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岩松勇人プロデュース@ビジネス本研究所:ハック思考 須藤憲司

【ハック思考】はこんなあなたのための書籍です。

●売り上げを増やしたい人
●CV率を高めたい人
●今までとは違った成果を出したい人
●マッチング率を高めたい人
●新規プロジェクトリーダー

【ハック思考の目次】

第1章 世界をHackするための2ステップ
第2章 真の因果の見つけ方
第3章 “視点”の引き出し
第4章 “方法”の引き出し
第5章 “勇気”の引き出し
第6章 人生の出来事すべてが引き出しになる

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今回の動画では、 「ハック思考」 という本を解説します。

「新型コロナウイルスの流行など 不確実性の増す社会経済」 
「AIをはじめとした新技術の到来で 仕事そのものがなくなる危機」
「超高齢化社会による労働人口の減少」


私たちは前代未聞かつ攻略困難な ゲームに挑んでいる。
このような危機的状況において大切なのは、
いかに時間当たりの成果を高めるかだ。


そこで重要なのが「ハック」です。

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ハックとは、
1つの経験からなるべく大きな成果を得られるように、
転換効率を劇的に高めること。


それは車で例えるならばギアチェンジにあたる。
ギアをシフトアップするほど、
アクセスを踏み込んだ時の最高速度も速くなり、
短時間で遠くまで行けます。

この本の結論は、

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という内容です。

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著者はリクルートのマーケティング部で活躍したのち、
アメリカでマーケティング支援の
スタートアップ企業Kaizen Platform社を立ち上げた
須藤憲司さんです。


そしてハックという理念にもとづき、
名だたる大企業のWebサービス のUI改善、
動画広告改善を行なっている。


本書では、
須藤さんがリクルートや
スタートアップ経営を通じて得た豊富な経験から、


ハックを行う際の大切なポイントと、
仕事の生産性を上げる知恵が紹介されている。


読んでいると、思わず
「あ~!その手があったのか」と つぶやくこと間違いなし。


限られた時間で最高の成果を上げたい方、
最短最速で成長したい方、
必見の一冊である。


本書の重要なポイントを
3つに絞って解説していきます。

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①成果をハックする方法
②真の因果の見つけ方
③ハック思考の切り口

それでは順に解説していきます。
まず1つ目のポイント

①成果をハックする方法

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「あぁ、やっぱりこの人も同じだ」と、
歴史上の偉人に関するマンガを
読んだ幼い頃の須藤さんは思いました。

幼き頃の著者はこういったマンガが
大好きで、何冊も読んでいた。

そこで気付いたのが、
こうしたストーリーの共通点は

「偉人は世の中の人とは違った目で 世界を見つめていて、後になって 世間の人々は、その偉人の視点が 正しいと気付いた」

ということ。
一般的に信じられていたことが、
真実とはまったく異なっていたということは、 歴史上たくさんあった。

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つまり世界とは、疑ってみたほうが
いいものなのである。


須藤さんはこれまで一貫して、
「世界を違った目で見つめてみよう」 と努力してきた。


世の中の常識とは異なる目で
世界を見てみると、
世の中の人が信じている因果関係とは異なる因果を
見つけられることがある。


これはまさに絶好のチャンスだ。

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その因果関係のスキマを狙ってハックすれば、
大きな成果を得られるからである。


つまり世界をハックする方法とは、 次の2つのステップからなる。

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(1)世界を違った角度から見つめ、
 他人が気付いていない規則性や法則に気付く


(2)その規則性や法則を構成する システムのスキマに介入する


須藤さんはこの方法を活用して起業。
現在は世界の名だたる企業のデジタル戦略について、
ともに考えるパートナー として活躍しています。

②真の因果の見つけ方

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ハックを行ううえで大切なのは、
既存のルール(規則性や法則)を知ることです。


ルールがないものはハックできないからだ。


そのルールを知る最初の一歩が
「世界を疑うこと」であり、それには
「観察」「考察」「推察」「洞察」
が大事になってきます。

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夏休みの宿題であった、
朝顔の観察日記を思い出してみてください。

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そこには、以下のように4つの行為が登場していた。


(1)「観察」:変化を見つける
→昨日はつぼみだった朝顔が今朝咲いた

(2)「考察」:観察から規則性や法則を導き出す
→花とは朝に咲くものだろうか

(3)「推察」:考察によって導き出した規則性や法則の転用先を探し出す
→朝に咲かない花もある。
なぜ、朝顔は朝に咲くのだろうか。
他にはどんな花が朝に咲くのだろうか。


この「観察」「考察」「推察」という行為を繰り返して、
それぞれが導き出す
「変化」「法則」「転用先」の精度を高めていく。

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(4)「洞察」:観察・考察・推察を同時に行うことで、
目の前で現実に起きた事象とまったく異なる因果関係に気づく

→朝顔の花が朝に咲くということは
「朝に活動する虫が受粉を助けている」
または「虫の助けがいらない」のどちらかだろう。

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これからの時代は、
既存の知識が通用しなくなる可能性が高い。


ちょっとした疑問があればGoogleで検索してしまえばいいからだ。
知識力だけを見れば、
Googleに勝るものは存在しない。


逆に重要になってくるのが、
「良質な問い」である。

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この良質な問いを可能にするのは、
子どものときの好奇心だ。


子どもの頃、「なぜ?」「なぜ?」を繰り返して、
親を困らせたことはないだろうか。


私たちは大人になるにつれて、
知識を得ていくことで、
この「なぜ」という好奇心を失っていってしまう。

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③ハック思考の切り口

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ここからは、
須藤さんが物心ついてから
20数年にわたって身に付けてきた皮膚感覚としての知恵を、

それぞれ
“視点”“方法”“勇気”という3つの引き出しに分けてご紹介します。


まず世界を違った角度から見るためには、
モノゴトの“視点”には
いくつものパターンがあることを理解しなければならない。


具体的には、以下の3つのパターンが存在する。

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鳥の目:高い視点、広い視野、全体観
虫の目:深い視点、狭い視野、詳細把握
魚の目:流れを読む、客観、相対性


この3つの見方が存在することを理解すれば、
視点の幅を広げることができる。


そして場合に応じてこれらのメガネをかけ分け、
モノゴトを見ていくのだ。


たとえば次の質問に対して、
この3つの視点を用いたとき、
あなたならどう答えるであろうか。


「あなたが中学校2年生とすると、
中学生の身の回りにあるものと
中学校で学ぶ知識だけを使って、
最強のビジネスモデルを考えるとするならば、
それはなんでしょうか?」

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この問いは、
須藤さんの実体験にもとづいてます。


中学生のとき父親が会社を辞めました。
そこで須藤さんは、
少しでも家計を助けるために高校進学を諦めて、
就職しようと考えました。


ですが金を稼ぐことについて、
まったくわかっていないことに気が付きました。


そこで儲かる仕組みについて思いを巡らし、
お金を稼ぐ仕組み(ビジネスモデル)を
考えていきました。

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そして世界史の教科書を読み込んで見つけたのが、
宗教・賭博・資源・国家
というビジネスモデル。

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つまり

「宗教や賭博のように市場成立のハードルが低く、裾野が広いもの」
「資源のように原価がタダ同然であるもの」
「国家の税金のように、日常にあるものに手数料をかけられるもの」

は有利に働くということを理解しました。

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こうした視点を現代社会に転用すると、
たとえばブランドやタレントは現代に
おける新しい宗教として見ることができます。

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また、AndroidやAmazonは
プラットフォームを提供することで、
そこから手数料を得ている国家のようなものといえます。

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須藤さんは新規事業の立ち上げを検討する際、
いまでもこの4つのポイント
を欠かさずチェックしているそうです。


須藤さんは本業であるネットサービスの
改善において、2万回以上のユーザーテスト
(行動観察)を行なってきた。

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そこで次のようなことがわかった。
ユーザーがウェブサイトを訪問して
まず行うことは、


「このウェブサイトは何か?」
「このサービスは何か?」
といった理解です。


これが0.2~0.3秒以内に行えないと、
そのサービスの成立は難しい。

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何かしらの目的を持って
そのウェブサイトに訪れているユーザーは、
サービス内容が理解できなければ、
すぐにそのページから離れてしまいます。


買うか買わないかの判断は、
あくまでこの理解の後に行われる行為なんです。
では一瞬で理解してもらうにはどうすればいいのでしょうか?


ここで大切になってくるのが、
視覚情報(ビジュアルコミュニケーション)。


五感の中でも、
視覚は圧倒的に情報量が多いため、
さまざまな情報を一瞬で伝えられます。

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ビジュアルコミュニケーションは、
ビジネス成果の向上に大きく影響する
ことを念頭に置くべきなんですね。


また、ビジネスは、投入される資金
と従業員の労働時間の総和を使い、
拡大していくものだ。


それを表すと、次の式になる。

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お金×時間=事業成長

「お金」と「時間」の投入量を変えずに
事業成長できるかどうかは、
グロース=転換効率
のよさにかかっているんです。

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たとえばこのグロースを、
自転車が前に進むスピードだとします。


そうするとグロースを伸ばすには、
「一生懸命漕ぐ」「ギアを上げる」
の2つの方法が考えられる。


ただしこのとき、
多くの人々は
一生懸命漕ぐことを考えてしまいがちです。


しかしギア自体を上げれば回転運動を
スピードに変更する効率がよくなるし、
一漕ぎで遠くまで行けるようになる。

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続いて勇気の引き出しです。
実際に行動に移すうえでは、
思い切りが大切になってきます。


須藤さんはこの思い切りを、
スタートアップ経営などのさまざまな
経験を通して培ってきました。


小さなことを気にするよりも、
事業が進む方向を本質的に
見定めることのほうが、
決定的に重要ということです。

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新しいことに取り組んでいると、
どうしてもいろいろな人に
いろいろなことを言われるものです。


そうした声に耳を傾けつつも、
「あるべき姿は何なのか?」
という問いを忘れないようにしましょう。

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本書ではその他にも、
須藤さんの経験や知恵が豊富に紹介されています。


また、須藤さんが感銘を受けた多数の言葉も紹介されており、
これも自身の引き出しを増やすうえで
大いに参考になるでしょう。


ぜひ本書を手にとって
あなたのビジネスに活かしてくださいね!


それでは最後におさらいしましょう。

①成果をハックする方法

世界をハックする方法とは、
次の2つのステップからなる。

(1)世界を違った角度から見つめ、
 他人が気付いていない規則性や法則に気付く

(2)その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入する

②真の因果の見つけ方

ハックを行ううえで大切なのは、
既存のルール(規則性や法則)を知ること。

そのルールを知る最初の一歩が
「世界を疑うこと」であり、

それには
「観察」「考察」「推察」「洞察」
が大事になってきます。

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③ハック思考の切り口

世界を違った角度から見るためには、
モノゴトの“視点”には3つのパターン
が存在します。

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鳥の目:高い視点、広い視野、全体観
虫の目:深い視点、狭い視野、詳細把握
魚の目:流れを読む、客観、相対性

この3つの見方が存在することを理解すれば、
視点の幅を広げることができます。

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