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雑感400 ~自分らしく生きる~

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「毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。」の雑感400シリーズをまとめています。雑感は、本の要約ではなく、本との対話によって湧いてくる自由な考えです。特に「自分らしく生きる…
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#自分らしく生きる

『今日も○○を続けた』雑感400_38

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 今日も、航海を続けた。 新大陸を発見した探検家クリストファー・コロンブスの航海日誌に、来る日も来る日も記されていた一文だ。 私は新大陸を探すために必要な要件を知らないが、夢・能力・情熱・リーダーシップ・仲間・資金・運など、さまざまなものが必要なことはわかる。 その中でも数々の苦難を経験する航海の最中で、コロンブスの拠り所になったのが「忍耐」。 地味な空気をまとう言葉だが、侮ることなかれ。 人生は1年の積み重ねであり、1

『動かないから怖くなる』雑感400_37

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 恐怖心のせいで動けないのではなく、動かないから怖くなるのだ。 自慢ではないが、私はなかなかの臆病者だ。 新しいことに興味を持ち、何かをはじめたいと思うが、「うまくいかなかったらどうしよう」「イヤな思いをしたらやだな」と恐怖や不安に支配されることがある。 そのことについて、最近、ようやく気づいたことが2つある。 1つは、悪い側面に焦点をあてる癖だ。恐怖や不安を抱くのは防衛本能なのかもしれないが、いつまでも本能に付き合う理由

『サウイフモノニ ワタシハナリタイ』雑感400_30

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 □ 知恵の基礎を整えてくれたのは誰か。 □ よりよい人間になることを目指すように教えたのは誰か。 □ あなたに考える意欲を与えたのは誰か。 □ あなたの夢を応援してくれるのは誰か。 □ あなたを叱り飛ばすほど、あなたを気遣ってくれているのは誰か。 □ 失敗したとき、慰めてくれるのは誰か。 □ 頼まなくても、大変なときに重荷を共に背負ってくれるのは誰か。 □ あなたの人生に、楽しさと笑いをもたらしてくれるのは誰か。 □ 元気がない

『考える行為に、知的・感情的な重みを加えよう』雑感400_29

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 自分の考えを文章にすると、その考えに「知的な重み」が加わる。 自分の考えについて話すと、その考えに「感情的な重み」が加わる。 私たちは、あまりにも、漠然と頭を回していることが多い。 思い浮かべてみて欲しい。2020年で最も自分に影響を与えたのは、どのような本だろうか。そして、その概要とどのような点が印象に残ったかを、今から5分で教えて欲しい。 私はドナ・ヒックス著の『Dignity』という「尊厳」をテーマにモデルを提唱した

『人間というものは…』雑感400_28

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 リーダーシップの世界的権威であり、「世界一のメンター」といわれる著者ジョン・C・マクスウェルは、人間をこのように見ているようだ。 人間というものは・・・ 自分が特別であると感じたがっている。 だから、誠実な気持ちで彼らを褒めよう。 より良い明日を待ち望んでいる。 だから、彼らに希望を示そう。 方向性を求めている。 だから、彼らに代わってうまく舵をとろう。 自己中心的である。 だから、真っ先に彼らのニーズに応えよう。

『好奇心を殺す○○心』雑感400_27

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 永遠について、生命について、現実の驚くべき構造について、その不思議さを考えるとき、人は畏敬の念を覚えざるを得ない。毎日、こうした神秘について、少しずつ理解する努力をするだけでも十分だ。神聖なる好奇心を失ってはならない。 アルベルト・アインシュタイン 好奇心こそが成長のエンジンだ。人生を躍動させる魔法でもある。自分の世界を広げる種にもなる。そして、好奇心は誰もが持っている。これらは、子供を眺めていれば、5分と経たずに確信できる。

『"意味づけ"という特権』雑感400_26

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 意味づけ、それは人間だけに与えられた特権 昨年、身近で大切な人を、4名見送ることになった。 「もう会えないんだね」「もっとやさしくしておけばよかったな」と、この事実を意味づけ、悲しみに暮れることができる。 人間だけに与えられた意味づけの特権は2つある。 1つは、事実を意味づけられること。 もう1つは、意味づけを自由に選べることだ。 4名を見送ることになった事実は、自分にどんな意味を伝えようとしているのだろうか。 「毎

『いつでも10点満点』雑感400_25

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 他人に対してできる最も偉大な善行は、自分が持っている富を分かち合うだけでなく、他人が持っている富を本人に発見させることだ 小学生の頃、担任の先生が大切にしていた「美点凝視」を思い出す。相手の短所や欠点ではなく、長所や美点に意識的に目を向ける意味の言葉だ。 人間には、短所もあれば、長所もある。短所と思われる特性は、捉え方やシチュエーションが変われば長所に転じることもある。その逆もしかり。短所や長所と見る色メガネを外せば、そこに

『自分を差し出す貢献』雑感400_24

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 貢献とは、ベストな自分を差し出すこと 貢献とは「与えること」で、人生に意義と生きがいをもたらす重要な要素だ。ただ私は、純粋に「貢献しよう」と思っても、どこか胸につかえる違和感がある。 なぜだろうか。 貢献を無条件で人生に受け入れるほどの聖人ではない(!)し、貢献という言葉から、"押しつけ"や"おこがましさ"、はたまた"自己犠牲"を感じとっているのかもしれない。 そんな私にしっくりきたのが『自分を差し出す貢献』だ。 それ

『流れに乗る人生』雑感400_23

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 人生の流れに意図的に乗ることによって初めて、人は「自分はこのために生まれてきた」と思えるような人生を生きることができる 「流れ」とは、いくつかの予期せぬ出来事が立て続けに起こり、しかもそれらがすべてある特定の方向を指し示しているように感じられること。 これまでの人生で、流れを感じたことはないだろうか。 あるいは、今まさに乗っている流れはないだろうか。 私はいくつか思いあたり、いずれも重要な人生の転換期だ。 流れに乗る生き

『変化の核心は感情の中に』雑感400_22

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 行動を変えるには、考え方に影響を与えるような分析を行うよりも、感情に影響を与える現実を見たほうがいい 変革のための8段階プロセスを提唱したハーバード・ビジネス・スクール教授のジョン・コッターが、こう説明したのだからそうなのだろう。 最近変えた行動と、その変化の経緯を振り返ってみる。 毎晩、坐禅をするようになった。オンライン坐禅会への参加をきっかけに1週間続けたら、体と心のコンディションが整い、1日で幸せを感じる時間が増えた

『変化を見る視点』雑感400_21

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 変化に必要な苦しい努力に目を向けるのをやめ、その変化から得られる楽しい体験に注目する 変化の連続が人生だ。それは外から訪れることもあれば、内から欲することもある。いずれにしても、人生は変化を避けて歩めない。 それでも変化は容易ではない。 何かを失うのではないか、苦労や困難があるのではないか、十分な結果が出ないのではないか。いくつもの不安が、頭をかすめる。 ただ仮に、変化をしなかった場合はどうだろうか。 何も失わうことは

『安全な道』雑感400_20

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 アフリカを探索する宣教師と、そこに応援チームを派遣しようと考えた本国の人物のやりとり。 「現在地に至るまでの安全な道は発見できましたか。もしできたのなら、応援を何人か派遣しましょう。」 「安全な道が見つかったときにだけ助けに来るような人材しかお持ちでないなら、応援チームの派遣は遠慮いたします。私が必要としているのは、道がまったく見つからないときでも来てくれる人材ですから。」 本当は、挑戦の先に広がる自由な生き方を望んでいる

『理由なき声』雑感400_11

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。 理由なく自分の中から湧いてくる「内なる声」は天からの贈りもの 人生を振り返ってほしい。分岐点となるたくさんの選択が思い出されるはずだ。 自問して欲しい。どのようにして、その選択肢が出てきたのか。どのような理由で、その選択肢を選んだのか。その理由には、どれほどの納得感があるだろうか。 私たちは、極端に理由を求める社会を生きている。二言目には「なぜ?」「どうして?」と問い返される。「なんとなく」という答えは力を持たず、都合のよ