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「幸せになりたい」といつも思っていた私の、生き方を変えた1冊

遊んでいても、仕事をしていても、ずっと何かが満たされていない。

どうしたら幸せになれるのだろう。
5年前、25歳の私はずっとモヤモヤしていた。

“幸せになりたい”といつも思っていた。
今の自分は、決して不幸せではないけれど、幸せでもない。

そもそも幸せってどういう状態のことなのかも分からなかった。


予定のない休日。
久しぶりに本でも読むか、と家族の部屋に入って、本棚から面白そうな本を探していた。
最近自分で本を買うことがなくなっていた。
小学生の頃は、毎週のように母と妹と図書館に通って、借りてきた日に全ての本を読んでしまうくらい好きだった。しかし、勉強や部活に追われるうちに、本からかけ離れた生活を送っていた。

「あ、これ本屋さんで何回も見たことある」
(ってことはきっといい本なんだろう)という安直な理由で手に取った。
人間関係とか、コミュニケーションについての本なのかな。



『嫌われる勇気』との出会いが、私の生き方を変えることになった。

私が思う、この本の1番のメッセージは、

「今この瞬間から幸せになれる」


幸せになるのに条件は要らない。
なんて救われる言葉なんだろう。

目に映る世界が不幸なのは、自分が不幸に見ているから。
目に映る世界を幸せにしたいなら、自分の見方を変えることだ。

お金があったら。
仕事で成功したら。
良きパートナーがいたら。
たら、たら、たら、を考えてしまう私は、今の自分が幸せになることから、目を背けていたことに気が付いた。
“いつか”幸せになれたらいいな、と“今”に失礼な生き方をしていた。

不幸せな人は、不幸せな生き方を選んでいる。
幸せな人は、幸せな生き方を選んでいる。
幸せかどうかは自分の心が決めるので、今置かれている状況は関係ない。

また、私は昔から両親についての悩みを抱えていた。
自分がなんとかできないだろうか、どうしたら仲良くできるのだろうか、
いつも頭を悩ませていた。
そんな悩みもこの本によれば、
良くも悪くも、他人のことは変えられない。
家族や恋人であっても。
だからこそ、相手の課題に踏み込まなくていい。
相手の失敗や成功は、
自分のせいでも、自分のおかげでもないのだ。

胸のつかえが、スッとおりた気がした。
この先も家族の課題はあり続けるだろうけど、
自分と課題を切り離して考えることで、楽に生きていける。

読み終えたときに、この本があれば、
これから先もずっと幸せに生きていけると思った。

誕生日や人生の節目、何かを決断する時には、いつもこの本を開いている。

この考え方(ライフスタイル)で生きていくには、自分が生きてきた年月の半分かかるそうだ。
初めて読んだときに25歳だった私は、少なくとも37歳までかかる。
遠いなあと思ったけれど、少しずつ、自分の考え方に落とし込めていると感じている。

この先の人生もずっと、一緒に生きていく一冊だ。


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