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【現代詩】『御*ままごと』
『御*ままごと』赤黄緑紫
太陽が殴り掛かる
−−−−−−朝 日 の 中 で−−−−−−
冷えた白ご飯にラップをひらり打掛ける
ありとあらゆる理想を投げ捨て
その何でも無い人生の一幕に
君は自ら嫁いできた
レンジの中で再加熱されて
うんざりしている
あれは、流れ星やろうか
ラップの下の白ご飯
顔色を伺う様に
ウエディングベールを拭う
そんくらいしか、俺にはできない
そう、これからもずっと、永遠に。
振り払って仕舞えた筈の
両手を合わせて(戴きます/ご馳走様)。
気怠げな湯気−−−立ち込める−−−
両腕に子供という人体実験器吊り下げて錘=お守り。「こわくなぃ、こわくなぃ、ょ」と青空の下、撫で回す〆
人生はメリイゴウランドですかーそんな!阿呆げた質問はやめてくれー。青田の風なら地球をぐるりと一周してから この塞がった両腕を何事も無かったかのようにスラリと紐解いてくれるーーーそれだのに。
【結婚】なんて 嗚呼なんて自惚れた呼び方。〝結婚〟なんて、どの孤独を選ぶか たったそれっぽっちのお飯事(おままごと)やねん。
ポテトチップス綯(な)い交ぜにした 油のついた指のまんまで祝儀袋の封を切ろうよ、ら・ら・ら。今更、何を遠慮しとんねん
〚結婚〛なんて最早ファッションの一部と化した愛の片鱗☆種も仕掛けもありまへんがな、本物の道具使う分一層傷も深くなる√それこそが正真正銘、純真無垢の、お飯事やねん。
今日もまたー
“真実の愛” 探すかの手つきで
他人同士の境界線に 一生分の洗濯物干すー。
あかきみどりむらさき
2024ねん