【書評】 ストレス脳
【必読】うつ病は「脳の免疫機能」だった! 最新科学で解き明かす「心の闇」の正体
現代社会のストレス社会で、多くの人が抱える「うつ病」。
「自分は弱いから」「もっと頑張らなければ」と自分を責めてしまうことも多いのではないでしょうか?
しかし、本書『脳の最優先事項は「生存」 脳は今もサバンナで生きている』では、うつ病は脳の「生存システム」が引き起こすものだと解説されています。
つまり、うつ病は決して「心の弱さ」ではなく、脳が私たちを守ろうとする正常な反応なのです。
本書では、最新の脳科学研究に基づいて、
なぜ私たちは感情を感じるのか
不安やストレスの仕組み
うつ病の本当の原因
うつ病と向き合うための方法
などをわかりやすく解説しています。
特に、
脳は「生存」を最優先事項としており、感情もそのためにつくられていること
うつ病は、脳が長期的なストレスを感じたときに起こる「免疫反応」であること
うつ病は薬で治すのではなく、脳の仕組みを理解して根本的な原因に対処することが大切であること
などが、非常に印象的でした。
これまで、うつ病は「心の病気」と考えられてきましたが、本書を読むことで、
うつ病は脳の病気であり、決して心の弱さではないこと
うつ病は、脳が私たちを守ろうとする正常な反応であること
うつ病と向き合うためには、脳の仕組みを理解することが大切であること
を理解することができます。
また、本書では、うつ病と向き合うための具体的な方法も紹介されています。
運動すること
十分な睡眠をとること
バランスのとれた食事をとること
ストレスを溜めないこと
人と交流すること
など、どれもすぐに実践できることばかりです。
うつ病に苦しんでいる方、あるいは、うつ病についてもっと知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。
きっと、あなたにとって大きなヒントとなるでしょう。
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本書を読んだ感想として
著者の解説は非常に明快で、脳の仕組みを生物学的な視点から理解することができ、大変興味深かったです。
私たちが日々感じるストレスや不安、うつ状態が、実は脳が生存を最優先するための機能だという視点は、新鮮で説得力がありました。
特に印象的だったのは、脳が狩猟採集民の時代からほとんど変わっていないという点です。
現代社会の複雑な環境に適応するには、脳があまりにも昔の設計のままであるという説明は、現代人が抱える精神的な不調の理由を非常によく説明していると思いました。
また、うつが脳の正常な機能の結果であるという視点は、これまでの「うつは脳の異常」という一般的な理解を覆すものでした。
この視点に立てば、うつに対する自己批判を和らげることができ、治療や対策へのアプローチも変わってくるのではないでしょうか。
さらに、孤独がうつのリスクを高めることや、運動がうつの改善に役立つという点も、現代のライフスタイルを見直すきっかけになります。
私自身、これらの知識を得て、日常生活での心身のバランスを意識するようになりました。
総じて、本書は私たちの脳の仕組みを理解し、現代社会での精神的な健康を保つための重要なヒントを提供してくれます。
脳の視点から精神的不調を理解することで、自己理解が深まり、より健康的なライフスタイルを追求する一助になると感じました。
現代のストレス社会で生きる全ての人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
本書を特におススメしたい人
うつ病に苦しんでいる方
うつ病についてもっと知りたい方
現代社会のストレスに悩んでいる方
脳の仕組みについて興味がある方
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本書のまとめ
著者が解説するのは、なぜ多くの人が現代においてうつや不安に悩まされるのか、その原因を脳のシステムから生物学的視点で探ることです。
著者によれば、私たちの脳は狩猟採集民だった1~2万年前から大きく変わっていません。
脳の最優先事項は「生存」であり、感情はそのためのシステムの一部です。
ストレスを感知すると脳は気分を落ち込ませ、行動を抑制して身を守るためにうつ状態を引き起こします。
これが脳の防衛システムによる自然な反応であると理解することで、うつの状態にある自分を責めることを避けられるかもしれません。
また、現代の社会や技術の発展にもかかわらず、私たちの脳と身体は依然として狩猟採集民時代の生存戦略に基づいて機能しています。
例えば、感情は生存率を上げるための行動を促すために存在し、幸福感も永続的に続かないように設計されています。
これは、飢えを避けるために常に食べ物を探し続ける必要があったためです。
うつの原因はストレスにあります。長期的なストレスを感じると脳は感染のリスクが高まっていると判断し、私たちの行動を抑制しようとします。
現代的なライフスタイルの要因、例えば長時間の座り仕事や睡眠不足なども、脳に炎症反応を引き起こし、うつにつながります。
孤独もまたうつのリスクを高める要因の一つです。
孤独を感じると脳は交感神経を活発にし、身体が常にストレス状態にさらされることになります。
一方、運動はうつのリスクを下げ、HPA系のストレス反応を平常化する効果があります。
著者は、幸せを追い求めること自体が逆効果であると述べます。
むしろ、人生の意義を感じられることに没頭することで、幸せが副産物として生まれるのです。
本書は、感情や不安、うつの仕組みを脳の視点から解説し、現代のストレス社会を生きるすべての人に役立つ内容となっています。
専門用語も平易に説明され、誰でも理解しやすい一冊です。
気分が落ち込みがちな方や、身近な人がうつに悩んでいる方に特におすすめです。
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