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カセットboyの読書記録

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2022年12月の記事一覧

本日の読書

本日の読書

「冬の陽炎」梁 石日 (著)このところ、立て続けに梁石日作品を読んでいる。
以前も書いたが、昔、ほとんどの作品を読んでいるので
再読にはなるが、なにせ、読んだ本の内容は
1ヶ月も経たず忘れてしまう僕なので、ほぼ初読に近い(笑)
今回の作品も、出版社の説明文から載せよう。

借金から逃れるため、東京に来たタクシードライバーの姜英吉。
客の忘れ物で、宝石、麻薬、そして現金2300万円が入った
ボストン

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本日の読書

本日の読書

「金環日食」阿部 暁子 (著)まずは出版社による内容説明から。

知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、
その場に居合わせた高校生の錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、
間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、
ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの
探偵コンビを組むことに。かくして大学で犯人の正体を突き止め、
ここですべては終わるはずだ

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本日の読書

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「海に沈む太陽」梁石日(著)出版社説明文
一九五五年、十六歳の曾我輝雅は家出をし、憧れの船乗りになった。
「果てのない果てへ旅している」。それは、妾の子という偏見と
差別に苦しんだ末にやっと手にした自由だった。博打に酒、
女に喧嘩と破天荒な生活を送っていたが、彼はまだ見ぬ世界を
求めていた―。画家・黒田征太郎の青春時代をもとに、戦後日本の
風俗をも描き切った感動長編。

先日から、再読をすすめてい

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本日の読書

本日の読書

「断層海流」梁石日(著)出版社による内容説明文
マリアは死にたいと思った。日本に着いたその日から売春を
強要されて身も心も引き裂かれんばかりであった。
こんなことがいつまで続くのか。もはや覚醒剤を打ち、
性の快楽に溺れるしか絶望から逃れる術はないのか?ダンサーを
夢みたフィリピーナの苛酷な現実と在日韓国人家族の悲劇。
国境を超えた人間存在の闇を問う山本周五郎賞作家の初期傑作。

梁石日作品、安定の

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