字を書きたくない子へ
うちの長男は、小学1年生のときに、字を書くのが大大大大キライだった。
毎日宿題で、ひらがなを書きましょうね、とプリントをもらっても、たった1枚のプリントを大泣きしながら1時間かけて書いたこともある。
「上手に書けなくてもいいんだよ。大事なのは、丁寧に書くことだよ。」
と言っても、本人なりに上手に書けないとイライラしてきてしまって、
「うまく書けない!!!!」と癇癪を起こしていた。
市販のワークも買ってみて、やらせてみようとしたけれど、
「かず」や「ちえ」というのは喜んでやるけど、「ひらがな」はぜーんぜんやろうとしない。
このまま書くことを好きになれないと、本人が困るかもしれないな。勉強が楽しくなくなっちゃったらいやだな・・・と思い、どうにかして書くことを楽しんでほしいと考えに考えた。
そこでいきついたのが、習字だ。
「試しに、筆で書いてみるか!!」とわたしが提案し、
長男を連れて文具屋に行き、習字セットを一式そろえた。
そして、まず、書きたい字を書いてみよう、と言って筆を持たせた。
驚いた。
めっちゃ味がある!!!
これは面白い!!
最初に点を「どん」と打ってから書くよ、と教えただけである。ほかには何も教えず、ただ、好きなように書かせた。
「やま」の次に「かわ」だなんて
合言葉みたいである。
こいういうときは、楽しむことが大事なので、簡単な「し」や「く」から書こうなどという教科書的なことはしない。とにかく、楽しく書いてくれ。それだけだ。
長男は、筆で書くことの楽しさを覚え、そのまま習字教室に通うことになった。
あれから3年。
彼の特技の一つは習字だ。
鉛筆で書く書きとりは、汚すぎて読めないが。
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