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hrspecialist
走り抜ける彼らを、風になったあなたとみていた。
道の上を宙を舞う声。
散らばっていたのに、ひとつになって
駆け巡る。
箱根駅伝のルートになっている
小田原近くで、学生達の走りを
みかけた5年前。
走る彼らの弥立つ眼差し。
そして。
子供たちが旗をしゃりしゃりいわせながら、
喉が枯れそうなぐらいの
ぐゎんばれ、ぐゎんばれの声に触れた刹那
今年も1年が明けたのだと、無事に明けたのだと
感じる瞬間。
ランナーが駆け抜ける時の恒例の
子供たちの声援は
新年をよりリアルに感じさせてくれる
出来事のひとつだ。
走る人に憧れる。
うずまく古い風をおもむろに吐き出して
あたらしく
鮮やかな風を吸い込む時。
大切な何かが身体の中をよぎる。
走る。
繰り返しているのにふるびない。
走る
アスファルトを蹴って、
走る
ちくたくと、自分の足で時を刻む瞬間。
タスキを繋ぐというかけがえのない
約束を目の当たりにして
陽の光がじわじわと、心をあたためる。
ランナーと沿道の子供たちにありがとうを。
あなたとふたりで伝えたくて。
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