『考える行為に、知的・感情的な重みを加えよう』雑感400_29
毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。
自分の考えを文章にすると、その考えに「知的な重み」が加わる。
自分の考えについて話すと、その考えに「感情的な重み」が加わる。
私たちは、あまりにも、漠然と頭を回していることが多い。
思い浮かべてみて欲しい。2020年で最も自分に影響を与えたのは、どのような本だろうか。そして、その概要とどのような点が印象に残ったかを、今から5分で教えて欲しい。
私はドナ・ヒックス著の『Dignity』という「尊厳」をテーマにモデルを提唱した一冊を思い浮かべたが、残念ながら、概要と印象に残った点を説明する自信はない。
※人間や人間関係に対する見方が一新される良書であることは、しっかりと補足しておきたい。
一方で、時間的には遠い昔のことだが、自分の奥深くに刻まれている考えもある。例えば、ビジネスを体系的に学ぶ、MBAで考えたこと。
予習では自分の考えを文章にまとめ、クラスでは自分の言葉で説明する。ときに悔しい思いもしながら、議論を通して血肉化され、自分の中に刻まれる。
まさに、「知的な重み」と「感情的な重み」のある考える体験だ。自分の内側を通しながら、「思考」と「心」が繋がる学びだ。(ただこれも、残念ながら、学んだことの全ては思い出せないことも白状しておく)。
考える行為に、知的・感情的な重みを加えよう。その積み重ねが、新しい自分をつくっていく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?