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#196 ウォーキングからの喫茶店でモーニング

夏の朝7時。

喫茶店でモーニングを食べた。

最近始めたことのひとつ、休みの日の朝ウォーキング。
3日目になる。
毎日連続3日ではなく、通算3日。


歩いていると、ふと目に入った喫茶店があった。
カフェと呼ぶよりも「喫茶店」がしっくりくる。
早朝から空いているお店は少ないのだが、おじさんが店の前をほうきで掃いていて、開いているか尋ねると
「入れますよ、どうぞ。」

朝7時過ぎ、店には誰もいない。
明るい窓際の席に座った。

一番最初の散歩で外が気持ちよく、
こんな朝早くベンチで読書したら楽しいだろうなと2回目から小さな文庫本を持って散歩に出ている。
良い場所とタイミングがあれば読むし、なければそのまま歩いて帰ってくればいいという考えで。


図書館で借りて読んでいる小説を開きながら食べているうちに
ポツリポツリとお客さんがやってくる。
「いらっしゃいませー!」
「いらっしゃいませー!」
カウンター内からお店の人たちの元気な声が飛び交う。

入り口が見える席に座ったので出入りする人が目に入る。

ゆっくり歩く老夫婦がカウンター席についた。
老後にご夫婦でモーニングを食べに来るなんて
ゆとりを感じて素敵だなと思った。
「朝ごはんでも食べに行こうか」なんて話になって出てくるのかな。

私のすぐ斜め前に座った若い男性は常連さんらしく、
水とおしぼりを持ってきたマスターとにこやかに会話をしている。


半分オープンキッチンで厨房が見えるのだが、
そこから包丁でトントントンとなにかを切っている音や水道の音まで聞こえてくる。
それが店内に流れるゆったりしたBGMと一体になってて心地いい。

新しいカフェができたり閉店するお店も多い中、ずっと続いている理由がわかる。
ひょこひょことおぼつかない足どりのおじいさんが食べにきたり、
近所の人が利用しているという印象。
地元の人に愛されているお店なんだな。


モーニングのメニューは580円から。

私が注文したのは680円のチーズトーストとゆで卵のセット。

運ばれてきた時、飾りっ気ない白くてシンプルなトーストに物足りなさを感じた。もっといろいろのってたらなあと。
なんのなんの、食べてみるとおいしくて満足だった。

食パンをうっすら焼いてあるが、焦げ目がつくまで焼いていない。
なので縁は少しサクッとして中は柔らかいパンのまま。
焼き色がつくまで焼いたトーストはサクサクしてちぎってもかんでもパラパラと
パンくずが落ちるが、しっとり柔らかいのでそれが一切ない。
チーズがとろけ、かんだ時にわずかな歯ごたえがあるくらいに焼いてある。

マヨネーズの上にチーズを乗せて焼いてあって、
その組み合わせがとてもおいしい。
美味しくて食べやすいトーストだった。

こんがりとしっかり焼いたりうっすら焼いたり、
焼き方次第でいろいろに味が楽しめることを知った。
トーストはこんがりするまで焼くものだと思ってたな。

最初は本を読みながら食べていたが、
あまりに居心地が良く、何げないこのひとときを書きたくなってnoteを開き、
感じたことを書き留めた。

これも今日という私の人生の大事な一コマ。



🌱お読みいただきありがとうございました(^ω^)

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