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通園バス置き去り死事件の裁判報道

福岡県の保育園で2023年7月、園児を送迎バスに置き去りにし熱中症で死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われた当時の園長らの公判が福岡地裁であり、検察側は禁錮2年を求刑した。 このニュースは多くのメディアで報道をされ、園側の管理に大きな問題があると指摘された。 筆者も管理のやり方、意識に対して、大きな疑問を感じざるを得ない。 今回の裁判では、亡くなられた園児の両親が「被害者参加制度」を利用して審理に臨み、2024年4月23日の初公判では、父親が元園長に対して、当時の

    • その仕事、やる気を出して

      米ギャラップ社が発表した2023年版リポートでは、 仕事や会社への熱意、貢献意欲などが高い「エンゲージしている社員」はわずか5%で、4年連続で過去最低となっている 日本は145カ国中で最下位だそうだ 昭和世代としては信じたくない数字だ 若い世代に喝をいれたいところだが、きっとハラスメントと言われる 褒められて成長する人も、叱られて成長する人もいる 一律に扱うのはどうかと思う もともとやる気というのは、目標があり、それに向かって努力し、達成される事により、次のやる気へと

      • 311東日本大震災の忘れ物

        今年で311東日本大震災から13年の時が立つ 震災の年に生まれた子が中学2年生になる 時は速い どの報道番組でもこの震災関連ニュースを流している その多くは絆、激励、復興、教訓といったものが多い およそ2万人の死者を出した津波災害から多くの教訓を学ぶことは大事なことだ また震災から再び立ち上がり一歩一歩前に進む人たちの努力も胸を打つ しかし13年経過した今なお福島県から避難した人たちが2万人超いることを忘れてはならない その多くは原発爆発由来の放射能を避けるための

        • ハラスメント症候群

          パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、カスタマーハラスメント、、、ハラスメントのニュースには暇無い バリバリの昭和世代である筆者には戸惑うことも多い 令和の人からは、そのように昭和と区別すること自体おかしいと言われる それでも昭和の話を続けると 昭和のバブル期に 「女性の視野から商品開発をしてほしい」といった依頼を女性の担当者によく行っていた これも現代では 「女性の視点って何?」と聞かれそうだ それは 「優しいイメージをもたせること」 「非力な人でも

          能登地震〜情報化時代の情報欠如

          能登地震の被害は発災後2週間になるが未だに全貌が見えない状況だという 2014年元旦、皆がそれぞれの正月を祝っていた中での惨事だ 痛ましい限りだ 当初、マスコミから発せられた報道は 「津波に注意」の連呼だった 東日本大震災の教訓からだろう 一方、被害状況に関しては 「金沢市内で塀が壊れた」 「一部地域で停電か」 「輪島市内で火事が」 程度で、 「皆さん落ち着いて」 といった感じであった 輪島の火事は比較的大きく報道されたが、当時消防がほとんどできない状態であっことも

          能登地震〜情報化時代の情報欠如

          ダイハツの悲劇

          ダイハツの不正検査による、ダイハツ車の販売、生産の停止による大きな影響がマスコミを賑わせている 確かに自動車製造業の裾野の広さからみると、影響の大きさは想像するに難くな ダイハツによる認可申請に伴う不正は決してあってはならないことだ 不正を行うに至った背景には、検査部門が開発組織の中にある組織的問題があったという 今どき、検査部門が開発組織の下にあること自体が驚きだ それ自体も大問題であるご、それを許容していた100%親会社のトヨタにも問題があると思はざるを得ない

          ダイハツの悲劇

          第三者委員会の優しさ

          最近は第三者委員会が大流行だ マスコミに取り上げられた企業問題関連の事件の多くで「第三者委員会を設置して、、、」コメントに終始する 日大のアメリカンフットボール問題、宝塚歌劇団のパワハラ問題、ジャニーズの性加害問題、ビックモーターの保険金不正請求問題などなど 原因の追求と再発防止が第三者委員会の主な目的だが、大前提がその独立性と中立性だ そこでどうしても気になるのが、中立性の計り方だ 多くの事件で被害者と加害者、主流派と反主流派といった相対する人や組織がが存在している

          第三者委員会の優しさ

          ウクライナの誘惑

          ロシアのウクライナ侵攻が一年以上の長きに渡る紛争となっており人道面から許されるはずもない出来事である 侵攻当初から日本のマスコミもこぞって戦況をレポートし続けてきた まるで将棋の棋譜を゙解説するかのように、防衛研究所の面々が戦闘地図を前に解説を繰り返す 戦闘開始当初は、ウクライナ軍の反攻を゙願いつつも、戦争の早期終了を期待して、その画面に見入っていたものである 現在は小康状態になり戦争の超長期化が懸念されている そうした中で、最近のいわゆる報道番組のテーマか未だにウ

          ウクライナの誘惑

          人手不足の解消は?

          2024年問題が騒がれている 2024年にはトラックドライバーなどの残業規制が厳しくなり、ドライバーが不足し、流通が破綻するというものだ なにしろドライバーになりたいという若者が少ない ならば外国人を、という議論が政府内で行われているらしい しかし、外国人も今の日本の現状では働きに行く価値がないと判断する人が多いという この人手不足の問題はトラックドライバーに限ったことではなく、いわゆる現場で働く人たち、工場や末端の商店や飲食店、ひいては学校の先生、介護施設で働く人

          人手不足の解消は?

          異常気象という流行語

          今日は異常に暑い、、、 今日は異常に暑い、、、 気象異常です こうした報道に接する度に、地球温暖化→環境汚染→SDGSといった一元的な話が繰り返し流される ここ数年の自然災害の大きさは何か異常さを感じる。気象情況が異常であることは確かに感じられるところだ。 その異常さの原因をすべて地球温暖化に負わせる風潮にはどうも賛同できない 地球温暖化は数十年、百年単位の話であり、ここ数年の異常気象と直結させるには無理があるだろう。 多くの識者は異常気象は偏西風の動きに起因すると

          異常気象という流行語

          原発処理水の喧嘩

          原発処理水をめぐり、中国との関係が悪化している 日本人からみると、日本からの水産物の輸入全面禁止とする中国の処置はやりすぎの感は否めない 今後日本が放出しようとしているトリチウムの量は、これまで中国国内の見物が過去に海に放出したトリチウム量の何分の一だ 自分のことは店にあげて、というのが日本政府の立場だ 一方、中国政府は、通常の原発運転で出てくる放射能と、事故つまりデブリに接触して出てきた処理水とは内容が異なると主張している この点に関しては、専門家は、確かに異なる

          原発処理水の喧嘩

          ジャニーズ問題の計り方

          相変わらずジャニーズ問題は話題に事欠かない このようなジャニーズ事務所の状況の中で、社長を受けた東山氏に対しては賛否はあるが、その心意気には心を寄せる部分もある 二度に渡る記者会見でも多くの課題を残しているが、今後の動向を見てみたい そんな中でちょっと気になったことがあった 経済団体の代表も務めるウイスキーメーカーS社社長の言動だ 事件が大きく報道され始めてすぐの段階で 「人権を無視するような企業とはつきあえない ジャニーズ事務所のタレントはCM等には採用見送る」 とぶ

          ジャニーズ問題の計り方

          ビックモーターのこと

          最近は日大にとってかわられているが、ビッグモーターの報道に関して思うこと ビックモーターを゙報じる、それを報じるマスコミ報道には、強者と弱者しか出てこない 強者の工場長と弱者の従業員 強者の副社長と弱者の工場長 強者の国交省と弱者のビッグモーター どれも権力と見栄にまみれた歌舞伎役者だ あたかもビッグモーターには被害者か加害者しかいない風の報道には辟易とする お父さんやお母さんがビッグモーターに勤めている子供は学校でいじめられないのか? 善と悪では割り切れない社会の

          ビックモーターのこと