首が痛くならない三角巾の使い方を作業療法士に聞いてみた!
こんにちは!ケアウィルのツイッター”中の人”です
日常生活で”三角巾”を長く使っている人から「首がどうしようもなく痛くて辛い!」というお悩みをよく聞きます。
「なぜなんだろう?」と不思議に思い、三角巾を扱うプロである作業療法士さんに、首が痛くならない三角巾の使い方を聞いてみました。
ケガが目立たずおしゃれさも兼ね備えた、”首が痛くならない三角巾”もご紹介します。骨折等でつらい、あなたの三角巾ライフが少しでもラクで楽しくなりますように!
首が痛くならない腕吊りの方法を、作業療法士に聞いてみた!
三角巾を使う場合、首が痛くて困るという話をよく聞きます。
首が痛くならない腕の吊り方は、主に以下の方法になります。
布を広げて、紐状ではなく面で使う
肘までしっかりと三角巾の中に収める
腕の角度は、前腕部を三角巾に入れるときに胸の下へ並行に
アームホルダーやアームスリングと呼ばれる製品を使う
まず1点目。三角巾は、使い続けることで布がよってしまい、面ではなく紐のようになっているケースをよく見ます。
そうなると、肘が出て腕がブラブラしてしまうため、筋肉に余計な力が入り、痛みとなることがあります。
なるほど。紐状ではなく、布を広げて面にすることが重要なんですね。
2点目は、肘までしっかりと三角巾の中に収めることで、ホールド力が高まって揺れづらくなります。
3点目の三角巾に入れる腕の角度はどうですか?
前腕部を三角巾に入れるときは、胸の下へ並行に入れてください。指先が下がってしまうと、三角巾から腕が出てきてしまい、ホールド力が弱まってしまいます。
三角巾以外で、首が痛くなりにくい製品はありますか。
アームホルダーやアームスリングと呼ばれるものがおすすめです。肩パッドがついてるため、重さを面で受けることで力の一点集中を防げます。三角巾ではなく、そちらを使うのも手だと思いますよ。
この画像のような製品です。
ネットショップで「アームホルダー」「アームスリング」等と検索するとたくさん出てきます。長く使っても紐状にならないから、それらから選ぶのもよさそうです。
三角巾で首が痛くなるのはなぜ?
首が痛くて辛い時、原因を知ることも大事ですよね。
三角巾を使うと、どうして首が痛くなるんですか?
三角巾の結び目は、首のちょうど後ろにきます。その結び目の一点に片腕の重さ(約6キロ!)がかかるのが最大の原因です。
片腕の重さは6キロもあるんですね!
6キロとは、なんと”大玉スイカ”と同じくらいの重さなんです。
エエッ!
「首だけで片腕の重さを引きうけている」ということは、首にスイカをぶら下げているようなものですね。
想像するだけでクラクラしそうです。首が痛くなる原因は他にもありますか?
たとえば骨折したばかりの頃は、怪我自体の痛みもあったり、身体の使い方が変わったりして筋肉が緊張しやすく、首肩周りの筋肉に痛みが出ることもあります。
首が痛くならないおしゃれな三角巾も、あるんです!
ここまで、三角巾やアームホルダー、アームスリングのお話をしてきました。
私たちケアウィルでは、三角巾に対し、
・いかにもケガ人に見えてしまう
・おしゃれなデザインってないの?
・首元が冷えるのが辛い
・ケガが治ったら使えない
といったお声を頂いてきました。
怪我をした初期の頃(急性期)は、しっかりと固定する必要があり、三角巾やアームスリングが適しています。
そこから一定程度回復した「生活期」に入った方におすすめしたいのが、ケアウィルの「アームスリングケープ」です。
アームスリングケープとは、アームスリングとケープ(服)を一体化させた製品です。手入れがしやすく、小さくたためて、ケガが治った後でも使えます。
抱っこ紐の原理で力を分散
アームスリングケープを使うと首が痛くなりにくい秘密は、抱っこ紐の原理にあります。
生地に張り巡らせたゴム素材が、抱っこ紐と同じ原理で腕の重さを背中側に分散してくれるため、首が痛くなりにくいのです。
一人で着られるから自立できる
三角巾は一人で身につけるのが難しいですが、この「アームスリングケープ」は一人で簡単に着られるように考えました。ボタンや留め具がないのが特長です。
着用の手順はこちらの画像のとおりです。
動画を見ていただけると、片手で短時間で着られることが分かります。
他の人に手伝ってもらう必要がないのは気持ちもラクですよね。
おしゃれで上品!
アームスリングケープは、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。シンプルかつ上品で、外出時に着ていても「いかにも怪我人」という感じにならないよう気をつけてデザインしています。
治った後でも使い続けられる!
この記事を書いている私も、日常着として着てみました。首元があったかくて、すとんと落ちる形です。似合ってますか?(笑)
気温が低い秋や冬、夏の冷房下で、首や肩がスースーするのは辛いですよね。私はよく、カーディガンを肩にかけたり、首にショールを巻いたりしています。
アームスリングケープは、首や肩だけでなく背中の方まで包み込む形状なので、冷えを防ぐ日常着としても重宝します。白い三角巾と違って、ケガが治ってからも使えるのは魅力です。
なんと、メディア「リハノワ」を運営されている理学療法士のかわむーさん @kawamoo_n_n_ はオンライン会議の上着としても活用してくださいました(笑)
オンラインできちんと見せたい時に、部屋着の上に頭からスポッとかぶればOK! 目からウロコの活用法ですが、かわむーさん、たしかにキレイです!!(笑)
保管がじゃまにならない!
畳めば小さくなるので、引き出しにしまってもかさばりません。ベルトや留め具、ボタンがないので、畳むとまるでTシャツのようです。生地はシワになりにくい素材を厳選しました。
このように、急性期の三角巾やアームホルダー、アームスリングを卒業したら、アームスリングケープもご検討いただければ幸いです!
もちろん、片麻痺や五十肩、四十肩の人にも。腕が固定されていなくても大丈夫な生活期に、お役に立てると思います。
アームスリングケープは、以下のリンク先からご購入いただけます。
お急ぎの場合は「ケアウィルお問い合わせ窓⼝」 contact@carewill.co.jpまでご連絡いただけますと発送状況をお知らせいたします。
以上、三角巾で首が痛くなる理由、首が痛くならない腕の吊り方等についてお話しました。
首の辛さが一日も早く良くなりますように!