水で戻し、蒸すか茹でるかしてから、塩・麹・酵母などを加えて発酵させた後、乾燥させて仕上げる。日本の浜納豆や大徳寺納豆の原型でもある。それほどクセは強くないが、発酵で生まれる旨味・香り・塩気が料理に深みを与える

豆豉のコクが染みた骨付きの豚スペアリブは、むっちりとした旨味の塊だ。手で持って、骨の際まで齧りとって味わうのが正解。このときは1kgの排骨を使ったが、あっという間に姿を消した。

排骨を蒸す料理の中では、最もメジャーと言っていいかもしれない。広東の飲茶レストランでは定番の点心で、僕もこれまで何度食べたことやら。

ただ、飲茶では小さな蒸籠でちょこっとだけ出てくるのが、お決まり。どうせ家庭で作るなら、たっぷり作るのをオススメしたい。

骨でかさばってるだけなので、たっぷり作ってもぺろりと食べられる。

豆豉は通販で簡単に買えるし、最近はスーパーで見かけることも多い。高くはないし、麻婆豆腐や各種炒めものなど用途は広いので、是非お試しあれ。

食材調達のハードルはやや高いけど、簡単で見栄えもして何より美味しい豚スペアリブの蒸し料理。慣れると病みつきになること請け合いだ。

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