生活に活きる心理学vol.37〜宝くじに当選するとむしろ貧乏になる?ハウスマネー効果とは〜
今回はハウスマネー効果というものを紹介します。
まずは、下の二つの質問に答えてみてください。
1 あなたはよく働き、その結果一年間で300万円の貯金をつくりました。
あなたはその300万円をどうしますか?下の四つから選んでください。
貯金 投資 生活の改善 遊び・豪華な食事
2 あなたは偶然宝くじに当選し、300万円を獲得しました。
あなたはその300万円をどうしますか?下の四つから選んでください。
貯金 投資 生活の改善 遊び・豪華な食事
一つ目と二つ目の質問で、答えが変わっていませんか?
この現象は、ハウスマネー効果と呼ばれています。
ハウスマネー効果とは、
予想外の利益を手にすると、リスクに対して無頓着になる傾向のことです。
つまり、働いて手に入れた300万円より宝くじで当てた300万円の方が、なぜか使ってしまう傾向があるのです。
研究 リチャード・セイラー氏
①30万円を手に入れた後に、表なら+9万円、裏なら−9万円のコイントスに参加するかどうか尋ねた。
結果、70%の人が参加した。
②30万円確実に手に入れるか、表なら39万円、裏なら21万円のコイントスをするかの二択を尋ねた。
結果、コイントスを選んだのは43%だけだった。
コイントスによって得る金額とリスクは、①と②でまったく同じである。
にもかかわらず、参加率に27%も差がでたのだ。
①の実験が示すように、予想外の利益を手に入れた直後はお金の使い道に気をつけた方がいいでしょう。
(ここからは余談です。)
宝くじやギャンブルに手を出すのは賢明ではありません。
まず、期待値が1を下回っています。
特に宝くじはやめた方がいいです。
宝くじの還金率は25%程度だといわれています。
つまり、10億円を当てるには平均して40億円必要なのです。
(以前noteで言ったようにいくら平均があてにならないといっても、この数字を見ればぼったくりであることがわかると思います)
さらに、ハウスマネー効果のせいで、仮に当たったとしてもついつい使いすぎてしまいます。
これが、宝くじが当たる前より貧乏になる人が多い理由なのです。
今すぐに買うのはやめましょう。
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