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物書庵初心週記帖

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本のこと、自然のこと、芸術のこと、スポーツのこと、食のこと、歴史のこと、経済のこと、身の回りのことなどなど… 自身の感性を磨いてくれるものについて綴る雑感雑記を書き連ねています。
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2020年2月の記事一覧

物書庵初心週記帖(6号)「月見草、散る…」

新型コロナウイルスの勢いは留まることを知らず、ついにクルーズ船が一隻丸ごと感染の舞台となってしまった。さぞ楽しみにしていたであろうクルーズ旅行中にこのような事になってしまい、乗客の方々の心身の疲労は想像だにつかない。また都内でのタクシー運転手の感染が報じられたところから、国内初の死者発生、和歌山での医療機関内での感染と立て続けに発生している。「罹患率、致死率はインフルエンザ以下」「まだ拡散フェーズ

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物書庵初心週記帖(8号)「ウイルスの影に隠れているのは…何?」

段々と春らしい陽気となってきており、薄手のコートを着る機会が増えてきている。

連れ合いが年明けに庭に植えたプリムラジュリアンの花びらが、2月の中頃に「何者」かにことごとく食べ尽くされていた。ウサギ?たぬき?などと数日警戒していると…ある朝、庭の様子を伺う影が…犯人はヒヨドリ君でした。

ヒヨドリの習性を調べたところ、主食にしている木の実が減る冬、花を食べて飢えと寒さを凌ぎながら春の訪れを待っ

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物書庵初心週記帖(7号)「いだてんとかっぱと噺家と」

雪から雨へと変わり降り積もった雪が溶け出す頃とされる二十四節気でいう「雨水」を過ぎたが、暖冬続きでとうとう都内では雪が積もる事なく春を迎える事になりそうだ。ここまで暖かい日が続くと、いよいよ手放しで喜んでいられない気持ちになってくる。

録り貯めしていた大河ドラマいだてんを昨年末から見始めたが、すっかりのめりこんでしまい、先日最終回まで見終えた。

視聴率の低迷、出演者の不祥事など、バッドニュース

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物書庵初心週記帖(4号)「家族の一員」

我が家の話になって恐縮ですが、約10年の時間を共に過ごしてきた愛鳥のセキセイインコ(ピッピちゃん)が1月の中頃に静かに息を引き取りました。

朝起きていつも通り就寝用のケースカバーを開けたところ床で固まっており、ゆすっても呼びかけても動かなくなってしまっていました。

仙台に転勤して仕事をしていた2010年、ペットエコ中山店で他のインコと檻の中に入っているところで出会った時、色がアルビノで珍しいな

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物書庵初心週記帖(5号)「鬼破外、福笑内」

二十四節気でいう立春を過ぎて、暦の上では春となったが、ここにきて寒波が訪れてようやく冬らしい天気になった。東京都心でも初氷が見られたそうだが、当然ながら観測史上最も遅かったようだ。2月4日の立春は、二十四節気の最初の節気。新しい年の始まりとされ、節気が変わる(分ける)立春の前日が節分。新しい年に向けて豆を撒き、邪気を払う風習が今も続いている。

愚庵の氏神である八坂神社で毎年行われている節分祭では

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物書庵初心週記帖(3号)「ウイルスは国境を超えてやってくる」

1月中旬に中国武漢市にて発生した新型コロナウイルスの世界への蔓延が止まらない。

2002〜2003年にSARSが流行した時と比べると、グローバル化が格段に進行し国境を越えた移動が活発になっているところに中国の経済発展も重なり、中国から日本への観光客は2003年の44.8万人から2019年の959.4万人と約21倍に増加しているとの事。もはやどの位の脅威なのか想像すらつかない。

先進国に広がりつ

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