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本屋にしか行かない東京ひとり旅 [2024秋]

前日の夜モッヤモヤイッライラすることがありなかなか眠れず(人間の眠りを最も妨げる感情って怒りですよね?)、睡眠時間2時間でフラフラの中駅へ。

今にも寝そう

ジンジャーブレッドラテ(道中寝れるようにカフェイン抜き)と美味しいクロワッサンを買って新幹線に乗り込む。

早朝の新幹線…好き…
読みかけの本を読む

時は11月の3連休。同居人が家を空けると聞いて「今だ!」と思った。
この機会に神様が本屋さんを巡る自由気まま1泊2日ひとり旅を実現させろと言っている…!

ここ2年くらいで私は読書に目覚め、初めは大型チェーン書店ラブ♡だったのだが、そのうちどこも同じような品ぞろえでアトラクションとしては飽きてきてしまった。
そして見つけたのが独立系書店と言われる本屋たちである。店主の趣味嗜好で選定された本の並びは見ているだけで楽しく、棚に並んでいる冊数が少ない分、すべてを網羅している大型書店では無意識に目が飛ばしてしまうような本も目に入ってくるので、大型書店よりも新たな本との出会いがあったりする。
そして独立系書店が多いのはやはり東京都内で、行きたい本屋にGoogleマップでピンを立てるうちに23区が緑の旗印でいっぱいになり、早く行きたいとうずうずしていた。

し・か・も
ひとり旅は移動中・ごはん中・休憩中どこでも本が読み放題!
読書・本屋・読書・本屋を永遠に繰り返すことができる最高の時間となる。

東京に着いたのが10時前。(1時間くらいは寝れた)
ホテルに荷物を預けに行き…

この日は雨
上品なおじさまに霞ヶ関駅の行き方を聞かれたけど名前しか知らんぞ~~
アプリで検索して何とか教える。

1軒目の本屋を目指して下北沢へ。

何か高い1日乗車券買ってしまった…これお得なんか?
カンカンカン…
へ~シモキタって閑静な住宅街なんや

着いた~本屋B&B(https://bookandbeer.com/)さん。
今回の旅行で一番来たかったのがここ。(←初めに好きなものから食べるタイプ)

隣の広場で東京書籍のお祭りみたいなんやってた
うっひょ~ココココ~!
どぅわ!!!
!?!?
はぅあっっっ

や、やばい…
え、何ココ今日ここだけで1日終わる…!?!?
最近本屋行けてなかったのもあるけど本が並んでるの見ただけで大興奮~~~海外文学の棚がたまらん~~~!
長時間見すぎて空腹が限界を迎え、いったん腹をふさいでからもう一度来ることに。

駅前の地元感あふれるご飯屋さん
ふぅ~買った買った~

こちらでは以下の2冊を購入。(持って帰るのが重いため、今回の旅行は買うよりも本棚を眺めるのがメイン)

● スティーヴン・ミルハウザー 『エドウィン・マルハウス』

ミシェル・ウエルベック 『服従』

はぁ~サイコーだった~!
個人的いい本屋の3条件が揃っていた~!

■ Bukkorolover的いい本屋の3条件
① 店主の視線が気にならないくらいの広さがある
② うるさすぎず、静かすぎない
③ 海外文学がちゃんとそろっている

そして外観もかわいい~

高円寺に移動し、iPhoneの充電がなくなったので2軒目の前に、充電屋さん 兼 読書場へ。

コンセントあるってネットに書いてたけどどやろ~
あった~~~
読むか
何か知らないタイプの高級系ドトール

2軒目は蟹ブックス(https://www.kanibooks.com/)さん。

「カニっと営業中」のキャッチコピーが好きすぎる

店主さんがとってもとっても厚い本を両手で抱えて読んでらっしゃって、何の本か聞きたかったが、
私「何読んでらっしゃるんですか?」
店主さん「○○です」
私「そうなんですね~…………」
の後に何を言うか思い付かない未来が見えて聞けず…(←喋る前に一回頭の中でシミュレーションするタイプ)。
店内はそんなに広くないものの、必ずいい本に出会える安心感があるような空間だった。

ここでも2冊購入。

● シルヴィア・プラス 『ベル・ジャー』

● ペギー・オドネル・ヘフィントン 『それでも母親になるべきですか 』

オリジナルブックカバーは1枚10円

銀座へ移動。この頃から徐々に眠気が本格的に暴走し始め、自分が起きているのか寝ているのかわからない状態。

たまたま通りかかった書店をチラっと見る
おお~!TOKYOっぽい~
ブッコローの聖地へ

やってきました愛するブッコローの聖地、誠品生活日本橋(ブッコローが24時間配信をした場所)!!
ブッコロー:YouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』のMC。トーク力がYouTube界一。

ひ、広い!

品揃えは「片っ端からひと通り揃えてまっせ」という印象。(眠すぎて記憶があいまいなので全然違ったらごめんなさい)

いつも大型書店を回るときのようにじっくりすべての列を見て回りたかったが、やはり眠すぎたのでサッと見るだけで諦め、もう夕食をとってホテルに戻ることに。(※まだ17時)

夕食はYukaの日々さんのYouTubeで見たことのあった日本橋三越のCAFE WIENへ。

おお~! 動画で見たとこ~!
お、お高い…! 百貨店価格
欲張ってモリモリセット
うっぷ。頼みすぎた。

隣のカップルがアプリでマッチして初めて会った感じだった。私が食べている小1時間の間話題が「海外の行ったことある国」からずっと変わらなかった。あの後変わったかな。

帰路。もうすぐクリスマスだな〜

本当はコレド室町でレイトショーを見て夜の街を歩いて帰ろうと銀座のホテルにしたのだが叶わなかった…。次の東京旅では見るぞ!!

ホテルへ。薄っすら気付いてたけど1日乗車券ムダだった…千円の損失。
着いた〜寝れるー!!!!(*゚∀゚*) ♪( ´θ`)ノ

シャワーを浴び、本日の収穫品を並べてニヤニヤした後、20時半就寝。

グヘヘ…

翌朝。
12時間睡眠を経て向かったのは、新宿御苑。(※これは「本屋・読書・本屋・読書」の「読書」のパート)

入り口を探して10分彷徨った
気持ちいい~

少し散歩をしてから朝ごはん 兼 読書タイムのためカフェへ。

(昨日も飲んでたぞ…?)
お客さんの列が「日本人・海外・日本人・海外」で店員さんの対応は「日本語・英語・日本語・英語」
食べながら読む

居心地がよく、3時間ぐらいいてしまった。
さらにもう少し散歩。

このコーナーアフリカっぽくて(適当)よかった
整備され尽くした公園ってヨーロッパに見える
これとかパリ
ほんで『言の葉の庭』の東屋ってここで合ってる…?

新宿御苑を出て、次の本屋に向かう前に伊勢丹に寄り道。

よくスターがテレビで「新宿伊勢丹でぇ〜」と言っているのを聞く
このバッグ欲しい
ひとり旅記念にリングでも…
(30分悩んで買わず)
移動

さてー!! 本屋巡り再開!!
この日の1軒目は、白山駅のplateau booksさん(https://plateaubooks.thebase.in/)。

本が好きすぎてもはや「本」ていう字も好き

置いている冊数は少なかったものの、そのおかげで1冊ずつじっくり見て回れた。
読みたい本リストがロングロングになりすぎていて普段まったく知らない本を買うことはあまりないのだが、ここではビビッと来て以下の初対面本を購入。こういう出会いが本屋巡りは楽しい!

● 朴 沙羅 『ヘルシンキ 生活の練習』

(ただこの本は「ヘルシンキ生活」というよりは「ヘルシンキ子育て」の本だったのでちょっと思ったのと違った。こっそり)

続いて蔵前に移動し、ちょっと雑貨屋巡りをしてから透明書店(https://tomei-boookstore.square.site/)さんへ。

クラゲ〜

ここはビジネスに関する本の存在感が印象に残った。流れている雰囲気も、本屋だけれどビジネスの実験場という感じ。
下記の本を見つけて買おうとしたのだが、重さにビビって「いったん考えよう」と買わずに出てきた。後日結局欲しくなり、買って今読んでます。

● ミシェル・クオ 『パトリックと本を読む』

夕方。旅が終わりに近づいてきました。この旅最後の独立系書店は三軒茶屋のtwililight(https://twililight.com/)さん。

「li」が2つ重なってtwililightです

流れている空気が心地よかった。本棚を何周したかわからない。選書も素敵で、それプラスここは本がある空間そのものに重きを置かれている感じがした。
もし東京に住んでいたら、平日に傷付いた心を週末にここに癒しに来るんだろうな。

あ、真ん中に写ってる分厚い『ソーンダーズ先生の小説教室』最近地元で買った

こちらでは雰囲気に浸っていたら時間が来てしまい何も買えず…(前の本屋でかけたブレーキがまだ効いていたのもある)。

東京って街によって色が全然違って面白いな〜

その後ホテルに預けていた荷物を取りに行き、東京駅へ。夕食をとり、駅構内のお店を物色。

迷ったら牛タン
木のキーボードおしゃれじゃない…!?

その後最後の本屋! と思い丸善 丸の内本店を見て回るが、途中で体力ゲージの残量が危機的状況になり、(この日の歩数22,213歩、歩いた距離15.8km)、前のベンチから本屋を眺めるプランに変更。

この広場、色んな人間ドラマが見れて面白い

そして新幹線の時間が来た。

あ〜旅が終わってしまう…(と思いつつ帰りも本が読めるのでわくわく)

いやはや、しかし、本屋の、あの本が詰め込まれた空間の喜びは、何にも代えられないなと改めて思う。
並んだ本1冊1冊の背表紙から自分の知らない世界へのドアが開かれているようなあの感覚。デジタルが身を隠してそこにアナログの紙しか存在しない感じもいい。どの世代の人にも平等に開かれているのもいい。
私にとって本屋や本は、日常のいろいろなことから遠くに逃げ、旅をさせてくれる現実逃避の機関。だから好きなジャンルはSF、ファンタジー、異文化、歴史。要するに自分から遠い世界のことを読みたがる傾向がある。
遠くに行けば行くほどその旅は楽しい!

本よ、いつまでも私の最高の嗜好品でいてくれ!
これからも本を買うために私は働くぞ~~

そんなことを思いながら、初めての読書ひとり旅は終わった。

読んでいた本はちょうど着く前に読み切った!

■ ひとり読書旅2024秋の反省ポイント
・前日寝なかった
・どっかで手足口病をもらって翌日から寝込んだ


旅行中に読んでいた本

毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。
波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。大反響を呼んだ初の邦訳短編集。

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000362905

人生は荒れれば荒れるほど面白いと思わせてくれる。まあ自分には荒れ荒れの人生を乗り越えていく強さはないのだが…(←ちょっとした変化で簡単にやられてしまうタイプ)。

ブクログ - Bukkorolover

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