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【せいろのある食卓】ほったらかしで、手軽においしく幸せごはん

次のご飯は何を食べようか、と常に考えている。何よりも三度の飯が好き。そんな私のSNSのタイムラインは、食の情報で埋め尽くされている。
少し前からよく目にするようになったのが、せいろ
「料理上級者が使うもの」「⼩籠包など点⼼のためのもの」というイメージだったが、どうやら誰でも簡単に使えるらしい。早速、せいろを⼿に⼊れた。しかし、買ったことに満⾜して、キッチンの引き出しの奥にしまい込んでいた。

直径18センチのせいろ。木のいい匂いがする。


今月引っ越しをした。新しい環境と、片付かない家。
家で料理をする余裕がなかったので、毎日外⾷をしていた。外食も楽しいが、少し胃が疲れてきてしまったので、そろそろ胃にやさしいご飯が食べたい。「せいろを使ってみようかな。」と思った。

何を入れたらいいのか分からないので、とりあえず豚バラ肉とちぎったキャベツをせいろで蒸すことにした。
まずは、鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらせいろを載せる。蓋の隙間からホクホクした湯気が立ってくるので.そのまましばらく待ったら完成。ものの10分で、柔らかいお⾁と、あま〜いキャベツが出来上がった。味付けはポン酢だけだが、素材本来の旨みが引き立っておいしい。お腹も⼼も温まるごはんになった。この日から、我が家は“せいろのある食卓”になった。

好きな⾷材を詰めて10分ほど蒸すだけで、簡単に料理が完成する。混ぜたり、⽕加減を調節したりする必要がないので、ほったらかしでいい。
気になっていたお手入れも、水洗いして乾かすだけでいいので、めんどくさがりな私にはピッタリだった。

せいろを使うときは、中にクッキングシートを敷いている。繰り返し使えるタイプのシートも使ってみたが、クッキングシートなら洗わずに捨てるだけなので、とにかく楽だ。

野菜のかさが減ってたくさん⾷べられるし、お⾁は脂が落ちるので、体にもうれしい。電子レンジで温める時よりも、味に甘みが出ておいしく感じる。なによりも、⾷卓にせいろが並んでいると気分が上がる。

肉と野菜を蒸すだけでも十分満足していたが、せっかくなら他にも色々使ってみたいと思い、せいろの本を買った。

1ページずつレシピを試してみたくなる本だった。「蒸したものを味付けして食べる」だけではなく、肉じゃがや麻婆春雨、ビビンパなど、せいろの中で味付けが完了する料理にも挑戦したいと思った。

耐熱容器ごとせいろに入れて、一度に何品も調理ができるらしい。朝食のワンプレートをせいろで一気に作れるレシピは魅力的だった。
卵もそのまま入れられる。(蒸し卵、やわらかくておいしかった!)なんと、パンやうどん、缶詰、冷凍食品も蒸せるという。

ものは試しに、カチカチに冷凍してあるベーグルを蒸してみた。

映えないし、奥にティッシュが写っていますが。

それはそれはびっっっくりするくらいモチモチのフカフカになった。せいろは、パンを1番美味しい状態にしてくれるのかもしれない。パンのポテンシャルを最大限に引き出してくれる、凄腕プロデューサーのせいろにより、朝ごはんは米派!の夫も、「俺もパンが食べたい」と言うようになった。

この日から、我が家に来たパンは全員せいろに入る運命になった。

中にバターが入ったパンは、全部流れ出てしまった。時間の調節が必要!


最近の私は、とにかく何でも蒸している。
食材を見ると、「せいろに入れたらどうなるかな」なんて想像している。

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