その先に花は咲くと信じて
すべていつか懐かしむ日が来る。
一つ一つの葛藤も、涙も。そして笑いも。
やみくもに頑張っても仕方はない。でも努力する方法、向きを探しては定めながら、頑張っていければ、桜咲く日が来ると私は思う。
そのタイミングは、自分が想像しているタイミングよりちょっとだけ遅れてくるかもしれない。
それを信じられるかで変わる気がしている。
もうやめようと思った、そのすぐ後急に展開が変わったり。
大切な夢ならば、叶えた自分の姿を思い描いて、刻んでおこう。
追いかける、目指しているその姿はきっととても美しい。
生きていると、目指しているものに限らず、渦中にあるときには、わからない、気づき得ないことが多々ある。
だけどいつか全ては、かけがえのないものだったと思うということ、未来の自分は、そう言ってくれる気が確かにするのだ。
例えば私に関して言えば、実の両親のことにしても、いろいろな難しい思いがある。
でも。
私はいつか、その一つ一つを思い出しては、ホロリと涙したり、笑ったりするのだろう。
会話の噛み合わないもどかしさ、ため息、切なさも全て思い出に変わる日がくる。
両親は老いていく。私も。
私の両親であることに変わりはなくて。
できれば、自分も両親との時間も大切にしたくて。
親の病気の平癒を祈っていて。
またきょうだいの応援をし、遠くより見守っていて。
だけど、距離が近いと、苦しくなって。
だけど、離れきってはしまえなくて。
だってやっぱり生まれた家族には変わりはない。
凸凹家族でも、私にとってかけがえないもの。
そう言ってしまうことで心が疼くような。
言ってしまいたくないけど、それが事実っていうよくわからない感じ。
でも全部いつか笑って思い出す。
時は流れつづけ、永遠なんてないから。
私は生まれてきて、こんなにも沢山のものをもらっていたのだと、きっと涙する。
だから喜びだけじゃなく、また悲しみだけじゃなく、全てを宝物として尊んで、心から幸せを感じ生きていきたい。
生きていく。
私は信じていたい。頑なに信じている。
満開の日がくると。
そしてこのどろくさい日々を抱きしめて離さない。こんなにもの幸せを。