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【連載】RYUKYU SOUL, HUMAN SOUL #24 A&W OKINAWA

こんにちは。今週も連載をお読みいただきありがとうございます。先週の回では沖縄の米軍基地問題で度々話題になる普天間飛行場を見下ろせる場所嘉数高台を訪れた時の出来事について、特にそこで偶然出会った地元の活動家Oさんとの会話を通して私が考えたことを書きました。今回はその付近にある、沖縄県内にしかないアメリカ発のファーストフードチェーン店のことを書こうと思います。

一人旅3日目はこの後も米軍基地のフェスティバルを訪れたりと、沖縄の地元の人たちと米軍基地の関わりの実際のところを把握することが目的でした。これについては前々回から繰り返し書いていますが、沖縄の人たちは米軍基地を将来的に無くすべきか維持すべきかという政治的な議論を現在進行形でしながらも、それと同時に偶然同じ場所に居合わせた人たちとは人種や国籍や政治的意見に関わらずお互いのために共に助け合い、お互いの文化や生活から学び合い、絆を築きながら生活しています。

基地問題は未来の平和に関わる問題ではあるけど、まず近くに居る人と仲良くすることが明日の自分の生きる世界の平和を保障する唯一の方法であると彼らは分かっているからです。

アメリカ発で日本では沖縄県内にしか展開していないファーストフードチェーンA&Wのストーリーにもそのような要素が詰まっていると感じたので、今回はこれについて書こうと思います。(久しぶりに写真も多めです。)

<A&W OKINAWA>

嘉数高台で出会ったOさんと別れたあと、ちょうどお昼の時間だったのでレストランを探しました。アメリカのファーストフードチェーンであるA&Wが沖縄にあることさえも最初は知らず、ゲストハウスに向かう道で入れるところがあったらそこに入ろうという感じで歩いていたところにひときわ目立つ大きくアメリカンなA&W牧港店の看板を見つけ、とても気になったのでそれを目指しました。嘉数高台からは徒歩で20分程でした。

地元限定のチェーン店や食べ物は歴史やその土地独自の文化を知る大きな手がかりになります。なので色々な方向に目を向けながら歩いて気になったものは全てチェックする、というのも一人旅のルールの一つです。

A&W牧港店。SNSで人気のフォトスポットにもなっています。

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