【現代詩】『あ、うん』
『あ、うん』赤黄緑紫
、
、
鼓動より早いドリブルを打つ
片棒を担ぐことでしか
表現できなくなった√愛◯飴◯霰。
下手くそなドリブルには何の意味もない、と余った鼓動を叩きつけ
たったそれだけの揺さぶりに雪崩√
私の居座るこの一点を
じん と 哀しくる
〜
体育館は駄々広く
生臭い海のように
遣り甲斐がない
〜
足元では泣き止まない心臓が
プードルの様に撫でつけてくる
はしりださなくちゃ−−−−−−−−−−−−−−
小さな汗粒に
世界が恥ずかしげもなく堂々と映り込み
このまま声に出さなければ
棲みつく事も出来たのに
余った地肌を塗り潰そうと
生真面目なドリブル
、ばかりを
つづけた
あかきみどりむらさき
2024ねん