異国のチェーン店
ー そこにあるのは自分だけが知らない世界の日常 ー
先日、仲の良い子と2人で静岡グルメ旅行に出かけた。
1泊2日の行程に食べたい静岡グルメを詰め込んだ。
海鮮
さわやかのハンバーグ
浜焼き
うなぎ
浜松餃子
とりわけ印象に残っているのが「炭焼きレストラン さわやか」の名物げんこつハンバーグだ。
静岡に現在34店舗あるけど、静岡にしかないらしい。
いわゆるご当地チェーン。
こういうの大好き!
このチェーンには、もうかれこれ一年以上前から行きたいと思っていた。
お腹をすかせて到着した私たちは、牛100%肉250gのげんこつハンバーグを注文した。
ふぁ〜〜〜(荒ぶる湯気)
このハンバーグ、もともとはひとかたまりの巨大な肉の状態で運ばれてくるんだけど、目の前でお店の人がザクザク2つに切って、ジューーっと焼いて、ソースをかけてくれるシステム。
目の保養だった。
ファミレスのレベルを超えたパフォーマンスだった。
体験型消費だった。
絶対キッチンでソースまでかけてから運んできたほうが経費削減になるんだろうけど。
「無駄なこと」って大体は無駄じゃないんだろうな。
肝心の味については、正直あんまり覚えていない。
じんわり沁みるおいしさだった気はする。
私たちがおいしいおいしい言いながら半分くらい食べ終えた頃、私たちと同じくらいのタイミングで食べ始めていたマダムが席を立った。
鉄板の上は空っぽだった。
「あの人絶対食べ慣れてるよ」
「うちらみたいにいちいち感動しながら食べてないよね」
そう断定した。
私たちが食べ終えたのは、ちょうどお昼の12時だった。
お会計を済ませると、待合席のソファーにはサラリーマンが何人も座っていた。
きっとこの人たちも食べ慣れている。
そう思った。
この店にはその人たちにとっての日常と、私たちにとっての非日常が入り混じっていて、なんだか不思議な気分になった。
静岡ではもう1つ、ご当地チェーンに行った。
浜松餃子の「五味八珍」
店舗の大多数は静岡県内にあって、あとは隣県の山梨と愛知にちらほらとしかないらしい。
私たちはこの店に浜松餃子を食べに行った。
浜松餃子、12個で490円。
(もやしと円盤型はアイデンティティらしい。)
ここでもまた、私たちは静岡県民の日常に混ざってきた。
夜7時くらいにお店に入ると、隣のボックス席には制服姿の女子高生3人組が座っていた。
放課後の女子高生、なんか眩しすぎる。
「陣痛の時はうちらでグループ通話しようね!」なんていう涙ぐましい約束をしていた。
泣いたよね。
・・・
ご当地チェーンって魅惑的だ。
入った瞬間、異国に迷い込んでしまった気分になる。
自分にとっては非日常の世界。
でも確かにそこに存在するのは自分だけが知らない世界の日常。
「迷い込んだ。」
そんな感覚に陥るのがちょっとこわくてちょっと好き。
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