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おうちで中華 - 酸辣蕨根粉(わらび粉春雨の冷菜)

蕨根粉(わらび粉春雨)をご存知だろうか。わらびの根っこから採ったでん粉を麺状にし、乾燥させたものだ。言わばわらび粉の春雨で、茹で戻してから流水で冷やすと、プリプリになる。

 ご存知の方は、きっと「大好物!」と言うことだろう。そう、蕨根粉はむちゃむちゃ旨いのだ。

最近はわずかながら日本でも流通しているようなので、もっと流通しますように!という願いを込めて、蕨根粉を使った最もメジャーな激ウマ&お手軽料理をご紹介しておく。

酸辣蕨根粉(わらび粉春雨の冷菜)だ。


酸辣蕨根粉 酸辣蕨根粉
suānlà juégēnfěn

酸辣蕨根粉(わらび粉春雨の冷菜)

日本ではまだ無名の料理だが、中国ではド定番の冷菜だ。四川・貴州・湖南あたりの料理店なら大抵は品書きに載っているので、中国経験者なら食べたことがある人は多いと思う。

黒光りする蕨根粉が、黒々とした黒酢ダレに浸っている。その黒いキャンバスを背景にして、青葱の緑と生唐辛子の赤がビビッドに映える。ただものではないたたずまいだ。

全体をよく混ぜてから、ガバリ。プリプリの蕨根粉に黒酢ダレのコクと酸味がからみ、実に爽やかだ。

強烈なアクセントが、生唐辛子。生ならではのパキッとした辛さが全体を引き締め、更なる爽快感を呼ぶ。ヒー!と目を見開きながらも、刺激的な後味がクセになり、箸が止まらなくなる。

作るたびに、驚くほどの速さで皿は空になる。今回もそう。そして、毎回もっとたくさん作れば良かったと後悔している。

我が家だと、ひとり一皿あってもいいくらい。

蕨根粉を茹でてタレを作るだけなので、作るのは至って簡単。唐辛子を抜けば、子供も喜んで食べる。夏っぽい見た目だが、一年を通して活躍すること請け合いの冷菜だ。

肝心の蕨根粉は通販でも買えるので、未知の味にご興味がある方は、是非お試しあれ。

・・・数年後には、中華街のスーパーや成城石井あたりでも蕨根粉を売ってくれるようになるといいんだけどなあ。

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