映画と美術#14『フリーダ 愛と痛みを生きた肖像』芸術界における男女の不均衡について
▷キーワード:フリーダ・カーロ、シュルレアリスム
メキシコを代表とする画家フリーダ・カーロ。彼女は美術史におけるハブとして重要な存在でありながら悲劇的な人生を歩んでおり、それが心象世界の表現へと直結していたことからか、多くの映画作品が生み出されている。第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞のショートリストに選出された『フリーダ 愛と痛みを生きた肖像』は、フリーダ・カーロの軌跡をWikipedia的になぞった作品ではあるものの、彼女の肉声や当時のフッテージを繋ぎ合わせるこ