手を見て体を見ず
合気道では手を持って掛ける技が多いですが
それを意識し過ぎると、弊害もあります。
手を持たれてから技が始まると思うと
つい手だけを見てしまいます。
今回はその癖についてです。
何故それが良くないか挙げると
①持たれた場所を意識して力んでしまう
②持たれた場所以外見えなくなる
③運動エネルギーが途切れる
④技の出が遅くなる
となります。
①については相手に捕まったと思って力んでしまい、腕力で技をかけてしまうからです。
手を持たれていることを忘れて、自然に発動しましょう。
②は持たれた部分以外、目に入らなくなって
しまうからです。持たれていない側の手や足
での攻撃に対処できなくなり、危険です。
相手の全身やその周囲まで視界に収めましょう。姿勢も良くする必要があります。
③手を持たれてから技が始まると思っている方にありがちです。止まった状態から始まったら相手の運動エネルギーを利用できません。崩すのも難しくなるので手を持たれる前から、持たせたい位置や方向に向けて動き始めましょう。
④③と重複しますが、手を持たれるまで待っていたら技の発動としては遅いです。それ以前から動き始め、タイミングを調整し、最適な位置や方向に誘導しましょう。
癖を改善するには
◎相手の全体を見る
(顔を上げて、
相手が視界に入る姿勢になる)
(相手の)表情を見ると
技の効きや、目線で狙いが解る。
(相手の)身体全体(特に手足)
何をやってくるか見える
◎先の展開(動き)を意識する
相手を誘導して自分に有利な流れを作る
等が有効かと思います。
視界に入ったことしか、わからないので
なるべく多くの情報を取り入れましょう。
相手への恐怖心や自信の無さからくる
心理面が原因のこともあります。
姿勢が良くなれば、いつの間にか改善
されていることもありますよ。
改善できた場合、得るものが多いので
是非やってみてください。
改善や後学のため皆さんの意見を頂けたり
お役に立てたら嬉しいです。
閲覧して頂き、ありがとうございました。